鵜戸神宮からバスで5分ほど。おそらく宮崎県内でもそれなりの有名観光地といえるサンメッセ日南に到着した。
ここの名物は、なんといっても正式な許可を得て作成されたモアイ像。まだイースター島に行ったことがない人間としては、とりあえず事前予習として見ておく必要がある。
入口で料金(確か700円だったはず)を払ってチケットを買い、中に入る。まずはメインとなる7体のモアイ像へ。
この7体の名称は「アフ・アキビ」で、イースター島の長老と島民たちの正式な許可を得て復刻されたもの。これは日本のクレーンメーカー「タダノ」がモアイ像の修復に尽力したことがきっかけで可能になったそう。
ただし、素材の石自体は福島県産の凝灰岩が使われている。これはイースター島の石が持出し禁止のため。
青空をバックにしたモアイ像。高さは5.5mで、見上げるとなかなかの迫力。
ただ、本物のモアイ像はもっと崩れかけたような感じだと思うので、ちょっときれいすぎるような気がしなくもない。まあ復刻だから仕方がないが。
これらのモアイ像に触ると願いが叶うとされているそうで、右から学力運、金運、結婚運、全体運、恋愛運、健康運、仕事運だそう。こういう設定はいかにも日本的。
さらに、さすが日本の観光地と思わせるのがこちらの顔出し看板。しかしなぜ隣り合った2体ではなく離れた位置で顔を出させるんだろうと思ったら、それぞれ「恋愛運UP」「金運UP」のモアイだった。
こちらは世界七不思議について。一般的にはモアイ像は七不思議に含まれていないが、無理やり押し込んだため「霊廟 OR 神殿」なんていうことになっている。思わず失笑。
ちなみに私が今まで訪れたことがあるのは「ギザのピラミッド」「ロードス島」「アルテミス神殿」の3ヶ所。イラクにあるバビロンは無理としても、あと2ヶ所くらいは一生のうちに跡地を見てみたい。
モアイ像の周辺をしばらく散策してみた。海をバックにしているので、イースター島にある本物のモアイ像みたいに見えなくもない。
離れたところにある丘の上から写真を撮ると、背後の大海原とのコントラストがきれい。
さらに離れたところから撮った写真。日向灘に面しているから、考えてみれば水平線のはるか彼方にイースター島が存在していることになる。
ここは敷地がかなり広く、モアイ像以外にもオブジェが点在している。暑い中、頑張って一通り回ってきた。
ここはかつて和牛の生産が行われていた牧場だったそうで、昭和62年に閉鎖後、平成8年にサンメッセ日南として再オープンしたスポット。そういう縁だからなのか、牛が放牧されている場所もあった。
ちょっと変わった石像もあった。
うたた寝しているんでしょうかね。それにしても首の角度がすごい。
屋外の散策を終え、最後に土産物店を見てみた。今となっては懐かしい、元知事の石像。
モアイと元知事のツーショット。
これで、イースター島旅行の予行演習としてのサンメッセ日南訪問が終了。実はこの旅行記を書いているのは15年後の2023年だが、まだイースター島旅行は実現していない。一生のうちに一度は行ってみたいものだが、はたしていつになるだろう。
宮崎市方面へ戻る前に、近くの海岸を散策してみた。日南海岸といえば青島付近の「鬼の洗濯板」と言われている場所が有名だが、サンメッセ日南の近くにも同じような感じの海岸がある。
今回は鬼の洗濯板へ行く予定はないので、代わりに雰囲気を楽しんできた。
青島海岸と違って人がほとんど歩いていないので、静かに散策したい人はこちらのほうがいいかも。
宮崎市に戻り、街歩きをしていると「にしおかすみこトークショー」が行われているデパートがあった。「化けの皮」という本を出版した記念のサイン会&トークショーだそうで、初めて本人を近くで見てみた。いやー、びっくりするほど化粧が濃い。これは化粧を落としたら別人になるはず。
翌日の目的地は高鍋大師なので、宮崎市の北にある高鍋市へ移動。この日は高鍋大師近くのホテルに宿泊。
(2008.7.20)