国内旅行編(愛知 / 田縣神社豊年祭 – 2)

田縣神社から15分ほど歩いたところに熊野社という神社がある。豊年祭神輿の出発地点で、8年前に来たときは見なかったので今回初めて訪れることになる。住宅地を抜け、ゆるやかな坂道を登ったところに熊野社の鳥居があった。


階段を上がったところに本殿があるようだが、まずは鳥居の前にあった神輿を見てみた。説明書きによると五穀豊穣の神を御祭神とした神輿で、中に女性の神様が座っていた。

顔のアップ。なかなかの美人に作られている。

では、鳥居をくぐり本殿へ向かうことにする。階段を上がりきると目の前に本殿が現れるが、まずは本殿の横に安置されていた「陽物御輿」と対面した。8年ぶりなので、本当に懐かしい。

神輿に乗っているのは檜製の「大男茎形」(おおおわせがた)で、長さは2メートルほど。

近くで見ると本当に感動的だ。この後、本殿前は次第に人で埋まってくることになるのだが、このときはまだ人は少なかったのでゆっくりと見ることができた。

下の写真は母親と娘らしい人が神輿の前で記念写真を撮っているところで、カメラを持っているのは父親だった。世の中にはいろいろな家族がいるものだ。

続いて熊野社の本殿へ。ここには祭の関係者が大勢集まっている。ここで二礼二拍手一礼形式で参拝。

本殿の中に入ると、豊年祭行列で巫女さんが持つことになる木彫りの男根が並べられていた。いいですねえ、これ。家にひとつ欲しいという気がする。

本殿前に並んでいた白装束の男性たち。この人たちが神輿を担ぐ厄男。この中で目立っていたのが中央に座っていた髭の大男で、小さな木彫りの男根をマイクにして歌を歌っていた。すでに酒を飲んでいるのか、みんなかなりハイテンションだった。

この後、厄男たちは本殿の奥に入っていった。ここでお祓いなどがあるのだろう。

本殿の周辺は次第に人が増えてきて、あまり身動きできないような状況になっている。そこで、端のほうに移動して本殿前の様子を伺っていると、祭の関係者が出てきて参拝者に日本酒とちょっとした食べ物を配り始めた。私は日本酒はそれほど好きではないので、ここでは魚の干物だけを頂いた。

神輿の出発が近づいてくると、周囲はさらに人であふれてきた。本当に身動きできなくなってきた上に、これでは神輿が出て行くところをよく見ることができない。そこで、敷地の端のほうに庭石のような小さな岩がいくつかあるのを見つけ、その上に乗って待機することにした。

そして、いよいよ神輿が動き出した。人で埋まっている本殿前をうまく通り抜け、ゆっくりと階段を下りていった。

神輿が通るときには、さすがに周囲から大きな歓声が上がっていた。やはり、この神輿が動くと迫力がある。

この後、階段の下に豊年祭行列が集合し、田縣神社へ向かって出発することになる。私のほうも田縣神社方面へ歩くことにした。続きは次のページで。

(2009.3.15)