マダガスカル旅行記(バンコク~マダガスカル到着)

午前10時50分にキャセイパシフィック航空511便で福岡空港を出発し、台北と香港を経由して午後8時過ぎにバンコク・スワンナプーム空港に到着した。自分で選んだルートとはいえ、やはり2ヶ所を経由しての10時間近くかかる移動というのは、さすがに疲れる。

マダガスカル行きの出発が深夜1時過ぎなので、それまで空港のトランジットエリアで時間をつぶすことにした。


フードコートで夕食を取ることにしたが、この空港ではガスの使用が禁止されているということなので、たいした料理はない。カレーを注文したらカウンターの近くで電子レンジで暖めているところが丸見えで、なんだか興醒め。これくらいは見えないところでやってほしいものだが。

下の写真は出発便の時刻とゲートを示すモニター。”ANTANANARIVO” という文字を見ると、いよいよマダガスカルへ向かうことが実感される。

やがて出発時間が近づいてきたので、搭乗口へ向かった。ここからはガラス越しにマダガスカル航空機が見える。

マダガスカル航空は、かつてはあまりにもフライトスケジュール通りに飛ばないことから、頭文字をとって “MAD AIR” などと呼ばれていたらしいが、最近は遅れることはかなり少なくなったという。実際、今回の旅行ではバンコクとの国際線の他に国内線にも4回搭乗したが(空港側の不手際で遅れた1便を除けば)ほぼ時間通りの運航だった。

午前1時10分、バンコクを離陸し、いよいよマダガスカルへ向かった。


朝6時半、経由地のレユニオン島に到着した。ここはマダガスカルの東にあるフランス領の島で、自然が美しく、特にフランス人にとって人気のバカンス先だという。もっと旅行日数があればマダガスカル旅行のついでに立ち寄りたいものだが、今回は仕方がない。

下の写真は着陸前に飛行機から眺めたレユニオン島。

バンコクからの機内はほぼ満席だったが、ここで多くの乗客が降りていき、今度はレユニオンからの乗客が大勢乗り込んできて再び満席になった。レユニオンで半分以上の乗客が入れ替わったことになる。レユニオンのことを「わりとマイナーな島」程度としか考えていなかったので、予想外の人気ぶりに驚かされた。

7時45分に再び離陸し、マダガスカルへ向かう。1時間半のフライトで、8時10分に首都アンタナナリボの IVATO 国際空港に到着した。レユニオンとマダガスカルには1時間の時差がある。(なお、マダガスカルと日本の時差は6時間)

では、タラップを降りて歩いてターミナルへ。この国では空港や軍関係施設の写真撮影は禁止されているので、ここで乗ってきた飛行機の写真を撮ることはできない。うっかりカメラを出して写真を撮ろうとする日本人旅行者も何人かいたが、そうすると空港の関係者が鋭い笛を吹いて注意することになる。

ターミナルに入ると最初にビザのカウンターがあり、行列ができていた。こちらはすでに日本でビザを取得しているため、直接入国審査の列に並ぶことにする。

そして、ある程度は予想していたことだが、入国審査の役人さんたちは仕事が遅い。それに、入国審査のカウンターは8つほどあるのに、開いているのは半分。この空港にとってバンコク便とパリ便が主要路線ということは明らかなので、到着時刻に合わせて人数を増やせばよさそうなものだが、そういう発想はないらしい。

結局、列に並んでから1時間後、午前9時10分にようやくマダガスカルに入国した。これから国内線に乗り継ぐわけだが、現地通貨アリアリへの両替(ここでは100ユーロを両替した。レートは10,000アリアリが約600円)、国内線のチェックインを終えると、もうあまり時間に余裕がなかった。結果として、事前に日本でビザを取得しておいて正解だったといえる。

いったん国際線ターミナルを出て、隣にある国内線ターミナルへ。下の写真は国際線ターミナルの外観。ここでは写真を撮っても特に注意はされなかった。

国内線のカウンターでチェックインを行い、南西部のモロンダバへ向かう。アンタナナリボ~モロンダバ間は40人乗りのプロペラ機になる。小さな待合室で少し待機した後、搭乗が始まり、ほぼ定時の10時に飛行機が動き出した。

離陸前に飛行機の窓から外を撮ってみた。プロペラの向こうに少し見えているのがバンコクから乗ってきた飛行機。

モロンダバまでの飛行時間は1時間で、フライト中には軽食のサービスがある。飛行機からの眺めは、アンタナナリボ出発直後とモロンダバ到着直前を除いて、常に下の写真のような感じ。「ここは火星の表面か?」と思わせるような光景が続く。

モロンダバ到着前になると、ようやく人が住んでいる気配と広い水田が現れるようになる。そして、着陸直前にはバオバブの木が点在しているのを上空から眺めることができた。

午前11時、モロンダバ空港に到着した。日本は秋だが、ここでは夏が始まったところ。アンタナナリボは高地にあるためそれほど暑いとは思わなかったが、モロンダバがあるマダガスカル南西部はマダガスカルの中でも一番暑い地域ということなので、外に出るとかなり暑い。季節が日本とは反対ということを実感。

下の写真がアンタナナリボ~モロンダバのプロペラ機。

町へ向かう前に空港の外観の写真を撮ってみた。なお、この空港では飛行機や空港の写真を撮っても特に何も言われなかった。

では、これからタクシーでモロンダバの町へ向かうことにした。