フィリピン旅行記(ダイビング2日目)

アニラオでのダイビング2日目。わずか4日間の短期旅行なので、この日がダイビング最終日になる。さらに飛行機の時間の関係で潜れるのは午前中のみ。


朝6時半に起床。部屋を出ると、前日とは一転して雨模様だった。

朝食後、6時に出発。車を下り、ボートに乗り込む地点まで移動すると、前日とはまるで雰囲気が違う。一日でこんなに天候が変化するとは思わなかった。

ただ、アニラオでのダイビングはマクロが中心なので、生物観察には大きな影響はないはず。ボートに乗り、最初のポイントへ。

Haidie Point

潜行すると、まずはクマノミが出迎えてくれた。

そして、ここからはマクロ写真の連続。まずは、紫色のカイメンの中にいたこちらの生物。

ガイドが外側からライトで照らしてくれているときに、中を覗き込んで撮った写真。甲殻類なのは間違いないが、名前は何だっただろう。聞いたはずなのだが憶えていないので、わかる人がいたら教えてほしい。

貝殻に生息していたミジンベニハゼ。黄色い姿がかわいいので、ダイバーには人気の魚。

しかし、こんな小さな魚をよく見つけられるものだと思う。おそらく、ガイドは生息している貝を記憶しているのだろう。

これまたマクロサイズのゼブラガニ。周囲に擬態しているし、場所を覚えていないとなかなか見つけられないと思う。

「クロウミウマ」というタツノオトシゴの仲間。アップで見ると、本当に馬みたいな形。

この魚はイソハゼ。それにしても、小さな魚の連続。

このイソハゼは卵を守っていた。できる限り近寄って撮った写真。

この写真に「カミソリウオ」という魚が写っているのだが、どれかわかるだろうか。

ほぼ中央に写っている細長いのがカミソリウオで、白い点が目になる。海草への擬態が見事。

こちらのカミソリウオが周囲と少し色が違っていて、擬態が不十分だった。

砂地にいたミノカサゴ。毒があることで有名な魚だが、見た目がきれいなのでダイバーには人気がある。

これで1本目が終了。それにしても、よく見つけられると感動するほど小さな生き物の連続で、ガイドの技量に感心させられたダイビングだった。

  • 天候:小雨
  • 気温:30℃
  • 水温:26.9℃
  • 潜水時間:42分
  • 最大深度:26.5m
  • 平均深度:16.8m
  • 透明度:15m

ボートに上がり、1時間ほど休憩。

Mainit Bubbles

2本目は、Bubbles という名前からわかる人もいるかもしれないが海底から泡が湧き出しているポイントになる。潜行し、キンセンフエダイの群れを眺めながら泡のポイントへ向かう。

このポイントにもカラフルなクマノミがいた。

このウミウシについては、名前を聞くのを忘れてしまった。わかる人がいたら教えてほしい。

こちらはウミウシの仲間になるトウモンウミコチョウ。模様がきれい。

ウミシダに付いていたガラスハゼ。本当にガラスでできているみたい。

オレンジ色の斑点がきれいなオシャレコンペイトウウミウシ。しかし、このウミウシに「おしゃれ金平糖」なんていう名前を付けた人もすごいセンスだと思う。

キカモヨウウミウシとコールマンウミウシ。コールマンウミウシは黄色の縁取りがきれい。

マクロの生き物たちを観察しながら、泡が湧き出しているエリアに到着した。

なぜ泡が出ているのかというと、ここから温泉が湧き出しているから。ガイドにカメラを渡して撮ってもらっていると、水温は30℃を超えてきた。本当に、温泉の中に浸かっているような気分。

ここで撮った動画を載せておく。

ただ、水温が高いからなのかカメラのハウジングが曇ってきた。温泉の中でダイビングをやるような機会は普通はないので、こういうのは初めて。

写真を撮っても、なんだか霞がかかったような感じになる。

温泉に浸かっているような気分を楽しみ、水面に浮上。

これで、今回のアニラオでのダイビングがすべて終了した。

  • 天候:曇り
  • 気温:30℃
  • 水温:29.4℃
  • 潜水時間:44分
  • 最大深度:19.2m
  • 平均深度:12.7m
  • 透明度:15m

ボートに上がり、船着き場の海岸へ移動。2日間、世話になったアウトリガー付きボートとも、これでお別れ。

ボートが去っていく様子を眺めてみた。小さな船だが、アウトリガー付きだと揺れが抑えられるので、移動は快適だった。

送迎車が来る前に海岸沿いを少し歩いてみると、こういうバスが停まっていた。乗ってみたい気もするが、今回はそういう機会はない。

フロントに大きく書かれている「KING MARO」が何かと思って検索してみたら、同名のミュージシャンがヒットした。運転手がファンなのかもしれない。

やがてやってきた車に乗って宿泊先へ。ガイドに挨拶をして別れ、部屋でしばらく休憩。


昼食後、ホテル周辺を少し歩いてみたが、特に何もないのですぐにホテルへ戻ってきた。ログ付けの後はすることもなく、部屋で仮眠したり海沿いを散策しているうちに夕方になり、5時半に夕食。

夕食後もすることがなく、翌日は早朝に起きないといけないので8時半に就寝。


旅行最終日は、朝の飛行機で帰国するため午前3時半に起床。Tip Box にガイドへのチップを入れ、まだ真っ暗な4時に出発した。

ちょうど2時間かかって、午前6時にマニラの空港に到着。送迎のスタッフと挨拶して別れ、フィリピン航空のカウンターでチェックインを行った。7時過ぎにフィリピンを出国。

9時に搭乗が始まり、短期間の滞在となったフィリピンを出発した。近い国なのになぜか今まで訪れたことがなかったフィリピンだが、今回はアニラオのみ滞在のダイビング旅行だったこともあり、マニラなど街中の雰囲気はまったく見ていない。フィリピンにはセブ島という観光地もあるし、いつかまた再訪したい。午後2時、福岡空港に帰着。


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