メキシコ旅行記(イスラ・ムヘーレス)

2019年の元日。前日と前々日はダイビングを行ったが、さすがに元日はダイビングショップは休みなので、ビーチでのんびりと過ごすことにしていた。目的地はカンクン沖にあるイスラ・ムヘーレスという島。

この島は2013年の旅行のときも訪れているが、このときは島の南部にあるガラフォン国立公園でシュノーケリングなどを楽しんだ。そのときの風景は当サイトの2013年メキシコ編を見てもらうことにして、今回は島の北端にあるプラヤ・ノルテビーチへ行ってみた。


朝8時に起床。10時半過ぎにホテルを出て、バスでイスラ・ムヘーレスへの高速船乗り場がある Playa Tortugas へ。

この門の先が高速船の船着き場。しかし、いい天気。

ここではアクティビティとしてバンジージャンプができる。もっとも、この高さではそれほど怖くはないかも。

桟橋の先端まで歩くと、いかにもカリブ海のリゾート地という風景があった。青い海、桟橋に東屋という、できすぎた構図。

イスラ・ムヘーレスまでの料金は往復で19ドル。チケットを買い、待っていると乗船が始まった。

11時40分に出港。天気はいいし海はきれいだし、こんな完璧な船旅は滅多にできない体験だと思う。

やがて、イスラ・ムヘーレスが見えてきた。

それにしても、これほどまでにきれいな海を見ているだけで、本当に楽しい気分になってくる。海のきれいさでは、やはりカリブ海が世界一。

12時過ぎ、イスラ・ムヘーレスに到着した。

高速船を下り、ターミナルを抜けて島内へ。

観光客がレンタルしているゴルフカートが道路を走っているのを見ると懐かしい。目的地のビーチはカートを使うほどの距離ではないので、歩いて北へ向かう。

海沿いに歩いていると灯台みたいな塔があったが、これは本物ではなくレストランの展望台だと思う。

ゴルフカートを見ていると、一度運転してみたい気もする。国際免許証は必要なくパスポートだけでレンタルできるそうだし、一周が8キロほどの島なので次回は一回りしてみたい。

やがて島の北端にあるプラヤ・ノルテビーチに着いた。それにしても、この海はきれいすぎ。蛍光色に光っている海に感動した。

ビーチにはパラソルとビーチチェアが並んでいて、欧米のバカンス客でいっぱい。

空いているところを見つけ、座っていると係員がやってきたので料金を払った。レンタル料は300ペソ。

ビーチチェアに寝て、パラソルを見上げた風景。なんというか、これほど典型的なバカンス風景も珍しい。本当に、自分がセレブになった気分。

無事に場所を確保し、後はビーチで泳いだりパラソルの下で休んだりして過ごした。いつもは町から町へ移動を続ける旅行が多いが、たまにはこういう無為な時間を過ごすのもいいものだと思う。

ビーチを歩いて行くと、浅場になっているエリアがあった。小さな子供にはこういうところが安心なので、ここでは家族連れが水浴びしていた。

本当に、典型的な南国リゾート地という風景ですねえ。

膝くらいまでしかない海に浸かりながら、一回り。

このエリアがこんなに穏やかなのは、岩場によって外洋から守られているため。あの波が立っているところから向こうが外洋になっている。

天気もいいし、ゆったりとした穏やかな気分。「これからはリゾート旅行だね」なんていうハイソな気持ちになってきた。

もちろん、もう自分がバックパッカーなんていう歳ではないことは十分に自覚しているが。

ところで、5年前の2013年にイスラ・ムヘーレスへ来たときは「プラヤ・ノルテビーチにはトップレスが多い」という話を聞いていた。しかしながら、今はトップレスは見かけない。これは観光客に対して自粛が呼びかけられたためだそうで、ここ数年でいなくなったという。このことは旅行前に知っていたので、特に驚きはなかった。

いや、本当に「余計なことをしてくれたな」なんてことは決して思っていません(Trust me.)。

ビーチチェアに戻り、近くの店でハンバーガーとオレンジジュースを買ってきて昼食。値段は1,950ペソ(12ドル)するが、こういうロケーションなら納得。

食後はビーチチェアで本を読んだり、ときどき海で泳いだりして過ごした。ここで読むために日本から持ってきた本は、シャーリィ・ジャクスンの ずっとお城で暮らしてる(創元推理文庫)。帯に書かれている言葉は「全ての善人に読まれるべき、本の形をした怪物である」。

およそリゾート地には似つかわしくない暗い小説を読むのも、それはそれで面白いもの。明るい陽光と、対照的に闇を抱えた登場人物たちのギャップがいい感じ。

救いのない話を堪能し、リゾートを楽しんでいるうちに夕方になってきた。

午後5時ごろ、これでビーチ滞在を終えてカンクンへ戻ることにした。このビーチには、いつかまた来たい。


高速船のターミナルに戻り、5時50分発の船でカンクンへ。さすがリゾート地というか、こういう水着姿のまま高速船に乗る人もいた。

30分ほどで Playa Tortugas の桟橋に到着した。薄暗くなってきた中、船を下りて歩いているとバンジージャンプをやっている人がいた。

この高さならそれほど怖くはないと思うのだが、高所恐怖症の人にはつらいのだろうか。

ちなみに私は今までに4回、バンジージャンプをやったことがある。それぞれの高さは以下の通り。

  • オークランド(ニュージーランド):46m
  • ビクトリアフォールズ橋(ジンバブエ):111m
  • マカオタワー:233m
  • 熊本県五木村:66m

最高記録はマカオタワーだが、さすがに200メートル以上の高さになると現実離れしたような気持ちになり、かえって恐怖心は感じなかった。むしろ五木村の方が下の景色がよく見えるので、逆に緊張したかも。

なお、マカオタワーについては当サイトの「2014年・マカオ&香港&上海旅行記」、ビクトリアフォールズ橋については「2007年・南部アフリカ旅行記」、五木村は当サイト別館の記事を参照してほしい。


バスでダウンタウンに戻り、ホテルで少し休憩。夕食のために外出して2日ぶりにパラパス公園へ行ってみた。おそらく、ここがカンクンでもっとも安く食事ができる場所。

並んでいる店の中から、今回は鶏肉の煮込み料理を選んでみた。マカロニ入りのスープとトルティーヤを合わせて値段は50ペソ。味はホテルゾーンのレストランに負けていない。

夕食後、小さな遊園地と露店エリアを散策。元日ということもあって、なかなかの賑わい。

庶民の遊園地という雰囲気を楽しみ、ホテルへ戻った。今回滞在している RAMADA CANCUN CITY の外観がこちら。

この日は11時半に就寝。翌日はセノーテダイビングになる。