台湾旅行記(高雄 / 凱旋夜市)

台湾の夜といえばもちろん夜市。高雄では六合観光夜市と瑞豊夜市に行くことが多かったが、この日は凱旋夜市へ行ってみた。

この夜市には2015年に行ったことがあり、そのときは人が少なくて寂しい雰囲気だったのを憶えている。

その後はゴースト夜市と呼ばれるほど寂れていたらしいが、2018年4月に鳳山にあった青年夜市が移転してきて合併してから復活したという話を聞いていた。本当に賑わっているのかを確かめるために3年ぶりに行ってみることにした。


ホテルを出て、MRT で西子湾駅へ。凱旋夜市へは MRT でも行けるが、夜市のすぐ近くにトラム(高雄ライトレール)の駅があるので、まずはトラムの始発駅になっている哈瑪星駅(西子湾駅のすぐ近く)へ移動した。なお「哈瑪星」の読み方は「はません」で、これは日本統治時代の通称「浜線」が由来。現地で定着していた地名にそのまま漢字を当てたそうで、韓国とは違って台湾は日本統治時代を否定しないところが好き。

このトラムが開通したのは2017年9月なので、乗るのは初めて。車両も新しくて快適。

夜市の前にある凱旋駅で下車。運賃は30元だった。

駅からは大通りの向こう側に夜市があり、ここから見ても3年前とは違って賑わっている様子がわかる。交差点まで歩き、横断歩道を渡って夜市へ。

トラムに乗っているときに小雨が降り出していたこともあり、地面が明かりを反射して光っている。敷地面積が広いので六合観光夜市や瑞豊夜市ほど混み合ってはいないものの、夜市の賑わいはかなりのもの。

しばらく夜市を歩き回ってみた。かつての寂れ具合を知る者としては、この見事な復活ぶりは嬉しい。一時は夜市の不人気ぶりに閉鎖も検討されていたそうだから、まさに奇跡と言ってもいいかもしれない。

ゲームコーナーも、この賑わいぶり。前回来たときは閑散としていたので気分が盛り上がらず、旅行記に「今後、この凱旋夜市がどうなっていくのかはわからないが、大逆転で人気の夜市に変貌することを願っている」などと書いていたが、まさか本当にそうなるとは思わなかった。奇跡は起きるものなんですねえ。

台湾夜市のゲームコーナー名物、輪投げももちろんある。あんな遠くの箱に輪が入るかよ、と思えるような配置も他の夜市と共通。

UFO キャッチャーのコーナーにはこういうものがあって、激しく感動した。UFO キャッチャーはほとんどやったことがなく、自信がなかったので挑戦はしなかったが、できればゲットしてみたかった。

では、そろそろ食事にすることにして排骨ステーキの店を選んだ。パスタの上にステーキが乗ったもので、クリームシチューと併せて値段は120元。味はもちろんうまい。

しかし前に座った人のカレーのバスケシャツが笑える。

普通なら夜市ではステーキ以外にもいろいろと食べ歩くのだが、昼に慈玄聖天宮で腹いっぱい食べた後なので、この時間になってもそんなに腹が減っていない。後はこちらの店でデザートとして豆花を食べるだけにしておいた。値段は30元。

この後も夜市をしばらく散策したが、3年前とは一転した賑わいぶりが嬉しかった。高雄では六合観光夜市と瑞豊夜市以外に凱旋夜市も賑わっているので、こちらにも来てみてほしい。

帰りはトラムではなく MRT でホテルに戻ることにして、歩いて凱旋駅へ。駅構内の壁には、なんと3年前にもあった日本の妖怪の壁画がそのまま残っていた。こういうところでも台湾の日本好きを実感。絵が床まで伸びているのもいい感じ。

凱旋駅から MRT に乗り、美麗島駅で乗り換えて塩テイ埔駅へ。夜10時にホテルに戻った。翌日は早くも台湾滞在最終日で、駁二芸術特区を見た後に船で旗津へ渡ることにしている。この日は午前1時に就寝。