大分県豊後大野市の国道57号線沿いに「焼肉幸徳」という焼肉店がある。その駐車場の横に、それはそれは素晴らしいスポットがあるという情報を聞き、稲積水中鍾乳洞からの帰りに立ち寄ってみた。
国道57号線は大分県内の一部区間が「中九州横断道路」として整備されていて(将来的には大分市から熊本市までつながる予定)、元の国道は旧道という感じになっていた。うっかり中九州横断道路に乗ってしまいそうになったのを直前で回避して、旧道を進むと焼肉店が見えてきた。
車を停め、まずは2個のひょうたんが下がっている小さな小屋に入ってみる。ここがどういうスポットか、見えているものからなんとなくわかるかもしれない。
いやー、お見事!
つまり、ここはたくさんの男根に溢れた超B級スポット。ちょっと説明すると「観音」という名前でももともと寺があったというわけではなく、焼肉店の店主が「不景気で落ち込む人々を元気づけよう」という気持ちで男根のオブジェを作るようになり、それが増えたので安置する場所を作ったということだった。
その店主の名前が幸徳さんなので「幸徳観音」。なので「こうとく」ではなく「ゆきのり」観音が正しい読み方だと思う。元気づけるのになぜ男根なのかという気もするが、こういうスポットを作り出す人の発想力は常人をはるかに超えている。これは私が今までに訪れてきたB級スポット(淡路島ナゾのパラダイス、神秘珍々ニコニコ園、お山公園など)の創始者に共通する特徴。
上の写真の男根には竿の部分にポツポツがあるが、反対側には見られなかった。亀頭部分になんだか膨らみがあるようにも思えるが、それは気にしない。
この木製の男根は「子宝観音」という名前だそうで、長さ3メートル、重さは400キロ以上あるらしい。
巨大な男根の横には、こんな可愛らしい男根も。もちろん触ってきました。
横の階段を上がったところにも何かあるらしいので、行ってみることにする。
階段の上には、こういう小屋があった。
いろいろとご利益がありそうなので、心してお参りすることにする。
予想通りのものがたくさん並んでいた。裸像がなんだか場違いな感じもするが、本尊はどれなんだろう。中央に安置してあるから、あの黒光りしている女陰かな?
さまざまな男根と女陰のアップ。
そしてここにもイボイボのある大きな男根が。
しかし鬼の面はなんだか異様。
鬼に睨まれているような感じがする。
ここに置かれていた男根の中で、一番気に入ったのが「なでなで子宝」。
自然のものなのか加工してあるのかはわからないが、よくできてますねえ。もちろん、なでなでしてきました。
なでなで子宝の全体像。これはもう、素晴らしいの一言。面を付けるという発想がすごい。なんだか夢に出てきてうなされそうなほどの迫力。
よく見ると男根が2つあるのだが(つまり双根)、1本はへそのあたりから生えている。
子宝祈願の短冊もたくさんあった。
小屋の中の男根と女陰に一通りお参りした後、小屋を後にした。ここで願ったのは、もちろん「いつまでも元気が続きますように」と「儲かりますように」。
階段を下りると、子宝観音の小屋の横にも展示スペースがあった。
安置されていたのは、もちろん各種の男根。
さらには、こういうものも。おそらく灰皿だと思うが、商品化して売れば買う人はいると思う。
最後に、もう一度子宝観音にお参り。この幸徳観音は、予想以上にすごいところだった。
今回の大分旅行は「宇佐のマチュピチュ」が主目的地で、あとは大分県内で面白そうなスポットを探して訪れてみたのだが、ここは本当によかった。今回の大分旅行は、これで終了。
豊後大野市はそうそう行く機会のない町かもしれないが、幸徳観音は大分市街から約30キロなので意外と近い。ぜひ多くの人に見てほしいと思し、私もいつか再訪したい。
(2014.5.6)
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