バルト諸国旅行記(9日目)

(1999.7.11) ~ 成田 ~ 羽田 ~ 福岡

朝10時ごろ、成田空港に到着。日本は暑い。リガで預けた荷物は、何一つ壊れも紛失もせず、無事に受け取ることができた。余ったルーブル、エストニアクローン、ラットを赤十字のボックスに寄付し、入国審査をあっさりと通過して、残った100ドルを日本円に再両替。結局、旅行中に使ったのは500ドルということになる。航空料金を含めた総費用は約20万円だったわけで、昨年のアイルランド旅行よりはかなり安くあがった。

その後、空港の展望デッキでしばらく飛行機を眺めて過ごした。様々なデザインの飛行機が駐機していて、また旅行に行きたいという気分になってくる。

成田空港の展望デッキにて

昼過ぎにリムジンバスで羽田空港へ。ここでもしばらく展望デッキで飛行機を眺めた後、全日空の片隅にあるスカイマークのカウンターでチェックイン。チケットは、見慣れた磁気カードではなく、感熱紙製のレシート。最初は驚いたが、確かに必ずしも磁気カードである必要はないとも思える。

搭乗口からバスに乗ってかなり離れた駐機場へ。今回乗るのはマイクロソフト仕様の機体であった。スカイマークは就航当初は好調だったものの、最近は苦戦していると聞いていたのだが、この便は満席。

また、就航当初はあまり定刻通りには飛んでいなかったが、最近はほとんど遅れないようになったという話を聞いていた。定刻通りに駐機場を離れ、滑走路に向かって移動し始めたときには、さすがに噂通りだと思ったのだが、ここでどんでん返しがあった。

滑走路の端まで移動し、離陸のために滑走路を走り始めたのだが、一向にスピードが上がらないのである。不思議に思っていると、やがて滑走路を離れてもとの駐機場へ戻り始めた。機体にトラブルが発生したのかと思ったが、機内放送によれば別の理由であった。

離陸前にCAさんが乗客の人数を確認していたのだが、それが予定と違っていたとかで(多かったか少なかったかは忘れた)、再び数え直しを行うそうである。よほど数が合わないのか、何度も繰り返し数えていたので、結局50分ほど遅れて離陸した。

CAさんはさかんに謝っていたが、文句を言ったり、怒り出すような乗客は一人もいなかった。遅れても構わない人ばかりだったように思われる。

飛行中にアップルジュースのサービスがあったが、こういうサービスはまったくないと思っていたので、これは意外だった。遅れを少し取り戻し、約30分遅れで福岡空港に到着。

スカイマーク機(福岡空港)

展望デッキでスカイマーク機の写真を取った後、地下鉄と電車を乗り継いで長崎のアパートに帰り着いた。

END


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