台湾旅行記(旗津 / 捜奇博物館)

高雄市街から高雄港を挟んで反対側に旗津半島という地区がある。台湾では海鮮料理で有名な観光地だそうだが、外国人にとってはそこまでメジャーな場所ではないと思う。実際に旗津で見かけたのは地元の人ばかりで外国人はまったく見なかったが、ここにどうしても見てみたいスポットがあるので渡船で行ってきた。


鉄道故事館(旧高雄港駅)から歩いて10分ほどのところに旗津への渡船の乗り場がある。こういう地元民向けの交通機関で移動するのも楽しい。

渡船の料金は40元。小さな待合スペースに高雄の土産物を並べたガラスケースがあり、そこに高雄熊のマグカップがあった。欲しいと思ったのでスタッフに聞いたところ、古い土産物だったのか今は販売されていないらしく、買うことはできなかった。残念。

では船で出発。

港を横断するだけなので10分ほどの船旅だが、しかし楽しい。前年の2007年12月に計測の仕事で高雄港から船で出港した際、高雄港の入口の狭さに驚いたが、その入口が遠くに見える。

台湾の国旗と港内の風景を見ながら、ちょっとした船旅を楽しめた。この渡船はお勧め。

対岸の旗津半島に到着し、下船。地元の人たちに交じって旗津の町へ。

ただ、それほど歩き回る時間があるわけではないので、まずは目的地へ向かう。渡船のターミナルから大通りがまっすぐに伸びていて、ここが旗津のメインストリートらしい。

メインストーリーに沿って海鮮料理の店が何軒も並んでいた。時間があればこういうところで何か食べてみたい気もするが、今回は時間がない。海鮮料理を食べるのは、また次回。

メインストリートを歩いていくと目的地があった。まあ、私がいつも好んで訪れるのは大抵こういう場所。

旗津でどうしても見てみたかったのは捜奇博物館。台北近郊の淡水という町にも捜奇博物館があり、2008年に訪れたことがある。おそらくここはその姉妹館で、旅行前に旗津にも捜奇博物館があることがわかり、ここを見るために旗津に来てみた。

では69元でチケットを買い、中に入る。最初は淡水の捜奇博物館でも見たような写真撮影コーナーがいくつか。犯罪者の身長を記録するところで自撮りをしようかとも考えたが、やめておいた。

館内の主な風景。もう怪しさ大爆発というか、本物か作り物かわからないようないかがわしい展示品の山。まあ、それはそれで見ていると面白い。例えるなら「ムー」を読んでいるようなもの。

もちろん期待通りの展示品もたくさん。馬の鞍は「古人懲罰 “不貞之婦” 的玩具」だそうで、「歓迎乗坐」と書かれていた。オレンジ色の帽子みたいなのは「動物保険套」で、つまり上からかぶせるもの。

頭が二つある動物シリーズ。おそらく本物だと思うが、よくわからない。

壁に掛けてあるのは「泥人形・鬼怪世界」。この中で一番怖いと思ったのは、顔が穴だらけの「千孔鬼」。

こちらの壁に並んでいるのは各種の皮膚病や「世界びっくり人間」的な人たち。

モニターで流れていたのは結合双生児の映像。旅行後に少し調べてみたところ、この人たちはおそらくアビゲイルとブリタニーのヘンゼル姉妹。大学を1.5人分の学費で卒業し、現在は小学校教師だそう。

結合双生児の映像で人間の体の不思議さに驚嘆した後は、館内で一番面白かった写真撮影コーナーを紹介。

撮り方の見本が貼ってあって、これを見るだけで笑える。帰国後に捜奇博物館の様子を知り合いに紹介したら、ここの写真が一番ウケていた。よくこんな場面を考えたものだ。

壁から伸びているのは「大象陽具」で、「陸地上最大的動物生殖器」と書かれていた。ここも記念写真の撮影コーナー。

淡水の捜奇博物館よりも広くて展示品が多く、歩いていると楽しかった。最後にチケットカウンターで飼われていた犬の写真を載せておくので、怪しげな写真の後は犬で和んでほしい。

いやあ、面白かった。台湾には淡水と旗津の他にも捜奇博物館があるようなので、台湾を旅行する際は訪ね歩きたい。

捜奇博物館を出て、メインストリートを先へ歩いていくと海に出た。きれいな眺めだが、海水浴場ではないのか9月だというのに泳いでいる人はいなかった。

メインストリートを引き返し、何かジュースでも飲んで休憩しようと思ったらマンゴーかき氷の看板があったので店に入って注文してみた。値段は100元と高いが、マンゴーがたくさん入っていてうまい。台湾に来たらマンゴーかき氷はお勧め。

そろそろ戻らないといけないが、旗津では「旗津天后宮」という寺院が観光スポットになっているということだったので行ってみた。ただ、この時は改装中だったのか板で囲まれていて、お札を燃やす焼却炉だけを見てきた。

あと、旗津では日本語もいくつか見かけた。そんなに日本人が大勢来るような場所とも思えないが、それでも日本語を見ると嬉しい。初めて知ったが「おいしい」という発音を漢字で表現すると「哦伊細」になるらしい。

では渡船で高雄に戻る。短い滞在だったが、旗津はいいところだった。人通りはそれほど多くはなかったが、これは月曜日だったからだと思う。次回この町に来るときは名物の海鮮料理を食べてみたい。

10分ほどの船旅を楽しみ、高雄に戻ってきた。渡船の乗り場から MRT の西子湾駅まで歩く途中、こういう看板を見かけた。

「一発入魂」というとなんだかパチンコ店をイメージするが、娃娃屋は何の店なんだろう。それにしても、韓国人が見たら泡を吹いて卒倒しそうな看板が台湾では普通に存在している。

と思ったら、市長候補者の名前に韓国の文字があった。このギャップが面白い。(ちなみにこの韓国瑜という人物は、この旅行後に高雄市長に当選し、さらに2020年1月の台湾総統選に立候補している。はたして、どこまで出世するだろうか)

韓国瑜の選挙広告の下に、地元民向けの店があったので入ってみることにした。

昼食がまだだったので、ここで海鮮粥を注文してみた(130元)。味は十分にうまいが、屋外なので大汗を流しながら食べることになった。

これで高雄滞在を終え、空港へ移動することにした。西子湾駅から MRT に乗り、美麗島駅で乗り換えて高雄空港へ。エバー航空のカウンターでチェックインを行い、台湾を出国。午後3時40分に高雄を出発した。

夜7時、福岡空港に到着した。実質1日半という慌ただしい滞在だったが、台湾は本当に楽しめる。大好きな国なので、今後も1~2年おきくらいには旅行したい。


<2018年 / 台湾旅行記のインデックスページ>

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