国内旅行編(石川 / 熊坂ノ庄スッポン堂本店)

小松駅から各駅停車に乗り、大聖寺駅で下車。駅から約2キロのところに「熊坂ノ庄スッポン堂本店」がある。

まず駅近くのコンビニエンスストアに寄り、地図を見て場所を確認した。路線バスが通っていない地域だったので、結局歩いていくことにした。30分近くかかって到着。


ここがどういう場所かというと、その名のとおりスッポンを販売しているところ。スッポンといえば強壮剤であり、建物の前にはしっかりとつながったスッポン像がある(口の開け方がなんとも)。記念撮影用なのかもしれないが、これをバックに記念写真を撮っている家族連れを見てみたい。

武家屋敷が再現されている記念撮影用ジオラマを過ぎ、建物内に入るとすぐにスッポンの実演販売コーナーがある。ここで、目の前で乾燥スッポンを粉末にしてくれるという(アガリクスをブレンドすることもできるらしい)。まだ午前中の早い時間ということもあって他に客はおらず、マンツーマンで勧められたのだが、ここはスッポンドリンクを飲むだけにしておいた。幸いにも私はそれほど困ってはいませんし。

このコーナーで興味深かったのは、周囲にいくつも並んでいた大きなガラス瓶。どれも液体の中に大量のスッポンが漬けられていて、時間の経過とともに液体が茶褐色に変化していく様子が示されている。最後、スッポンのエキスが十分に染み出し、中のスッポンが見えないくらいに濃くなったものがここで売られているスッポンドリンクらしい。さっき飲んだのはこれだったのか。

この瓶の中の大量のスッポンがフェイスハガー(映画「エイリアン」でジョン・ハートの顔に貼りついていたやつ)のように見えて面白かった。ホラーファンは必見。


実演販売コーナーを過ぎ、角を曲がると衝撃的な声。

「ポルノショップです」

いや、まったく予想していなかったので驚いたが、そこには秘宝館でおなじみのポルノショップがあった。それにしても、ここは家族連れで訪れる人も多いと思うが大丈夫なんだろうか。困ったような顔で足早に通り過ぎる姿が目に浮かぶ。

売られているのはアダルトグッズやらビデオやら下着などが中心で、なぜか宴会芸グッズなどもあった。私はそういった「実用品」よりも、思わず笑えるような秘宝館グッズのほうが好きなので、そういうものがあれば買うことにしている。ショップのおばさんは「四十八手ハンカチ」を勧めていたが、これは昨年「元祖国際秘宝館」で買ったものと同じだったので、結局「ぷち満あめ」と女体の形をしたゴルフティーを買った。

建物の外に出ると、下の写真のような各種拷問図が展示されていた。

内容については多くは語らないが、なぜローマ名物が一緒に?

というわけで、スッポン堂を後にして再び30分ほど歩いて大聖寺駅に戻った。

スッポン堂の商品に興味を持った人は、通信販売でも買えるので下のサイトを見てほしい。

(2002.5.5)


(注)ここで紹介したスッポン堂本店は2007年で閉鎖され、本店は金沢市に移転しているそうです。この建物が現在どうなっているかは調べていません。

2008年時点での風景については、以下のサイトを参照してください。