ブルガリア旅行記(ロンドン~ソフィア)

午前11時半に福岡空港を出発して乗継ぎ地のソウルへ。1時間半ほどのフライトで到着し、特にトランジットエリアで買うものもないのですぐに出発ゲートに移動した。午後2時過ぎにロンドンへ向けて出発。

2年前のポルトガル旅行の際と同様の移動で、このときは途中で映画を2本見たりしていたので特に退屈しなかったが、今回はプログラムを見ても特に見たいと思う映画がない。仕方がないので暇つぶし用の文庫本を読んだりして過ごしたが、11時間のフライトは長く感じた。現地時間の夕方6時半、ロンドンのヒースロー空港に到着。

これからガトウィック空港へ移動する必要がある。今までにスタンステッド空港とルートン空港は利用したことがあるが、ガトウィック空港は初めて。調べたところヒースロー空港からガトウィック空港への直通バスがあり、今回はこれを利用することにしていた。なお、ガトウィック空港だけでなくスタンステッド空港とルートン空港にも直通バスがあり、これだとロンドン中心部を避けて移動することができる。今までこの直通バスのことを知らず、ヒースローエクスプレスと地下鉄とバスを乗り継いで移動したりしていたが、何だか金と時間の無駄だったような気がする。

到着したのはターミナル1で、歩いてすぐのところにバスターミナルがある。ここで National Express 社のチケットを購入できた。ガトウィック空港までは25ポンド。

午後7時45分発のところ、20分遅れてヒースロー空港を出発。鉄道とは違ってバスは少しぐらいは遅れることもあるだろうと考えていたら、途中の高速道路で大渋滞につかまってしまった。結局、予定では夜9時着だったが、50分遅れでガトウィック空港の南ターミナルに到着した。

この日はターミナルの横にある Bloc Hotel を予約しておいた。宿泊料金は約1万2千円で、料金だけならもっと安いホテルもあったのだが、何しろイギリスは物価が高いのでタクシーで移動するとかなりの出費になる。それを考えると、少しくらい高くてもターミナルから歩いていけるホテルのほうが結局は安上がりということになる。

チェックインを行い、部屋に入るとこんな感じ。窓もなく、機能重視一辺倒という無機質な部屋だが、寝るだけと割り切れば問題ない。しかしベッドが紫色に光っているのが、何だか妖しげな感じ。

シャワーを浴び、この日は夜11時に就寝。


翌日は午前3時半に起床。フライト時間が早いので、こんな時間に起きないといけない。4時にホテルをチェックアウトしてターミナルに入ると、この時間だというのに大勢の人たちが歩いている。LCC といえば一般に早朝出発便が多いので、多分その利用者だと思う。

ホテルがあるのは南ターミナルだが、イージージェットのカウンターがあるのは北ターミナルなので、無料のモノレールで移動した。イージージェットのエリアは大勢の利用者で混雑していたが、その分カウンターもたくさんあるので、それほど時間がかからずに荷物を預けることができた。イージージェットでは事前にインターネットでチェックインを行い、搭乗券を印刷して持参する必要がある。チェックインは終わっているので、ここで行う作業は荷物を預けることだけ。

今までスロベニア旅行とポルトガル旅行の際に利用したことのあるイージージェットだが、当時の機内は自由席だった。しかしながら、今回のソフィア便は往復とも座席が指定されていて、インターネットで予約する際に窓際の席を選んでおいた。便によって座席指定と自由席があるのか、今はすべて座席指定になったのか、そのあたりはわからない。

まだ暗い午前5時50分、ガトウィック空港を出発。ソフィアまでの飛行時間は約3時間で、飲み物などは有料なので利用しなかった。現地時間の午後11時ごろ、ソフィア空港に到着(イギリスとブルガリアの時差は2時間)。

この時期はサマータイムが実施されているので、日本とブルガリアの時差は6時間になる。パスポートコントロールをスムーズに通過し、私にとって41ヶ国目になるブルガリアに入国した。初めて、東欧らしい東欧へ来たことになる。

まずはターミナル内のATMでブルガリアの通貨レフを入手した。帰国後にクレジットカードの明細を見ると、この時のレートでは1レフは約72円だった(レフは複数形ではレヴァになる)。市街へ向かう前に何か食べようと思ったが、到着ターミナルにはまったく店がない。隣にある出発ターミナルへ移動したところ、こちらには小さなカフェがあったが、それにしても首都の空港とは思えないほど施設が貧弱に見える。とりあえずカフェでパンとコーヒーの朝食にした。

このとき到着したのはターミナル1。滞在最終日にブルガスからソフィアへ移動したときはターミナル2に到着し、充実した施設に驚かされた。結局のところ、ソフィア空港自体が貧弱なのではなく、LCC が使用するターミナル1と LCC 以外が使用するターミナル2に大きな格差があるということだったらしい

下の写真がターミナル1(出発ターミナル)。

では、これからバスでソフィア市街へ向かう。空港から市街へ向かうバスは84番で、これはターミナル内にわかりやすく表示されている。到着ターミナルにあった自動販売機でチケットを購入し(1レフ)、バス停で待っているとすぐにバスがやってきた。

84番のバスはソフィア市街まで行ってから空港へ戻ってくる循環路線なので、市街中心部のソフィア大学前で必ず下りないといけない。ブルガリア語で大学のことを「ウニベルシテト」ということは調べていたので、運転手に「ウニベルシテト」と声を掛け、そこで下りることをアピールしておいた。

下の写真はバスの中から撮った車窓風景。緑が多く、予想以上にきれいな町だった。

空港から30分ほどで大きな公園の前に到着し、運転手が「ここだ」と知らせてくれたので間違わずに下りることができた。下の写真が空港から乗ってきた路線バス。

そして、この建物がソフィア大学。しかし大学には見えない重厚な建物になっている。

宿泊予定のホテルはここから1キロ弱なので、歩いて向かうことにした。このあたりがソフィアの観光スポットが集まっているエリアなので、歩いていると銅像や教会が次々と現れる。周囲の町並みを見ても、いかにもヨーロッパらしい風景。

ホテルへ向かう途中で見た風景がこれ。壁画も面白いが、エアコンの室外機が顔になっているところが笑える。

公園を横切って歩いていると、こういう報道写真が展示してある一画があった。

ここに展示してある写真の中で、興味深かったのがこれ。堂々とトップレスの写真を見ることができるのが面白い。

それから、この公園で面白かったのがこのオブジェ。巨大な頭だけが作られているというもので、多分ブルガリアで有名な人だと思うが、詳しいことはわからない。

15分ほどでホテルに到着した。ここが今回インターネットで予約しておいたスラビャンスカ・ベセダホテル。宿泊料金は2泊で64.76ドル。

まだ12時半なのでチェックインできるかどうかわからず、もし無理だったら荷物だけを預けておこうと考えていたのだが、部屋も使っていいということだった。バウチャーを見せてチェックインを行い、部屋へ移動。

高いホテルではないが、部屋はわりときれい。テレビと冷蔵庫もある。

部屋からの眺めはこんな感じ。

翌日はリラ修道院へ行くことにしているので、ソフィアを見ることができるのは実質この日だけ。駅で翌々日のチケットも買わないといけないし、部屋で少し休んだ後、出かけることにした。