タイ旅行記(ワットパイロンウア / 前編)

タイ滞在5日目。この日はバンコク近郊の地獄寺めぐりを再開し、スパンブリー県にあるワットパイロンウアへ行くことにしている。

タイの地獄寺としては有名なほうの寺院だと思うが、ここは今まで訪れる機会がなかった。今回が初訪問なので、どんな景色が見られるのか楽しみ。


朝7時半に起床。9時にホテルを出て、プンナウィティ駅まで歩く。まずは、ワットパイロンウアへのバスが出発するバンコク南バスターミナルへ移動する必要がある。

事前にバンコクの路線バス網について調べたところ、南バスターミナルが終点となる511番のバスがスクムウィット通りを通ることがわかった。そこで、スクムウィット通りにあるプンナウィティ駅前のバス停で、目的のバスが来るのを待つ。

それにしても、今はバンコクの路線バスまで事前に調べられるのだから、便利な時代になったものだ。

20分ほど待ったところで511番のバスが来たので乗り込む。車内は満員で、運賃は27バーツ。

バンコク中心部を抜けると座れるようになり、プンナウィティ駅前から1時間20分、11時ちょうどに南バスターミナルに到着。

このバスターミナルへ来たのは初めて。ワットパイロンウアを通るのは68番のローカルバスということは事前に調べていて、そのバスを探すとすぐに見つかった。

この路線は1時間おき程度の運行ということも調べていたが、しかし乗客はまだ誰もおらず、何時に出発するのかわからない。

バスターミナル内のセブンイレブンでパンと飲み物を買い、バスの中で出発を待つ。このバスは床が木製で、こんなローカルな感じのバスに乗るのは久しぶり。

結局、バスターミナルに着いてから1時間後、ちょうど12時にバスは出発した。この感じだと、前のバスが出発した直後にバスターミナルに着いたらしい。今さらだが、もっと早く来ておけばよかった。

しばらくは大通りに沿ってバンコク市街を走行。しかしこのバス、やたらとスピードが遅い。私は今どきマニュアル車に乗り続けているMT大好き人間なので、こういう言い方になってしまうが「ずっとローギアで走り続けている感じ」と言えばわかるだろうか。

最初は「早くギアを上げろよ」とイライラしたが、古いバスだから元々こういう感じなのか、あるいはエンジンの調子が悪かったのか、そのあたりはわからない。

バンコク市街を抜けると、周囲には広々とした田園風景が広がるようになった。

こんな広い道路を走行しているというのに、相変わらずスピードが上がらないバスにイライラしながらスパンブリー方面へ。そして、南バスターミナルを出発して1時間45分、ようやくワットパイロンウアの前に到着した。運賃は50バーツ。

予想以上に遅いバスだったが、ともかくも無事に到着して一安心。

バスを下り、寺院の前にあるバス乗り場を確認。帰りはここからバスに乗ることになるが、このときは帰りにアクシデントが発生することに気付いていない。

では、門を通って寺院の中へ。

このワットパイロンウアという寺院、話には聞いていたものの、実際に来てみると敷地の広さは予想以上だった。さらに、ワットムアンと違って日差しを遮るものが少なく、余計にだだっ広い印象を受ける。ここへ来る際は帽子などは必須だったかもしれない。

暑い思いをしながら道路を歩き、最初に見えてきた建物へ。

まずは、こちらに入ってみた。タイの寺院はどこも金色がふんだんに使われていて豪華なもの。奥行きがあるので遠近感がきれい。

壁際に並んでいる金色の玉は何だろう。

メガネをかけた坊さんもいた。先ほどの金色の玉と同様、全身に金箔がびっしり。

一番奥まで歩き、本尊に参拝。

本尊の前に座って少し休憩した後、外に出て先へ進む。遠くに背中が見えるのが大仏。

このエリアには金色と白色の大仏が並んでいた。

座像に混じって立像もある。日本では見たことがない、ほっそりとした顔。

日影が少ないので歩いていると暑いが、木陰に入るとこんな場面が作られていた。

仏像を弓矢で狙う戦士(多分)。どういう場面なんだろう。

木立の間を抜けると、大仏の背後に出た。

正面に回ると、なかなかの迫力。ワットムアンと同様、こちらの大仏も右手を下に垂らしているが、タイの大仏に共通する特徴なんだろうか。

階段を上がって、大仏に参拝。ここには金色の菩薩像がたくさん並んでいた。

貴重な日陰なので、少し休んでからさらに先へ。いろんな場面が作られているのを楽しみながら歩く。それぞれ意味があるんだろうが、タイ語は読めないし、どういう風景なのかはわからない。

寺院の一番奥まで歩いてくると、先ほどよりは小さな大仏の姿があった。

その近くには、車輪を回しながら歩いていく一行の姿。

おそらく写真撮影用のリングがあったので、こんな写真を撮ってみた。もう「映え~」なんていう歳ではないが、これはちょっと気に入っている写真。

こちらの屋根の下には、大仏の手だけが置かれていた。現在の大仏は、手だけ新調したんだろうか。

大仏を見上げてみると、たしかに手だけ色が違っているように見える。

と思ったが、よく見たら手首から先に日が当たっているだけだった。

大仏の下の階で、こちらの仏像に参拝。線香を立てる香呂が船の形をしているところが面白い。

寺院の最奥は、こういう赤い門になっていた。ここが裏門。

裏門の近くは、露店が並んでいるエリア。地元民向けの肉や野菜が並んでいたが、観光客が買えるような果物や菓子類もあった。

買おうかと思ったが、またあとで来ることにして寺院内へ引き返す。

こちらは、おそらく魚を養殖している池だと思う。

池の横を通り過ぎると、こういう建物があった。

靴を脱いで中に入ると、ガラスの向こうに金色の本尊。

その前には、金箔が貼られた坊さんの像。

供え物などを売っている店の前に、合掌を繰り返している骸骨の電動ギミックもあった。3日前にワットスワンでも見かけたし、タイで流行しているんだろうか。

大型扇風機の風を浴びて少し涼んだ後、建物を出て先へ進むと様々なオブジェが並んでいるエリアがあった。

ここで面白かった風景をいくつか紹介。まずは夫婦喧嘩の場面で、夫が優勢なケースと妻が勝ちそうなケース。

ワニと虎に挟まれた男性。正式な諺とは違うが「前門のワニ、後門の虎」みたいな状況。どっちへ逃げるのが有利かと考えてみたが、やはりワニの上に飛び乗って前に走るのがよさそう。

倒れた象の体を拭く男性。あるいは死んだ象の体を清めているのか?

一番面白かったのがこちら。これは自分の排泄物の処理をさせる主人(多分)。この偉そうな顔が何とも。

睨みあうライオンと虎。野生では生息域が異なっているため出会うことはなさそうだが、もし戦わせたらどちらが勝つんだろう。

髪の毛がコブラみたいになった人。どんな意味があるんだろう。

他にも面白い像が並んでいたので、見たい人は直接訪れてほしい。

このページの最初に記述した通り、ここはバンコク近郊の有名な地獄寺。地獄エリアはこの門の先にある。

では、いよいよ地獄風景の中へ。続きは次のページで。