アイルランド旅行記(1日目)

(1998.7.11)
福岡 ~ Seoul ~ London (Heathrow) ~ London (Euston Station) ~

早朝に自宅を出発し、8時頃福岡空港に到着。大韓航空のカウンターで搭乗手続きを済ませる。搭乗口の近くに銀行の支店があったが、両替はやめておいた。アイルランドポンドは扱っていないだろうし、イギリスで使う分ならロンドンで十分だろう。

10時に離陸し、11時25分にソウルに到着。1時間半程度のフライトだが、食事が出た。ソウル空港での待ち時間は1時間半あるが、特にすることはない。免税店をぶらぶらと歩き回ったりしているうちに、搭乗時間になった。

13時にソウルを離陸。機内は満席で、ロンドンまでの飛行時間は12時間半。こんなに長い時間飛行機に乗るのは初めてだったが、予想したほどは疲れなかった。食事(大韓航空らしくピビンバが出た)はなかなかよかったと思う。では、記憶に残っている地上の景色をいくつか。(このときはフィルムを持っていなかったので、写真は撮っていない)

最初は、ソウルを出発して数時間後。砂漠の上空を飛んでいるようである。機内のスクリーンに現在位置が表示されているが、それによるとゴビ砂漠上空らしい。砂と岩だけの大地にところどころ集落があるが、太陽を遮るものがないため当然ながら暑そうだ。

しばらく眠ってから窓の外を見ると、田園の中に森が点在する美しい風景が広がっていた。ロシアのモスクワ南方のようだ。上から見るとかなり豊かな地域に思えるが、実際はどうなのだろうか。

最後は、到着の数時間前に見た長い海岸線が続いている風景。オランダ付近のようだが、北海の海岸線がこんなに直線状とは知らなかった。水平線まで続く海岸線を想像できるだろうか。

17時頃、ヒースロー空港に到着。入国審査に向かう通路の途中に両替所があったので、イギリス国内で使う分を両替する。イギリスの入国審査はかなり手ごわいと聞いていたので、覚悟して列に並んだ。10分ほどして自分の番になり、審査官の前に行く。審査官はおそらく30歳代の男性である。最初の質問は全部は聞き取れなかったが、”how long” が聞き取れたので “8 days” と答えた。次の質問もよく聞き取れなかったが、かろうじて “purpose” が聞き取れた(と思う)ので “sightseeing” と答えた。すると、たった2つの質問だけで審査官はパスポートにスタンプを押してあっさりと通してくれたのである。あっけないイギリス入国で拍子抜けしてしまった。手ごわいという話は何だったのだろうか。あるいは、2番目の質問の意味を間違えて見当違いの答えをしてしまったために、質問を続けても無駄と思われたのかもしれないが。

さて、これからアイルランド行きのフェリーが出るホリーヘッドまで行くわけだが、ロンドン市内のユーストン駅からインターシティに乗り、途中で乗り換えてホリーヘッドまで行くということはわかっていた。しかし、列車の発車時刻や乗換駅については知らなかったので(正確に言うと、他のアイルランド旅行記のホームページでクルー駅という名前を見ていたのだが、憶えていなかった)とりあえず駅へ行けばわかるだろうと思い、ユーストン駅へ向かうことにした。

空港の外に出ると、どんよりした天気で少し雨が降っていた。日本を出るときはTシャツだけでよかったが、ここでは長袖のシャツがないと寒い。最初は地下鉄で行くつもりだったが、空港前に大型バスが何台も停まっていたのと、ロンドン市内の風景を見たかったのでバスで行くことにした。案内所でユーストン駅を通るバスを聞き、バス乗り場に行ってみると2階建てバスだったので、もちろん2階に座った。やがてバスが動き出し、私にとって初めてのヨーロッパの風景が広がった。さすがイギリス、車が左側を走っている(当然だ)。空港のある郊外から、高速道路?を通ってロンドン中心部へ向かう。石造りの建物が多く、この辺が日本と違うところだ。中心部に入ると、バスはデパートが建ち並ぶ賑やかな大通りを通り抜け(通ったと思う。5ヶ月後の12月にこの旅行記を書いているのと、後のアイルランドでの思い出が豊富なため、この辺の記憶はあいまいになっている)やがてユーストン駅に着いた。

さて、これからホリーヘッドへの行き方を調べなければならない。最初は、駅構内に鉄道路線図があるだろうから、それを見れば最初に乗る列車の行き先と乗換駅がわかると思っていたが、路線図は市内の分しかない。ロビーにある大きな電光掲示板に何か掲示されているが、何が書かれているのかよくわからない。しばらく見ていて、これから発車する列車の行き先と途中の主な停車駅であることに気づいた。行き先はバーミンガムやグラスゴーなど有名な都市だが、停車駅は知らない地名ばかりである。これを見ていても仕方がないので、さらに駅構内を見てみると方面別に列車の発車時刻表があったが、これが実にわかりにくい。しばらく解読を試みたが、諦めて先にチケットを買うことにした。

とりあえず、チケットを売っている窓口に行き、ダブリンへ行きたいと言うと、1枚のチケットを売ってくれた。ユーストンからホリーヘッドまでの鉄道料金とダブリンまでのフェリー料金が含まれているようだ。価格は約1万3千円で、航空料金とほぼ同じだが、宿泊費が浮くからその分は安い。

しかし、チケットは手に入ったが依然としてどの列車に乗ればいいのかはわからない。何度か人に聞いてみたが、こちらが話すことは通じるようだが相手が言っていることがよくわからない。やはり英会話で一番重要なのはヒアリングだと思う。さて困った。

一度駅の外に出て近くを歩いてみたが、寂しい通りだったのですぐに戻ってきた。すると、驚いたことに駅構内にⅰのマークをつけた仮設のスタンドがいつのまにか置いてあり、女性が数人立っていたのである。これは Information に違いない。話しかけてみるとやはりその通りで、ダブリンまでの行き方が書かれた小さな紙をくれた。それによると、ユーストン発が10時、途中クルー駅で乗り換えてホリーヘッド着が2時、ダブリン着が7時になっている。さらに、最初に乗る列車について聞くと、プラットホームの番号や行き先をわかりやすい英語で教えてくれた。どうもありがとう。アイルランドでも思ったが、やはりインフォメーションが一番頼りになる。

時刻は8時前、列車の発車時刻まではまだ2時間ほどある。緯度が高い上にサマータイム期間なので、この時間だというのにまだ太陽が沈んでいない。それまで、夕食としてファーストフード店でハンバーガーを食べたり、駅の近くを歩いたりして時間をつぶした。後になって、この時間を使ってロンドン市内の観光をすればよかったと思ったが、このときはなぜかまったく思いつかなかった。多分、アイルランドのことしか頭に無く、イギリスは単に通過国と考えていたからだろう。次にアイルランドに行くときは気をつけることにする。

9時過ぎにプラットホームに行くと、すでに列車は入線していた。まだ乗客は少なく、端のほうの車両に乗ったら誰もいない。適当な席に座って発車を待つことにした。

INTERCITY (LONDON)
インターシティ(ユーストン駅)

周囲がかなり暗くなった10時になって、列車が動き出した。この車両の乗客は10人程度である。日本時間だと早朝になっているわけだからかなり眠いのだが、目覚し時計を持っていないうえにクルー駅に着く時間がわからず、寝るわけにはいかない。それに、長袖のシャツを着ていても少し寒い。大体30分おきくらいに駅に停車するのだが、車内アナウンスがないのでプラットホームを見てクルー駅かどうかを確認しないといけない。そのうちに時間は12時を過ぎた。

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