国内旅行編(徳島 / お花大権現)

徳島駅から徳島線に乗り、阿波池田方面へ。徳島線は吉野川に沿って走るので景色はなかなかきれい。

この日の最初の目的地は徳島線江口駅の近くにある「お花大権現」。ここはいわゆる「秘宝スポット」になる。


10時ごろ、江口駅に到着。昨日に続いて炎天下の道のりを約20分、汗だくになりながら小高い丘の中腹にある「林下寺」に到着した。この寺の中にお花大権現がある。

門をくぐると林下寺の本堂があり、盆の時期ということもあって本堂内の大きな座敷に檀家の人たちが集まっているようだった。

このお花大権現の由来は以下の通り。

約300年前、お花さんという女性が側室として殿様に仕えていたが、殿様の寵愛を一身に受けていたため他の女中の妬みを買って殺されてしまう。それを知った殿様が哀れに思い、城内に祠堂を建てたのがはじまり。

というわけで、現在では「性の守護神」として子授け、夫婦和合、性病などに御利益があるといわれている。つまり、お花大権現は神社であって寺ではない。それなのになぜ寺の境内にあるかというと、大正2年に鉄道敷設のため移転したということだった。

まずは「お花大権現」に参拝。

いやあ、あるわあるわ、この種のオブジェがいっぱい。いずれも奉納品らしく、かなりよくできている。ガラス棚の中には木製の男根がいっぱい。右の写真の掛け軸は顔がちんこになっていて、部屋に掛けておきたい一品。

参拝していると、住職の方がやってきてお花大権現の由来について話していただいた。今ではかなり遠方から訪れる人も多いという。それから、盆ということで参拝者用に用意してあった紅白の饅頭をもらった。

続いて、入館料200円を払って宝物館に入る。ここもなかなかすごいところだった。主な展示品を以下に載せている。

弁天像が妙にセクシーだが、その他は男根をモチーフにした作品が多い。下の写真に写っているのは先端についている紐を引張ると鹿おどしのように首を振るというもの。なかなかのアイディアだと思う。

展示品の中には、ちょっとドキッとするようなものもあった。

男根をテーマにしたものは今まで多く見てきたが、こういうものは珍しい。部屋に飾っておきたい一品。

その後、ここの御守りを買い、お花大権現を後にした。ここは、お花大権現にしても宝物館にしても屋内が明るいので淫靡な感じはしない。こういう場所が苦手な人にもお勧めできると思う。


陽炎がゆらめくような炎天下の道のりを歩き、江口駅へ。いやあ暑い暑い。江口駅から各駅停車で阿波池田へ。少し乗り継ぎの時間があったので駅付近を歩いてみると、ここでも阿波踊りをやっていた。その後、高知行きの各駅停車で大歩危へ。

(2002.8.16)