ネパール旅行記(カトマンドゥ / ボダナート)

朝10時、ボダナートに到着した。この寺院はカトマンドゥ郊外の街中にあり、周囲を建物で囲まれているため道路からは見えない。運転手が「ここがボダナートだ」という場所でタクシーを降り、少し歩くと見えてきた。


ボダナートについては、日本のTV番組等でもときどき放映される有名な寺院なので見覚えのある人も多いと思う。ここはヒンドゥ教ではなくチベット仏教の寺院で、日本人によく似たチベット系の人たちが多く歩いている。

下の写真がボダナートの全景。中央のストゥーパ(仏塔)にブッダの目が描かれ、四方を見下ろしている。ストゥーパは予想以上に巨大だった。

ボダナートを囲んでいる壁には「1回まわすと経文を1回唱えたのと同じ効能がある」とされているマニ車(大きなそろばん玉のような感じ)が大量に設置されていて、みんな右回りにマニ車を回しながら歩いている。マニ車は右回りに回すのが決まりで、うっかり左回りに歩くと周囲の人たちに注意される。

まずは壁に沿ってマニ車を回しながら一回りし、門のところから中に入る。ここには数基の巨大なマニ車(日本の梵鐘くらいの大きさ)が設置されていて、それぞれ右回りにぐるぐると回してからストゥーパへ向かう。

目の前にそびえるボダナートに参拝してから、階段を上がった。チベット仏教では何度も地面に体を投げ出して参拝するのだが、私は手を合わせるだけにしておいた。

階段を上がるとドームの前に出る。ここでストゥーパのまわりを歩くことができ、ここからはブッダの目が近くで見える。

右回りに何周か歩き、ストゥーパと周囲の景色を眺めてからボダナートを下りた。ここを歩いていると敬虔なチベット仏教徒たちが地面に体を投げ出して参拝している光景を何度も見ることができる。

ボダナートの門の前に別の小さな寺院があり、ここの屋上からボダナートを眺めることができる。金色の装飾具があったので、ボダナートをバックに写真を撮ってみた。

この後、再びボダナートの内外を何度か回ってみた。有名な巡礼地ということもあり、周囲は敬虔なチベット仏教徒たちでかなりにぎわっている。

今回このボダナートを訪れてみて、個人的にキリスト教の教会やイスラム教のモスクより仏教寺院のほうがずっと落ち着くということを感じた。やはり日本人には多神教の寺院のほうが合っているのかもしれない。


ボダナートの周囲にはボダナートを眺めながら食事できるレストランが何軒か並んでいる。そのうちの1軒で昼食を取ることにした。

下の写真がここで食べたネパール料理のダルバートとネパールティー。

ダルバートというのは大皿にダル(豆のスープ)、バート(インディカ米の御飯)、タルカリ(野菜の煮物)と漬物を盛ったもので、個人的にかなり気に入って旅行中は何度も食べることになった。インディカ米が苦手な人以外にはお勧めといえる。

ネパールティーも単なるミルクティーではなく様々なスパイスが入っていて独特の味と香りがする。この味を日本で再現するのは難しいので、いつかまたネパールで味わいたいものだ。

この後、マウンテンフライトの日付変更を行うため、いったんタクシーでタメル地区に戻った。