モルディブ旅行記(1/1 ダイビング2日目)

ダイビング2日目は、1月1日の元日。今まで正月は日本で大人しくしていたので、こうやって海外で優雅に過ごしているのが不思議な気がする。日本の伝統的な正月とは対照的なアクティブな年末年始もいいものだと思う。


早朝5時45分に起床し、この日はフェリドゥ環礁とアリ環礁で3ダイブ。クルーズ中は早朝起床が続くことになるが、ポイントまでは船で移動済みなので、準備してすぐに出発できるのがいい。

6時15分に食堂でブリーフィング。ドーニに乗り換え、ポイントへ向かった。

Alimatha Kandu(フェリドゥ環礁)

1本目はフェリドゥ環礁のアリマサ・カンドゥ。潜行すると、周囲は青一色になった。

潜行を続け、やがて海底に到着。

このポイントでは、ドロップオフに沿って移動し、大物の出現を待つことになった。

大物まで待たなくても、ロウニンアジやイソマグロの群れが見事。ときどき、魚群に包まれたりする。

大物はどうだったかというと、遠くにグレーリーフシャークとホワイトチップシャークを見ることができた。ただ、ちょっと遠すぎたかも。

ダイビングを終えて浮上すると、海面上に並んでいるコテージの前だった。

おそらく、あの建物には新婚さんが何組も滞在しているんでしょうね。なんだか覗き見している気分。

ダイビングログは以下の通り。

  • 天候:晴
  • 気温:29℃
  • 水温:28℃
  • 潜水時間:50分
  • 最大深度:30.5m
  • 平均深度:17.4m
  • 透明度:30m

ドーニに上がり、クルーズ船へ。

クルーズ船に戻ると、すぐに船が動き出した。船室を出て船の後方を見ると、ドーニがついてきている。といっても自走しているわけではなく、ロープでつながれて曳航された状態。

振り子のように左右に振れ回りながら曳航されているドーニの姿をしばらく眺めた後、食堂で朝食。

その後、ドーニを引っ張った状態でときどき現れる島々を眺めながら航行。

どの島にもリゾート施設が作られている。

いつか、ああいう島にゆったりと滞在してみたい。リタイヤ後の目標ができた。

Sun Island Out Reef(アリ環礁)

2本目はアリ環礁のサンアイランド・アウトリーフ。

潜行してすぐ、まるで川のように長く連なっているヨスジフエダイの群れが見えてきた。

前日1本目のポイントと同様、ヨスジフエダイの群れは本当に見事。

目の前が横縞だらけ。

ワイドの写真だけでなく、マクロという点でもいろんな魚がいて面白い。

この特徴的な模様の魚はモンガラカワハギ。どういう目的があって、こんな模様に進化したんだろう。進化って不思議。

それから、インド洋といえば絶対に見たいのがパウダーブルーサージョンフィッシュ。名前の通りパウダーブルーがきれいな魚で、「パウダー玉」という群れを作ることもある。

このポイントでは単体で泳いでいたが、翌日は浅瀬で見事なパウダー玉を見ることができた。

2本目のダイビングログは以下の通り。

  • 天候:晴
  • 気温:29℃
  • 水温:27℃
  • 潜水時間:51分
  • 最大深度:26.2m
  • 平均深度:16.8m
  • 透明度:10m

クルーズ船に戻って昼食。この日はカレーがメインだった。

昼食後、クルーズ船が動き出した。モルディブでのダイビングといえば、やはり見たいのはジンベエザメ。船の屋上で、ガイドさんがずっと海面を監視していた。

ジンベエザメが現れると合図があるので、すぐに準備をして潜ることになるのだが、残念ながらこの日はジンベエザメは現れず。

Rangili Out Reef(アリ環礁)

3本目はアリ環礁のランギリ・アウトリーフ。潜行してすぐ、岩場に特徴的なヒトデがいた。

ヒトデの先端のアップ。何かに似ていると思う人も多いはず。

これは「カワテブクロ」という名前のヒトデ。名前の由来はそのまま「皮手袋に似ているから」という安直なものだが、このヒトデは一部のマニアの間で有名になっている。それについては以下のコラムを参照してほしい。

このカワテブクロというのは、モルディブ旅行の半年ほど前、2017年7月に沖縄でダイビングを行った際に初めて知ったヒトデ。そのときに撮った写真がこちら。

このときは気付かなかったのだが、旅行後に「カワテブクロ」で検索したら面白い写真がたくさん現れてびっくり。特にわかりやすいのがこちら。

生物の進化って、本当に面白い。これも「平行進化」の一種なんでしょうかね。

ちなみに、このカワテブクロと対をなす形をしているのが「クサビフグ」という生き物。「クサビフグ 正面 似てる」で検索すると、こちらも面白い写真がヒットするので、興味がある人はどうぞ。改めて、生物の進化って本当に面白い。

このポイントでは、主にマクロの生物を観察。どの魚もカラフルできれい。下の写真はネッタイミノカサゴとユカタハタ。

きれいな青いウツボは「ハナヒゲウツボ」だと思ったのだが、どうだろうか。ネット上の写真を見ると鼻先から背びれが黄色になっている姿が多いが、この個体はほぼ青一色。もしかしたら別のウツボかもしれない。

岩場の奥にネズミフグがいた。

ネズミフグがうまい具合に体の向きを変えてくれたので、こういう写真を撮ることができた。なんだか、犬みたいな表情に見えないだろうか。

旅行後に周囲に見せたところ、誰もが「かわいい!」といって人気の写真になった。上目遣いがいい感じ。

前述の通り、インド洋といえばパウダーブルーサージョンフィッシュ。ここでも単体で泳いでいる姿は何度も見ることができた。

モルディブ名物のパウダー玉については、次のページで紹介。

マクロの風景を楽しんだ後、海面に浮上。

迫力ある魚群もいいが、こういう魚の観察中心のダイビングもいいもの。さすが熱帯の魚はどれもカラフル。

  • 天候:晴
  • 気温:29℃
  • 水温:28℃
  • 潜水時間:49分
  • 最大深度:26.1m
  • 平均深度:16.3m
  • 透明度:10m

これで、この日のダイビングが終了。クルーズ船に戻った。


夜7時から夕食。クルーズ船での食事は毎回ビュッフェ形式で、かなり豪華。ただ、おいしいからといって食べ過ぎていると太ってしまいそう。ダイビングでカロリーを消費するとはいえ、並んでいる料理がどれもおいしそうなので、それ以上に食べたいという誘惑に駆られる。

私の場合は5日間だし、こういう機会はそうはないので気にせず食べることにしたが、ガイドさんたちには「控え目にしている」という人も多かった。それもよく理解できる。

夕食後、Maldivian Lady というカクテル(これは別料金で10ドル)を飲みながら、他のダイバーの方たちと歓談。普段は酒は飲まない人間だが、こういうときだけは雰囲気を楽しむためにアルコールを注文したりする。自分にとって「酒を飲む」というのは旅行先だけの非日常体験。

翌日も早朝起床なので、この日は10時半に就寝。