ベリーズ&メキシコ旅行記(シカレ海洋公園)

カンクン滞在4日目。翌日の早朝の便で出発するため、実質は最終日になる。この日は、3年前にも訪れてすごく楽しかったシカレ海洋公園を再訪することにしていた。


朝6時半に起床。今日もいい天気になりそう。

7時半にホテルを出て、バス乗り場へ。シカレ行きのツアーバスはホテルゾーンあるシカレのオフィス前から出ていて、宿泊しているホテルからは歩いて15分くらいの距離にある。

ツアー参加の手続き後、オフィス内の待合所で少し待つ必要があり、出発は8時半。大型バスの車内はツアー客で満員。

女性ガイドがスペイン語と英語でいろいろと説明してくれるが、この言語の切り変わりが本当に突然。なので意味が分からないスペイン語のときも注意して聞いていないと、いつの間にか英語になっていて聞き逃したりする。

カンクンからちょうど1時間半、午前10時にシカレ海洋公園に到着した。3年前は路線バスでここまでやってきたが、やはりツアーは楽でいい。

帰りの出発は午後9時半ごろなので、それまでたっぷりと楽しめることになる。チケットを受け取り、シカレの中へ。

放し飼いになっているフラミンゴやらオウムやら、この典型的なリゾート型テーマパークという雰囲気が実にいい。この時点で、もう楽しくて仕方がない。

ここには別料金を払うことで参加できるアクティビティがいくつもあって、前回と同様にシュノーケルツアーを申し込んだ。料金は39ドルで、3年前は35ドルだったので1割ほどの値上がり。物価が毎年上がっていくのは、日本以外では普通のこと。

他にイルカのアクティビティもあるが、これは欧米人の家族連れに大人気なので、一人での参加は遠慮しておいた。もし、誰かと一緒に来る機会があれば(多分ないと思うが)、そのときに参加したい。

川下り(地上ルート)

シュノーケルツアーの他に、シカレでやってみたいのが川下り。ライフジャケットを着て地底の川を流れていくというもので、前回来たときもすごく楽しかったのを憶えている。

更衣室で水着に着替え、ロッカーに荷物を入れてから川下りのスタート地点へ。川下りは2つのルートがあって、地上部分が多いルートと地下部分が多いルートになる。まずは地上ルートを流れてみることにして、ライフジャケットを借りてサンダルを預け(サンダルは川下りの終点で受け取ることになる)、階段を下りてスタート地点へ。

こちらがスタート地点。水は少し冷たいが、しばらくすると慣れてくる。ゆっくりと川下り開始。

いやあ、楽しい!!

写真からも楽しさがわかると思う。遊園地のジャングルクルーズを水に浸かりながらやっているような感じ。

ところで、途中に岩からこういう木が突き出しているところがあった。何かの足場として使うためのものかもしれないが、もしかしてモチーフは男根なんでしょうかね。

このルートにも地下部分はあり、こういう洞窟の中を流れていく。探検気分を味わえて、なんだかゾクゾクするような感じ。

洞窟を出ると、光が差し込んで滝が流れていたりした。

やがて岩場を抜けてマングローブのエリアへ。透明度が高いので、魚が泳いでいるのがよく見える。

流れ始めてから50分ほどで、川下りの終点に到着した。冒険気分を味わえるので、この川下りは本当におすすめ。子供に戻ったようで、すごく楽しい。

ここまで運んであったサンダルを受け取り、川下りを楽しんでいる人たちを眺めながらロッカー室へ戻る。

途中、イルカのプールがあった。イルカに足を押してもらうフットプッシュなどは、テレビでは何度も見たことがあるが体験したことはない。いつか、世界のどこかでやってみたい。

チケットに昼食代も含まれているので、シュノーケルツアーの前にレストランで昼食にした。ビュッフェ形式で様々な料理が並んでいるので、好きなだけ食べることができる。さすがリゾート地のテーマパーク。

シュノーケルツアー

続いてシュノーケルツアー。海沿いにある集合場所へ行き、ボートで出発。

5分ほどでシュノーケリングポイントに到着し、海の中へ。水面からボートを見上げると、絵に描いたようなリゾート風景。

ここからはガイドに従って周囲を泳いで回った。透明度は高いし、水底にはエイがいるし、魚たちもカラフルだし、水温は快適だし、本当に楽しい。

シュノーケリング中の風景を下に並べておく。

3年前と同様、今回もウミガメがいた。

餌付けされているようで、ガイドがエサを出すと周囲に集まってくる。ウミガメって甲羅が白っぽかったり色が濃かったりするが、どういう理由で違いが出てくるんだろう。

ガイドにエサをもらっているウミガメのアップ。

ウミガメだけじゃなくて魚もたくさん集まってくる。黄色と黒の帯が特徴的なこの魚はスズメダイの仲間「サージェントメジャー」で、太平洋で見られる「オヤビッチャ」とは別種。

50分ほど海中風景を楽しみ、ボートへ。

ボートに上がると、ペリカンも船尾に乗っていた。

これでシュノーケリングを終え、シカレの桟橋へ戻る。

楽しいツアーだった。別料金が必要にはなるものの、このアクティビティはおすすめ。

川下り(地下ルート)

続いて、再び川下り。午前中にやってみた川下りと違って、こちらは地下が多いルートになる。出発地点へのトンネルが「異界へ続く通路」みたいで、これがまたいい雰囲気。

トンネルを抜けると出発地点がある。ライフジャケットを着用し、水の中へ。

ゆっくりと川下り開始。いやあ、このアクティビティは本当に楽しい。

こちらのルートの多くは、こういう洞窟の中。「ここを抜けたらどんな景色が現れるんだろう」と思いながら流れていく。

少し開けたところに来ると、滝もあった。

洞窟エリアを抜けるとマングローブ地帯になり、もう一つのルートと合流する。

やがて終点に着いた。名残惜しいが、これで川下りは終了。このアクティビティは本当に楽しいので、両方のルートを流れてみてほしい。探検気分が味わえる。


川下りを終え、公園内を歩いていると観光地ではおなじみの表示板があった。日本までは12,000キロ。

こちらでは馬と馬車がぐるぐる回っていた。開拓時代をイメージしていると思う。

歩き疲れたので、こちらの教会で休憩。椅子に座っているのは観光客ではなくオブジェ。

オブジェといっても人形ではなく、等身大のパネル。ちょっとした手抜き。

ナイトショー

シカレ海洋公園でこの日最後のイベントがナイトショー。3年前に持たときも激しく感動したので、期待しながら会場へ向かった。

最初は3年前と同じ野外シアター(ステージの向こうが自然の洞窟になっている)へ向かったのだが、明かりが消えていて誰もいない。どうやら会場が変わったようなので、周囲の人の流れについていくと場所がわかった。

こちらが現在の野外シアター。たしか3年前は野外競技場だった場所のように記憶しているが、この通り驚くほど立派な施設に変わっていた。まるでサッカースタジアムみたい。

もっとも、3年前の野外競技場の場所自体がうろ覚えなので、もしかしたら別の場所に新しく建設された野外シアターだったのかもしれない。

ここに入る際、観客にロウソクが配られていて、原住民の格好をしたスタッフがそれに火をつけてくれる。明かりが消えると、観客席のロウソクがいい雰囲気。

やがてナイトショーがスタート。3年前の会場よりもステージが広くなっているので、動きもダイナミックで迫力があった。

ステージの真上にプロジェクターがあり、プロジェクトマッピングによりステージに川が現れたりする。最初は正直「3年前の会場の方が雰囲気がよかったんじゃないの?」などと感じていたが、こういうのを見ると「最新の施設もいいものだ」と思えてきた。

次々と展開されるレベルの高いショーを堪能。音楽も衣装もすごい。

前回も感動した「老人たちによるダンス」も健在だった。仮面を付けた一団が激しいダンスを繰り広げるのだが、最後にステージに並んで仮面を外すとみんな70歳以上と思われる老人たち。「この歳の人たちがあのダンスをやってたのか!」という衝撃で観客席が騒然となる。

天井が高くなっているので、前回は見なかったボラドーレスもあった。逆さになった4人が回転しながら地上へ下りてくるという原住民の儀式。

それにしても、どのショーもレベルが高すぎ。まさにプロフェッショナル集団で、視線がステージに釘付けになってしまう。カンクンに来たら、このショーは絶対に見るべき。

ショーの中から、2つのシーンの動画を載せておく。

前回、最も感動した「ロープを巧みに操る人」は、ショーの最後付近で馬に乗って登場した。ロープがぎりぎりで地面に触れないように、巧みに操っている。

馬を下りた後の動画を載せておく。何気なくやっているように見えるが、これは本当にすごい。(この動画は3分近く撮っていたが、最後はSDカードが容量ぎりぎりになってヒヤヒヤした)

馬に乗っているときのロープの操り方については、前回(2013年)のメキシコ旅行記で動画を紹介しているので参照してほしい。

ショーの時間は2時間ほど。最後のフィナーレの際は観客が総立ちになるほど素晴らしかった。

繰り返すが、カンクンに来たらシカレ海洋公園のナイトショーは絶対に見るべき。本当に感動するので、これは最大級のおすすめ。

これで主なイベントが終了したので、バスの出発時刻まで土産物店を見たりして過ごした。3年前は各種ツアーで撮られた写真が大きくプリントされて展示してあるエリアがあり、自分が写っている写真があったので買ったりしたが、モニターの画面で選んでプリントしてもらうようなシステムに変わっていた。自分の写真が見つからなかったので、今回は買っていない。

夜9時40分に、シカレ海洋公園を出発。みんな疲れて寝ているので、車内が静かなまま11時にカンクンに到着した。帰りはホテルの前で下ろしてくれたので、そのまま部屋へ。翌日が早く起きないといけないので、すぐに就寝。


メキシコ出国の日になった。早朝の便で出発するため、午前3時半に起床。ちょっときついが、時差の関係で日本まで2日かかるので仕方がない。

4時半にチェックアウト。ランドリーサービスに依頼していた洗濯物を受け取り(リゾートホテルだけあって値段は高く、18ドルした)、ホテル前に待機していたタクシーで出発。深夜なので快調に飛ばし、30分で空港に到着した。タクシー料金は500ペソ。

アメリカン航空のカウンターでチェックインし、メキシコを出国。明るくなった7時にカンクンを出発した。ここにはまた近いうちに来たい。

3時間半のフライトで乗継ぎ地のダラスに到着。3年前の旅行のときは乗継ぎ時間が1時間半しかなく、アメリカ入国に時間がかかってぎりぎりで間に合ったが、今回は2時間半ほどある。ちょっと余裕を持って入国し、成田行き便が出発するゲートへ移動した。

昼12時過ぎにダラスを出発。日付が変わって翌日の夕方4時半ごろ成田空港に到着した。往路は時差の関係で当日のうちに到着したが、帰路は逆のことが起きるので時間がかかる。

日本に入国し、7時に成田空港を出発。夜9時に福岡空港に帰着した。今回はベリーズ&メキシコというカリブ海をメインにした旅行だったが、どちらの国も楽しかった。また近いうちに再訪したい。


<2016年 / ベリーズ&メキシコ旅行記のインデックスページ>