いよいよモルディブでのダイビング最終日。今回のダイブクルーズでは残念ながらジンベエザメには遭遇できなかったが、その代わり迫力ある海中風景を楽しむことができた。
朝5時半に起床。6時からのブリーフィングに続いて、最後の3ダイブに出発した。
Fish Head(アリ環礁)
1本目のポイントはフィッシュヘッド。相変わらず、海の中は青く光っている。
インディアンバナーフィッシュの群れ。すごく面白い形の魚だと思う。
岩場にアカマツカサとベンガルフエダイがいた。(ダイビング中はヨスジフエダイと思っていたが、後で写真を見るとベンガルフエダイだったみたい。模様が微妙に違う)
魚群の向こうにグレーリーフシャークが泳いでいた。
クマザサハナムロのトルネード。ここに巻き込まれると、自分の周囲が魚の壁みたいになる。ダイバーなら一度は体験したいと思う「トルネードの中に入る」をモルディブで実現することができた。
そして、今回のダイブクルーズではおなじみのヨスジフエダイの群れ。
ヨスジフエダイの群れはあまり動き回らないので、かなり近づくことができる。目の前が横縞だらけ。
クマザサハナムロとヨスジフエダイの動画を載せておく。これはもう、海の中で叫び出したいほどの迫力。
ヨスジフエダイの群れに沿って、しばらく移動してみた。
見上げると、海面から差し込む日光との対比がきれい。
それにしても、ダイビング最終日にすごい海中風景を見ることができた。ジンベエザメには会えなくても、これなら満足。
- 天候:晴
- 気温:30℃
- 水温:28℃
- 潜水時間:55分
- 最大深度:23.1m
- 平均深度:15.0m
- 透明度:30m
朝食後、次のポイントへ移動。周囲は見渡す限りの水平線。
航行中、こういう島が現れた。並んでいる建物は、もちろん水上リゾート。
ああいう水上コテージって、宿泊料金はいくらくらいするんだろう。おそらく、世界中からやってきたセレブたちが滞在しているはず。
いつか自分もあんな身分になりたいものだ。
Orimas Thila(アリ環礁)
2本目はオリマス・ティラ。ここは1本目の迫力あるポイントとは趣が違っていて、まるで箱庭のような魅力があるところだった。
サンゴの上を泳ぎ回るキンギョハナダイとスズメダイ。
(注)このときはキンギョハナダイと聞いていたが、今は「キンギョハナダイは日本固有種であり、その他の地域で見られるものは別種」ということになっている。というわけで、このオレンジ色のカラフルな魚はキンギョハナダイではなく Indian Lyretail Basslet という名前。
サンゴだけでなく、イソギンチャクの群生が見事。
イソギンチャク畑の上を舞っているクマノミ。
目の後ろの白いスジが特徴的なモルディブアネモネフィッシュ。
上を見上げると、太陽をバックにしたダイバーがいた。
Indian Lyretail Basslet(旧名スズメダイ)だけでなく、青色のソラスズメダイの群れもきれい。
本当に、箱庭の上を泳いでいるようなダイビングだった。
- 天候:晴
- 気温:31℃
- 水温:28℃
- 潜水時間:47分
- 最大深度:29.6m
- 平均深度:14.1m
- 透明度:25m
ドーニからクルーズ船に戻る風景を見るのも、いよいよ次が最後。
ダイビング後の昼食も、この日が最後。
Lions Head(北マーレ環礁)
ダイブクルーズ最後のポイントはライオンズヘッド。名前の通り、ライオンに見える形の岩があることがポイント名の由来になっている。
その岩を見る前に、ちょっと面白いと思った海中風景を紹介。わりと流れの速いポイントで、きれいな螺旋状の枝が流れに揺れていた。流れに身を任せてドリフトダイビングしてきたら、ここに引っかかってしまいそう。
流れに沿って、青い海の中を移動。
一見するとクダゴンベみたいだが、この魚はスターリードラゴネット(別名 Red Scooter)。クダゴンベと比べて目の上が出っ張っているのが特徴。
個人的に気になるカワテブクロも、最後のポイントで見ることができた。
そして、このポイント名の由来になったライオン岩を最後に紹介。
「ライオンが口を開けている姿に似ている」そうなんだが、なんだか微妙。まあ、そう見えなくもないかも。
もっとも、この岩についてはダイビング前にガイドさんから「そう見えると言われているので、そのつもりで見てください」と聞いていたので、一応はそう見えたということにしておきたい。
ライオン岩も無事に見ることができ、これでいよいよモルディブでのダイビングは終了。名残惜しいが、水面に浮上した。
最後のダイビングログは以下の通り。
- 天候:晴
- 気温:31℃
- 水温:28℃
- 潜水時間:44分
- 最大深度:28.6m
- 平均深度:17.6m
- 透明度:15m
これで、5日間16本のダイビングがすべて終了。ダイブクルーズという初体験のダイビングだったが、あちこちのポイントを船で回ってくれるので移動が楽だし、ちょっとしたセレブ気分も味わえるし、楽しかった。
ツアー料金は高いが、宿泊費と食事がすべて含まれていることを考えればお得だし、また体験してみたい。
ローカルフード
最終日の夕食は、前日までとは少し趣向が違っていて、モルディブのトラディショナルな料理が出された。
少し趣向が違うといっても、食材についてはそれほど変わりはない。違っているのは食べ方で、南アジアというところから予想できる通り、手を使って食べることになる。
ご飯の上にタロイモや魚介類を載せ、ライムを絞ってから手で混ぜ合わせる。
こういう食べ方は、バングラデシュ旅行のときのローカル食堂以来。やってみるとわかるが、慣れない人だと手の平まで料理まみれ。現地の人は器用に指だけで食べているが、外国人にはそういう真似はできない。
正直言って「無理に混ぜ合わせず、ご飯とは別に食べるほうがおいしいのでは?」などと思わないこともないが、現地の習慣は尊重すべきなので何も言わない。みんな手をベタベタにしながら、最後の食事を楽しんでいた。
ナイトダンス
クルーズ船での最後のイベントはナイトダンス。すでに首都マーレに近いところまで移動してきているので、遠くに町の明かりが見える。そして月がきれい。
最初は、クルーズ船の現地人スタッフによる演奏。鳴り響く打楽器の音。
このときの動画を取ったものの、明かりが少ないので真っ暗な中で音楽だけが響いているという感じ。なので、この動画を載せるのはやめておく。
やがてダンス。さすがに5日間も同じ船に乗っているとみんな仲良くなっているので、ノリノリで踊っている人も多かった。私はまあ、控えめに。
夜空を見ると、相変わらず月明かりがきれい。
翌日は下船の日。最後の夜なので、ダンスが行われた船の屋上や食堂などで他のダイバーの人たちとお互いのダイビング経験などをいろいろと話した後、部屋に戻って就寝。