モルディブ旅行記(12/31 ダイビング1日目)

モルディブ到着翌日からは、5日間続けてダイビング。1日3ダイブで、計15回潜ることになる。初めてのインド洋でのダイビングなので、どんな海中風景が見られるか楽しみ。


朝6時半に起床。クルーズ中のスケジュールは基本的に「ブリーフィング」「ダイビング」「朝食」「ダイビング」「昼食」「ダイビング」「夕食」というルーティンになる。1本目は朝食前になるが、ちょっとしたスナック類やコーヒーなどは準備されている。

では、ダイビングポイントへ向けて出発。

空港があるフルレ島が次第に遠ざかっていく。

外洋に出ると、大海原を航行。ときどき小さな島が見えるが、モルディブは1島1リゾートの国なので、おそらくリゾート滞在のための島だと思う。

いつか、ああいう島にゆったりと滞在してみたいものだが、その機会はあるだろうか。

やがて、1本目のポイントがある北マーレ環礁に到着した。ダイビングはクルーズ船から直接エントリーするのではなく、ドーニという小型船に乗り換えてポイントへ向かうことになる。ドーニはクルーズ船とロープでつないであり、航行中はずっと後ろを曳航されている。

食堂でのブリーフィングの後、ドーニに乗り換えて出発。

Maagiri Rock(北マーレ環礁)

1本目のポイント名はマーギリ・ロック。潜行すると、青く光る海が広がっていた。初めて見るインド洋の海中風景。

さすがモルディブの海!

予想以上に青く光っている海に感動した。透明度のかなりのもので、遠くにいるダイバーまではっきり見える。この時点で「モルディブに来て本当によかった」と思えた。

岩場に沿って進んでいくと、魚群が見えてきた。

これはヨスジフエダイの群れ。迫力ある姿に感動。

魚群に感動していたら、さらに大きな塊が見えてきた。

こちらもヨスジフエダイの群れ。これはもうトルネードといってもいいほどの迫力。

ヨスジフエダイは、名前の通り4本のスジがあることが由来になっている。なので、群れに近づくと目の前が横縞だらけ。

いきなりの大迫力に、海の中で言葉も出ないくらいに感動。

岩場を見ると、大きなロブスターもいた。名前はゴシキエビだそうで、たしかにカラフルできれい。

こちらの砂地には、ダイバーにはおなじみのあの生き物がいる。

その生き物とは、チンアナゴの群れ。ダイビングでチンアナゴに遭遇した人は多いと思うが、これだけ密集しているのは珍しい。

くねくねとした動きを眺めているだけで面白かった。

イソギンチャクには、もちろんクマノミも住んでいた。

こちらはモルディブスポンジスネイル。貝の仲間だそうで、まるでテトラポッドみたいな形が面白い。

こちらの砂地には、何かの生物の姿が見える。

近寄ってみると、砂地から顔を出していたのはイレズミウミヘビだった。この生物を見たのは初めてで、本当に入れ墨を入れているみたい。

ヨスジフエダイの群れに再び遭遇。先ほどの帯状の魚群とは違って、こちらは球形に集まっている。

ヨスジフエダイだけでなく、キンギョハナダイの群れもきれい。

このあたりで浮上。本当に素晴らしいダイビングだった。初めてのモルディブの海に、いきなり大きく感動。

  • 天候:晴
  • 気温:29℃
  • 水温:28℃
  • 潜水時間:51分
  • 最大深度:30.4m
  • 平均深度:16.5m
  • 透明度:25~30m

なお、ダイブクルーズ中はすべてのポイントがドリフトダイビングなので、潜行ロープなどはない。このため、スムーズな潜行やロープがない状態での安全停止スキルは必須。

ガイドがフロートを上げているところにドーニが迎えに来て、全員が上がったところでクルーズ船に戻った。

1本目のダイビングを終え、続いて朝食。


クルーズ船での食事は、基本的にビュッフェスタイルになる。この通り、量と種類は豊富で、まさに至れり尽せり。

おかげでクルーズ中は十分にセレブ気分を味わうことができた。

朝食後、次のポイントへ向けて出発。ときどき現れる島がどれもリゾート仕様で、あんなところに滞在してみたい。

やはり、ああいうところに宿泊しているのは日本人だと新婚さん、欧米人だとリタイヤしたシニア夫婦が多いんだろうか。私の場合は、リタイヤ後の目標として考えておきたい。

Miyaru Faru(南マーレ環礁)

2本目のポイントは南マーレ環礁のミヤル・ファル。日本語だと「サメの根」みたいな意味だそうで、ここはサメが見られるポイントになっている。

潜行してすぐ、抜群の透明度に驚かされた。どうですか、この透明度。

わりと深いポイントで、潜行していくと海底が見えてきた。

ドロップオフのところにしばらくとどまって、サメが現れるまでしばらく待機。すると、遠くからサメがやってきた。

このときに現れたのはホワイトチップシャーク。すぐ近くまで寄ってきたりしたので、かなり迫力があった。

ただし、このポイントは流れが異常に速い。サメを見た後は流れに沿ってドリフトダイビングをやったのだが、これはもう遊園地のアクティビティというほどの激流。生物の観察というより、流れ自体を楽しむような感じだった。

ただし、ウミガメだけは何とか岩にしがみついて見ることができた。

まるで急流下りのようなダイビングを楽しみ、浮上。

サメだけでなく、今までに体験したことのないような激流も楽しめたダイビングだった。

  • 天候:晴
  • 気温:29℃
  • 水温:28℃
  • 潜水時間:46分
  • 最大深度:26.3m
  • 平均深度:16.3m
  • 透明度:30m

ただし、ドーニに戻ってからレギュレーターを確認すると、コンパスの部分がきれいに外れてなくなっていた。おそらく、あの激流の中で岩場に引っかかって外れたのだと思う。それにしても、ここが外れるなんていう話は今まで聞いたことがなく、どれだけ激しい流れだったのかが想像できると思う。

コンパスがなくてもダイビングにはとりあえず支障はないので、日本に帰ってから修理することにして、クルーズ船に帰還。

いったん部屋に戻り、しばらく休憩。


続いて昼食。他のダイバーの方たちと「あれはもうアクティビティという感じでしたね」などと話しながら食事を楽しんだ。

昼食後、次のポイントへ向けて出発。ダイブクルーズは自分でポイントを移動する必要がないので、本当に楽。

セレブ気分を味わうなら、リゾート滞在型よりもダイブクルーズがおすすめ。

Alimatha House Reef(フェリドゥ環礁)

3本目はフェリドゥ環礁にあるアリマサ・ハウスリーフ。ここも2本目と同様にサメが現れるポイントだが、流れは速くないので落ち着いて見ることができる。

潜行し、あまり動き回らずに岩場で待機。

すると、次々とサメが集まってきた。まさかこんなにたくさん見ることができるとは思っていなかったので、これには感動。

ここで見られるのはナースシャークという種類のサメ。わりと大人しく、ダイバーには人気のサメだそう。

角度によってはジンベエザメみたいに見えるかも。

まさにサメの乱舞という感じ。

ここで撮った動画を載せておく。

サメというと怖いというイメージを持っている人も多いと思うが、そういうサメはごく一部。ナースシャークの場合、砂地で横になっているところに近づいても特に問題ない。

3本目は、サメ尽くしという感じのダイビングだった。

  • 天候:晴
  • 気温:29℃
  • 水温:29℃
  • 潜水時間:51分
  • 最大深度:19.7m
  • 平均深度:15.6m
  • 透明度:20m

ドーニに戻り、クルーズ船に帰還。

カウントダウンパーティ

この日は12月31日。つまり、私にとって人生初の「海外での年越し」の日でもある。クルーズ船ではカウントダウンパーティが行われた。

料理も豪華なもの。すっかりセレブ気分。

飾りつけもきれい。

7時半から、他のダイバーやガイドの方と話しながら食事を楽しんだ。世界各地の海の話を聞いていると面白い。特に興味を持ったのがパプアニューギニアで、オーストラリアよりも近いというのに、この国に行ったことのある人は少ないと思う。秘境というイメージもあるし、いつか行ってみたいという気持ちになった。

そして、現地時間の夜8時になるころにケーキが登場した。なぜ8時なのかというと、日本とモルディブの時差が4時間なので、日本では年越しの時間になるため。クルーズ客が全員日本人なので、つまり日本時間に合わせてのカウントダウン。

これで無事に新年を迎えることができた。初めての海外での年越しだったが、やはり感動するもの。来年もまた、世界のどこかで年越しをやりたい。

翌日も朝からダイビングなので、モルディブが新年を迎える前の10時半に就寝。