国内旅行編(青森 / 奥入瀬、十和田湖)

青森市内で1泊し、青森駅前からバス「みずうみ4号」で奥入瀬の入り口にあたる焼山へ。この日は超メジャーな観光地の「奥入瀬、十和田湖」を訪れることにしていた。

さすがにGW期間中なので車内は満席(ちなみに、この日はあの「ネオむぎ茶」が起こした西鉄バスジャック事件の翌日)。途中、5月だというのに雪景色の八甲田を越え、約2時間かけて焼山に到着した。


到着したのはいいが、雨がやや強く降り出した。バス停は奥入瀬観光センターの前にあり、しばらく様子を見ていたが小降りになる気配はない。予定では焼山から十和田湖まで約4時間かけて歩くつもりだったので、とりあえず傘を買って遊歩道を歩き出した。

しかしながら、この辺りの遊歩道はかなり草が伸びていて、しばらく歩くと靴や服がかなり濡れてしまった。先へ少し進んでみたが、やがて歩く気力をなくし、再び奥入瀬観光センターへ戻ることにした。

戻る途中にあった奥入瀬渓流館に入り、3D立体映像シアターで奥入瀬の映像を見ながらしばらく休憩。これからの予定を考えてみたが、途中までバスで移動し、歩く距離を短くして十和田湖へ行くことにした。

奥入瀬観光センターの前からバスに乗り、渓流に沿って十和田湖方面へ向かう。一般の路線バスなのだが、車窓から見えるスポットを紹介するテープが随時流れていて「阿修羅の流れ」やいくつかの滝を確認することができた。

途中の「銚子大滝」でバスを降り、そこからは歩いて十和田湖を目指すことにした。

この時間になると雨はほとんど止んでいて、歩いている人も多くなってきている。いったん、少し後戻りして「九段の滝」へ。奥入瀬川の支流にある滝で、名前の通り九段に分かれて落下している。

「銚子大滝」は奥入瀬川の本流にある落差3mほどの大きな滝。やや寒かったが、滝を見るのは好きなのでしばらく眺めていた。

銚子大滝からは渓流に沿った遊歩道を歩き、遊覧船乗り場のある「子の口(ねのくち)」へ。雨の影響でやや水量が多いが、渓流の風景を楽しむことができた。約30分で子の口に到着したが、最初は約4時間歩くつもりだったのだから、ずいぶん楽をしたものだ。

子の口から双胴船の「第二八甲田」に乗り、十和田湖畔で一番大きな地区の休屋(やすみや)へ。

十和田湖はカルデラ湖なので、周りは切り立った崖になっている。流出しているのは奥入瀬川だけ。風が強くて寒かったので、船内と甲板を行ったり来たりしながら景色を眺めていた。子の口は十和田湖の東岸、休屋は南西岸にあり、約50分で休屋に到着。

休屋は、ホテルや土産物店が並んでいるが予想したよりは静かな集落だった。


休屋の船着場の近くに水族館の廃墟があった。右から「館族水」と書いてあるところや、蔦の絡まり具合から見て、かなりの年代ものの建物のように思われる。中に入ってみたかったが諦めた。

焼山行きのバスを待つ間、しばらく付近を歩き回ってみた(露店で売っていたきりたんぽは、かなりうまかった)。

バスで再び奥入瀬を通って焼山へ。奥入瀬観光センターでしばらく時間をつぶしたあと、十和田市駅行きのバスに乗って十和田観光電鉄の十和田市駅へ。乗客は4人だけだった。

十和田市から十和田観光電鉄で三沢駅へ。ここでJRに乗り換え、本八戸駅へ。この日は本八戸駅近くのホテルに宿泊。

(2000.5.4)