国内旅行編(沖縄 / 那覇・漫湖公園)

午後1時に福岡空港を出発し、1時間半ほどで那覇空港に到着した。沖縄へ来るのは2000年の南大東島旅行以来10年ぶりだが、このときは沖縄本島は通過しただけなので、本島に立ち入るのは約20年ぶりになる。


この日は那覇で1泊するので、まずは「ゆいレール」で市街へ向かう。かつては長崎県にある「たびら平戸口」駅が日本最西端の駅だったが、ゆいレールが開業してからは「那覇空港」駅が日本最西端になっている。

ターミナルを出て、ゆいレールの駅へ向かう。長崎ではジャンパーを着ていたが、さすがに沖縄は暖かくTシャツだけで十分。そして、2月だというのに列車内にはなんと冷房が入っている。日本は本当に広いものだということを改めて実感した。

那覇空港駅を出発し、市街へ向かう途中の奥武山公園駅で下車。駅から歩いて10分ほどのところに、どうしても見たいと思っていたスポットがある。

そのスポットとは、もちろん 漫湖公園。私は岐阜県の下呂と徳島県の大歩危と沖縄県の漫湖を日本三大珍地名と考えていて、すでに大歩危には行ったことがあるので、これで2ヶ所目を制覇することになる。

駅から少し歩くと国場川に出る。この川の両岸が漫湖公園になっているので、一通り散策してみた。なお、漫湖といっても湖ではなく、川がやや広くなった部分にある湿地帯のこと。1999年にラムサール条約の登録湿地となり、ニュース等で大きく報道されたので、この地名が日本中で一躍有名になった。特にインターネット上では「春の風物詩、漫湖公園で写生大会」、台風時に「漫湖から水があふれる」など下世話な表現が多く見られたように思う。(さらに、地元の新聞社による「漫湖の絵大募集」、かつて漫湖の水が汚れていた頃に「漫湖をきれいにしましょう」キャンペーンなどがあったという話)

川沿いを歩いていると、石で蟹が作られていた。屋根が蟹の甲羅になっていて、なかなかよくできている。

さらに歩いて行くと桜並木があった。まだ2月だというのに、かなり花が咲いている。改めて、本当に日本は広いものだと思う。

「漫湖水鳥・湿地センター」という建物があったので、中に入ってみた。建物内は漫湖についての説明が展示されていて、しばらく漫湖のことを考えながら休憩した。

建物の裏手からの眺め。川に広がる湿地帯と、その中に延びる観測用の遊歩道が眺められる。

建物を出て、遊歩道の先まで歩いてみた。先端は湿原を見渡せる観測場所になっている。

ここで周囲を眺めていると、木の上に生き物が見えた。アップで写真を撮ってみたが、何の動物かわからない。わかる人がいたら教えてほしい。

橋を渡って対岸に移ると、こちら側の漫湖公園はグラウンドやジョギングロードが整備されていた。ジョギングやウォーキングをやっている人たちも多く、漫湖公園が市民の憩いの場所になっていることがよくわかる。

しかしながら、ここは沖縄なのでジョギングロードにはこういうものもある。本当にハブがいるのかはわからないが、下手に柵を越えることは危険ということになる。

この辺り一帯で漫湖を撮りまくり。

単に地名が面白いというだけで、特に珍スポットというわけではなく、ちゃんとした公園になっていた。那覇の中心部からも近いので、沖縄旅行の際には訪れてみてほしい。話のネタにもなることだし。

それから、漫湖で思い出すのはやはり このテレビ番組。吉田拓郎がこれだけ大ウケする姿も珍しいと思う。

それにしても、2月だというのに歩いていると汗ばむほどだった。今回の旅行中、何度も思うことになるが本当に日本は広いものだ。


奥武山公園駅に戻り、ゆいレールで那覇市最大の繁華街「国際通り」へ移動。この日は国際通りのはずれにあるカプセルホテルに宿泊した。宿泊料金は2,800円。

夜は国際通り周辺を散策してみた。修学旅行なのか、歩いていると制服を着た高校生を大勢見かける。ここを歩くのは約20年ぶりなので、前回来たときの景色はほとんど憶えていない。

端から端まで歩いた後、小さなレストランで夕食にした。せっかく沖縄に来たので、ゴーヤチャンプルー定食とオリオンビールを注文してみた。私が酒を飲むのは旅行のときくらい。

観光客でにぎわっている国際通りを遅くまで散策し、ホテルに戻った。

(2010.2.11)