マレーシア&シンガポールワーケーション(ゴースト博物館)

前のページで紹介した上下逆さま博物館の近くに、名前からしてB級スポットだとわかるゴースト博物館がある。Google Map でこの場所に気付いたときは「これは掘出し物を見つけた!」という気持ちになった。

実際に訪れてみると予想以上に面白いB級スポットだったが、ここを紹介している日本語のページがほとんど見つからないので(2026年時点)、訪れたことのある日本人は少ないかもしれない。


入口の前には2体のキョンシー。この時点で館内の風景に期待が高まる。

では、カウンターで34リンギを払ってチケットを買い、中に入る。

館内は細い通路を歩きながら各テーマごとの区画(トラディショナルな幽霊、キョンシー、吸血鬼、ゾンビなど)を見て回るという構造。いいですねえ、この雰囲気。

最初はマレーシアの幽霊コーナー。なんとなく日本の幽霊と似たような感じがするが、棚に並んでいる薬品などを見るとゴーストハンターなのか?

この場面、幽霊というより殺人現場という気がしなくもない。惨殺されたのは誰なんだろう。

マレーシアの幽霊は、日本の幽霊と共通のルーツがあるんでしょうかね。

それにしても、顔が怖い。

首無しの姿って、なんだかぎょっとしてしまう。

怪談の定番、赤い手形が付いたトイレのドア。中にはこちらも首無しの遺体が。

マレーシアの次は中国。というわけで、中国といえばおなじみの姿。

キョンシーだ!

香港映画でキョンシーがブームになったのは1980年代だったはず。私も映画館で「霊幻道士」を見て、館内が爆笑の渦だったのを憶えている。当時、私は高校生だった。

このワーケーションから帰国後、U-NEXTで数十年ぶりに霊幻道士を見てみたが、やはり面白い。中国に返還される前の香港映画は猥雑なパワーがありましたね。「八仙飯店之人肉饅頭」「エボラ・シンドローム」とか。

ここでは衣装を借りて写真撮影もできるみたい。

先へ歩いていくと、こちらにも懐かしい姿が。

この方は霊幻道士の道士役、ラム・チェンイン。残念ながら若くして亡くなられたが、道士といえばこの方というほどの当たり役だった。ここで再会できて嬉しい。

ここで撮った動画を載せておく。この音楽も、懐かしいと感じる人が多いはず。

しかし、調べてみたらリッキー・ホイも亡くなられているし、ムーン・リーもその後いろいろあったみたい。こちらも歳を取ったことを実感する。霊幻道士が公開されたとき高校生だった私も、すでに50代後半だし。

キョンシーの姿を見て感慨に浸りながら、次の場面へ。

次は古代エジプトがテーマだった。エジプトといえばミイラ。

ミイラが登場するホラー映画として思いつくのは「宇宙から来たツタンカーメン」と「ワックス・ワーク」。宇宙から来たツタンカーメンは「最後で台無し」などと笑いのネタにされることも多いが、そんなにひどい出来なんだろうか。未知の細菌の怖さも描かれているし、個人的には好きなんだが。

ワックスワークは、あまり有名ではないようだがひそかに名作だと思っている。見たことがないならおすすめ。

映画の話はここまでにして、階段を上がって2階に出ると海賊がテーマの通路。

これは拷問風景なんでしょうかね。

通路を抜けると、急にきれいな部屋に出た。テーマはドラキュラ。

2018年のルーマニア旅行でシナイアのペレシュ城を見てきたが、そういう中世の城にありそうな調度品。このときの旅行では、日程に余裕がなく「ドラキュラ城」とも言われているブラン城へ行けなかったのが心残りなので、いつか行ってみたい。

吸血鬼って、見た目だけでは人間と区別がつかないところに怖さがあるんですよね。ただ、ここにはよくわからない怪物みたいな姿の者もいるが。

テーブルに並んでいる料理がいい感じ。吸血鬼は手をそのまま食べるのか?

棺桶の中は空。昼間はこの中で寝ているんでしょう。

腕が異様に太い給仕も吸血鬼なんでしょうね。

壁には「動く絵」が並んでいた。

この絵については、うまく動画が撮れなかった。今回のワーケーション中、マラッカにもゴースト博物館があったので(おそらく姉妹館)、動画はそのページに載せることにする。

ただ、この旅行記を作成している2025年末の時点で吸血鬼と聞いてイメージするのはこちら。

こんな感じの吸血鬼ばかりだったら、現実に会ってみたい。

ドラキュラの次は日本の幽霊コーナー。というわけで、日本人にはおなじみの姿が並んでいた。

ろくろ首って、日本独自の妖怪だったんですね。

そこにいるのは河童?

ここも日本コーナーだが、なんだかよくわからなかった場面。

テレビが置いてあるのに鎧兜の武将という、時代考証無視の風景が面白い。

階段から落ちかけているのは何者なんだろう。

ツッコミどころが多い日本コーナーを過ぎ、最後はハロウィーン。カーテンの先はウィッチハウスという土産物コーナーになっていた。

これで館内を一通り見たので、階段を下りて入口に戻り、スタッフに挨拶してから外に出た。

チケットと一緒にもらったパンフレットを見ながら歩いていると、重大なことに気付いた。

「あれ? ゾンビを見てない」

どうやら、3階にあるゾンビコーナーを見落としてしまったらしい。慌てて博物館に戻り、チケット売り場のスタッフに「ゾンビコーナーを見なかったので、もう一度入ることはできますか?」と聞いたところ、すぐに再入場させてくれた。この対応には感謝。

1階から2階に上がる階段の横に別の階段があり、そこから3階に上がったところがゾンビコーナーだった。これからゴースト博物館を訪れる人は、この階段を見落とさないように。

こちらが「ZOMBIE ATTACK」のコーナー。

ゾンビなので、舞台は病院あるいは研究所。窓がすりガラスを模したモニターになっていて、ゾンビが押し寄せてきているような演出がいい感じ。看護師の顔もなんだか怪物みたいだが、すでにゾンビ化しているんだろうか。

棚にはたくさんの薬品。

遺体安置棚から出てこようとしているゾンビもいた。バイオハザード(ゲーム版)に、こういうシーンがあったはず。

血が滴るホワイトボード。薬品の調合みたいなイラストが描かれていた。

このドアも窓がモニターになっていて、向こうにゾンビがいる。

うっかり見落としてしまっていたエリアだが、気付いて引き返すことができたのはよかった。

これで本当に館内を全部見たので、スタッフに礼を言ってから外に出た。

それにしても面白い博物館だった。ペナン島滞在中、ちょっと変わった風景を見たいならぜひとも訪問してほしい。B級スポット好きにはおすすめ。

なお、ワーケーションの後半にマラッカでもゴースト博物館を見たので、そちらについてはまた別のページで紹介する。