ダイビング1日目の後半戦。考えてみれば、午前中2本+午後2本の1日4ダイビングというのは、これが初めてという気がする。午後もたくさんの生物を見ることができた。
いったん宿泊先に戻って昼食。その後、再び壊れそうなピックアップトラックに乗って午後のダイビングに出発した。
車を下り、桟橋の方へ下りていく途中に竹製の橋がいくつかあったので撮影。
支柱の細さを見ると「大丈夫なのか?」と思うかもしれないが、意外と頑丈にできている。なかなか日本では見られない景色だと思う。
Koala
アウトリガー付きのボートで出発し、1本目のダイビングポイントへ。潜行すると、相変わらず海中風景はきれい。
しかしながら、アニラオはマクロ天国と言われているスポットなので、ここでもマクロ写真が中心。まずは日本の海でもおなじみのイボウミウシ。
ウミシダに付いていたガラスハゼ。ガイドが指差してくれないと、自分で見つけられない大きさ。
アップで撮ってみた。本当にガラスみたいだが、しかしよくこんな小さな魚を見つけられるものだ。もっとも、ガイドは毎日潜っているだろうから、生物がいる場所を暗記しているとは思うが。
そして、個人的に大好きなカワテブクロというヒトデ。名前の由来は「皮手袋に似ているから」という安直なもの。
なんでカワテブクロが好きなのかというと、先端がすごく面白い形をしているから。
どんな必然性があって、わざわざこんな形を選択したんだろう。生物の進化って本当に面白い。
マクロ写真の合間に、魚の群れの写真も載せておく。群れている黄色い魚はタンポポスズメダイ(だったはず)。
こうして見ると、魚の群れも迫力がある。
では、再びマクロ写真へ。キイロウミウシとミゾレウミウシ。
砂地から顔を出している生き物がいた。
近寄ってみると、これはハナヒゲウツボ。かつて沖縄の慶良間の海に潜ったとき、見事なくらい鮮やかな青色のハナヒゲウツボを見たことがあるが、こちらはちょっと黒っぽかった。
慶良間に行ったのはダイビングを初めて間もないころで、まだカメラを持っていなかった。いつか、ブルーのハナヒゲウツボの写真を撮ってみたい。
こちらの不思議な生き物は「ワレカラ」という甲殻類。
見た目はまるで地球外生命体みたい。タツノオトシゴの幼魚みたいにも思えるが、もちろん別の生き物。
面白い生き物にたくさん出会い、これで1本目のダイビングが終了。
- 天候:晴
- 気温:30℃
- 水温:29.5℃
- 潜水時間:50分
- 最大深度:26.3m
- 平均深度:15.8m
- 透明度:20m
次のポイントへ移動し、ボートの上で50分ほど休憩。ガイドさんが船上で日本の音楽を流してくれたが、1990年代くらいのそこそこのヒット曲が中心というマニアックな選曲。田村直美の「ゆずれない願い」が流れたときは「よくこの曲を知っているな」と感心した。
Cathedral
2本目のポイントは Cathedral という名前から想像できる通り海底にオブジェが沈められていた。
オブジェの前で記念撮影。おそらくこれが「大聖堂」なんでしょう。
十字架も置かれていたので、こちらでも写真を撮ってみた。
十字架の横で、上を見上げたアングルで撮ってもらった写真。
スダレチョウチョウウオの乱舞。
素早く泳いでいたヘラヤガラ。尾びれだけが黄色いのが面白い。
サンゴに擬態していたイソコンペイトウガニ。
近寄ってみて、やっと見分けられる感じ。この擬態は見事。
こちらはなんとも不思議な感じの生き物だが、これはイソバナガニという甲殻類。なんだかエイリアンみたい。
アンナウミウシとミゾレウミウシ。
大聖堂エリアに戻ってきて、最後にマリア像を撮ってみた。
これで、午後の2本目が終了。
- 天候:晴
- 気温:30℃
- 水温:29.7℃
- 潜水時間:46分
- 最大深度:23.8m
- 平均深度:13.8m
- 透明度:20m
ボートに上がり、船着き場まで戻ってきた。
1日4ダイビングというのは少しハードだったが、水温が高いので予想していたほどは疲れなかった。翌日は飛行機のフライト時刻との関係で2ダイビングになる。
階段を上がり、宿泊先への送迎が来る道路へ移動。こちらはカメラしか持っていないので楽だが、タンクを背負っているガイドさんたちは大変そう。
それにしても、この橋は何度見ても面白い。こんな細い支柱でよく支えられると思えるが、これが意外と揺れない。この構造は、台風で流されてもすぐに架け替えられるという目的もあるのかもしれない。
庶民の住宅という感じの建物を眺めながらしばらく待ち、やってきた送迎車で宿泊先へ戻った。
ホテルの部屋でしばらく休憩し、それから夕食。8時に部屋に戻ったが、ここは周辺に何もない地域なので、出歩くこともできない。特にやることもなく、シャワーを浴びて11時過ぎに就寝。