
今回の台湾旅行で4ヶ所目の滞在地は高雄。台湾南部最大の都市で、今までに何度も訪れたことがあるお気に入りの町。
今回はここに2泊し、佛光山と佛陀紀念館の再訪と、さらに新たなスポットとして岡山寿天宮を訪問することにしている。
彰化から特急列車の自強号で約2時間半、午後5時に高雄に到着した。12月だからか、駅構内にはクリスマスツリーみたいな飾り付けがあった。

予約してある「瑞谷商旅(ルイグウホテル)」の最寄り駅はMRT信義國小駅。といっても駅から歩いて15分ほどの距離があり、午後6時前に到着した。すでに暗くなっていて、下の写真は翌日の朝に撮ったもの。

チェックインすると、部屋はこんな感じ。簡素なものだが、泊まる分には問題ない。宿泊料金は2泊で1,445元。


少し休憩し、出かけることにした。
六合観光夜市
高雄初日の夜は、何度も来たことがある六合観光夜市。MRTで美麗島駅へ移動し、地上に出るとおなじみの風景。

相変わらず人とすれ違うのも苦労するほど大勢の人たちで賑わっていて、おそらく高雄へ来る観光客のほとんどが一度は訪れる夜市だと思う。

そして、個人的に六合夜市に来たら必ず炒飯を食べる店がある。それがこの「光頭老閣」。

店名の由来は、こちらの店主。頭にタオルを巻いていたので特徴的なスキンヘッドは見られなかったが、約6年ぶりに再会できたのは嬉しかった。

炒飯(70元)を注文し、椅子に座って出来上がりを待つ間、店主の作業を眺めてみた。大量の炒飯を手際よく作っていく姿は、まさに職人技。見ているだけで楽しい。

出来上がったのがこちらの炒飯。前回までは陶器製の皿だったが、今回は紙箱での提供だった。ボリュームがあってかなりうまい。

光頭老閣を後にして、続いてこちらのスポットへ。
日薬本舗博物館
インターネットで何か面白そうな場所がないか探しているときに見つけたのが「日薬本舗博物館」。六合観光夜市の中にある。

しかし、この夜市には何度も来たことがあるというのに、ここには入ったことがなかった。不思議なものだが、おそらく単なるドラッグストアと思って素通りしていたのだろう。今回は、ここの2階がちょっとした博物館になっていることがわかったので、初めて入ってみることにした。
中に入ると、天井に鯉のぼり。

この階段を上がったところが博物館になっている。

日薬本舗は台湾で日本製の医薬品や食品などを販売するドラッグストアチェーンで、名前からわかる通り博物館のテーマは日本の薬局。
というわけで、中に入ると昔の日本を思い出させるような展示品が並んでいた。


着物を着ているのは「U虎」という日薬本舗のキャラクター。虎なのにピンク色というギャップが面白い。

昔の薬売りが使っていた自転車(多分)。

もっとも、私は昭和40年代の生まれではあるものの、こういう自転車に乗った薬売りを知っているような世代ではないが。
佐藤製薬のサトちゃんに挟まれているのは「U虎神社」。U虎は中国語でどう発音するんだろう。やはり「ユーフー」か?

神社の御神体は達磨と羽子板。

福助保温足袋はさすがに知らないが、オロナミンCの看板は懐かしい。最近は大村崑のホーロー看板を見る機会もすっかり少なくなった。


そんなに広い博物館ではないものの、なんとなくB級スポット的な雰囲気もあるし、面白いところだった。


六合夜市に来たら、この日薬本舗を探して、2階にある博物館を訪問してみてほしい。台湾の人たちの日本好きがわかって嬉しい気持ちになるし、内容も楽しめるはず。
日薬本舗を出て、続いてこちらの店で紅焼牛肉麺(120元)を注文。

「紅焼」は文字のイメージから唐辛子を連想していたが、改めて調べてみたら「とろみのある醤油ベースの煮込み」だそう。今までずっと「辛みのある料理」と勘違いしていた。

この牛肉麺は濃厚な感じでうまい。「紅焼」の本当の意味にも納得。
六合夜市の端まで歩くと、こういうステージがあった。地元の人がサックスを演奏中。

ステージの前にいたのが、高雄市のキャラクターでくまモンの親戚(多分)の高雄熊。

個人的にはくまモンよりも高雄熊のデザインのほうが好き。
最後に、こちらの店で黒糖ミルク(100元)を注文。

飲みながら六合夜市をもう少し歩き、これでホテルへ戻ることにした。高雄の観光客向け定番夜市だが、やはり面白い。高雄滞在中はいろんな夜市へ行ってみるのがおすすめで、翌日は瑞豊夜市へ行く予定。
MRTで信義國小駅へ戻り、夜9時にホテル帰着。なお、ホテルの近くにこういう店があった。

店内の一部がセブンイレブンになっていたので、おそらくピーナッツショップとコラボした店だと思う。スヌーピー好きには嬉しいかも。
夜11時半に就寝。翌日は佛光山と佛陀紀念館を再訪する予定。