国内旅行編(愛知 / 間々観音)

この日は豊年祭を見るために朝から田縣神社を訪れていた。田縣神社を一通り参拝した後、豊年祭の神輿が練り歩き始める午後2時まで時間があったので、いったん小牧市内のもうひとつのスポット「間々観音(ままかんのん)」へ行くことにした。

田縣神社前駅から列車に乗り、小牧駅へ。ここからバスで約20分、間々乳観音前(ままちちかんのんまえ)バス停で下車。バス停から5分ほど歩いたところに間々観音がある。予想していたよりも小さく、こじんまりとした寺だった。期待しながら中に入る。


田縣神社とセットで訪れる人が多いと思っていたのだが、予想に反して参拝者は1人しかいなかった。その人(若い女性)もほとんど入れ違いに出て行ったので、ゆっくりと見て回ることができた。

ここがどういう寺かは、バス停の名前から想像できると思う。すなわち「おっぱいの寺」になっている。というわけで正門横の手を洗うところはご覧の通り。よくこんなものを作ったものだと感心する。ここで手を洗い、本堂の方へ。

本堂の脇には間々観音名物の絵馬がたくさん掛かっている。人がいなかったので気兼ねなく写真を撮らせてもらった。

絵馬には、ここで売っている標準タイプの他に、参拝者の手製のものもいくつかあった。多くは若い夫婦が奉納したものだが、なんと山口県の麻羅観音を参拝したときに見たものとまったく同じで「いい男が見つかりますように」や「高校合格」と書かれたものもあった。考えることはどこも同じということか。

なお、このような宗教関係の知識はあまり持っていないため断言はできないが、それでも寺に絵馬はないのではないかと思う。しかし本堂内にしっかり絵馬と書いてあったので、ここでは絵馬と呼ぶことにする。

本堂は改修中らしく、工事用のシートで覆われていてなんだか薄暗い。本堂内には、本堂脇に掛かっている絵馬と比べて、妙にリアルで色っぽい絵馬が掛かっていたりする。ここで、女性の場合は「たくさん出ますように」というお願いをするのだろう。私が「たくさん触れますように」というお願いをしたかどうかは教えない。

掲示物を見ると、数日前に「間々の大祭」という祭りが行われたらしい。祭りの内容はよくわからないが、一度見てみたい。

ここには御守りや絵馬などが置いてあり、参拝者が適当に選んで代金は賽銭箱に入れるようになっている。私は土産にキーホルダー(本堂脇の絵馬を小型にしたような形)を買った。今は車のキー用に使っている。

なお、ある有名人も最近来訪したらしい。下の写真ではよく見えないが、絵馬にはこう書いてある。

「触られますように」光浦靖子

それにしても、他に参拝者がまったくいなかったのは幸いだった。もし若い女性で賑わっていたりしたら、とても写真を撮るどころではなく、ゆっくり歩き回ることもできなかっただろう。冷たい視線にさらされていたたまれなくなり、逃げるように帰ることになったと思われる。

そろそろ神輿の時間が近づいてきたので、再びバスで小牧駅へ行き、田縣神社へ戻った。

(2001.3.15)


(追記)

約4年後の2005年7月、東京スポーツ新聞社から「絵馬の写真を記事に使用したい」というメールがあり、承諾したところ以下のような記事が掲載された。東スポの取材によると、この絵馬はもう現存していないらしく、このとき撮った写真はかなり貴重なものになっているらしい。

自分のサイトの写真が新聞記事になるというのがちょっと嬉しかったので、ここに載せてみました。

(2005.7.21)東京スポーツ記事


※8年後の2009年に再訪を果たした。再訪記はこちら