グアテマラ&ベリーズ旅行記(ブルーホール / シュノーケリング)

朝4時半に起床。今回の旅行では早朝起床が毎日続いている。この日はブルーホールへの1日シュノーケリングに参加することになる。ブルーホールを見るためにベリーズへ来たので、このツアーが今回の旅行最大の目的。


5時半にホテルを出て、ダイビングショップ前に集合。欧米人の旅行者が10人以上集まっているが、みんなダイビングの参加者らしくシュノーケリングはほんの数人のようだった。

ダイビングショップがパンとコーヒーの朝食を用意してくれているので、出航まで店内でしばらく待機。桟橋に停泊しているボートにスタッフが空気ボンベを次々と積み込んでいるのが見える。このツアーはダイビングとシュノーケリングが同じボートで移動することになる。

6時半に出航。人数を数えるとダイビングの参加者が15人、シュノーケリングが2人だった。ダイビングのライセンスを持っていないのでシュノーケリングだけになるが、ダイビング参加者たちを見ているとうらやましくなり、近いうちにライセンスを取得したいという気持になってくる。他の参加者は欧米人ばかりで、アジア人は私1人だった。

ブルーホールはキーカーカーから70キロの沖合いにあり、移動には2時間かかる。この2時間の移動中、ボートは激しく揺れまくりで、ときどき体が浮いたりする。

あまりの揺れに最初は苦笑していた人たちも、慣れてきたころには寝ている人もいたようだった。

8時半にブルーホールに到着。ブルーホールの向こう側にクルーズ船が停泊しているのが見える(このページの一番上の写真)。しかし、ボートの上から眺めても縁の珊瑚が少しだけ見えるものの、全体像はよくわからない。空から見れば一目瞭然なのだが、海面からでは意外とはっきりしない。

ボートの屋根の上から撮った動画。魚が光っているのが見える。

ブルーホールとは、珊瑚礁の海に開いた穴のこと。かつて陸上にあった鍾乳洞が水没し、天井が崩壊してこのような景観になった。穴の直径は約300メートル、深さは120メートルほど。

ブルーホールと呼ばれる地形は世界にいくつもあるが、ベリーズのブルーホールはその規模と形状の見事さから特に「グレートブルーホール」と呼ばれることもある。かつて鍾乳洞だったことから、ダイビングでは水中の鍾乳石を見ることができるということだった。

では、マスクとフィンを付けシュノーケリングを行うことにする。ダイビング参加者たちが準備している間に一足先に海に入ると、水の透明度が高いのでボートの下を魚が泳いでいるのがはっきり見える。

ブルーホールの縁に沿って40分ほどシュノーケリングを行ってみた(もちろん、ずっと泳ぎっぱなしではなくときどきボートで休憩している)。ブルーホールの縁はところどころで岩が海面上に露出しているほど水深が浅く、珊瑚や熱帯魚がきれいに見える。特に目立っているのが紫色のうちわサンゴで、これはシュノーケリング中に頻繁に見ることができた。

シュノーケリング中の動画を載せておく。縁の珊瑚の反対側は急斜面になり、先が見えないほど深くなってるのがわかると思う。

ブルーホールの縁を半周ほどしたり、中心に向かって少し泳いで見たり、かなり面白かった。ただし、やはり海上からではブルーホールの全体像がはっきりしないので、空から見てみたいという気持が強くなってきた。旅行前に調べたところではセスナ機から眺めるフライトツアーがあるようなので、ベリーズシティに戻ってからツアーを探してみることにする。

この3日後、ベリーズ滞在最終日にフライトツアーでブルーホールを眺めることができた。ブルーホールの全体像については、そのページに載せることにする。

やがてダイビング参加者たちが海面に上がってきた。

ツアー参加者のために用意してくれていたオレンジやビスケットを食べながら、少し休憩。このボートの船長はホルヘさんという人で、腕に「ホルヘ」とカタカナの刺青をしていた。こんなところで日本語を見ることになるとは思っていなかったが、やはり日本の文字は外国人には興味深いものらしい。

しかしながら、ダイビングの話などを聞いていると、やはりシュノーケリングだけなのが物足りなくなってくる。ライセンスを取得して、ぜひともここへもう一度来てみたい。


ブルーホールを後にして、続いて休憩地のハーフムーン島へ向かう。10分ほどで到着。

この島で昼食を取ることになるのだが、ここは本当にきれいな島だった。「絵に描いたように美しい」という言葉がそのまま当てはまる島で、今まで世界各地で見た海の中でもここの砂浜は世界一きれいだった。

桟橋に上陸。海が蛍光色に光っている。

桟橋から見た海。地上の楽園とはこういう場所のことではないかという気持になる。

ヤシの木に覆われた細長い島で、歩いていくとすぐに反対側の砂浜に出る。なんというか「南の島」という言葉からイメージされるとおりの島といっていいだろう。あまりにも出来すぎた景色に感動しながら散策してみた。

ヤシの木の木陰で犬が休んでいたので写真を撮ってみた。

昼食はピラフとスープとサラダなど。味はそれほどたいしたことはないが、こういう場所で食べると美味しく感じる。ベトナム旅行のときに買ったTシャツを着ていたところ、ダイビング参加者の1人に「あなたはベトナムから来たのか」と聞かれたりしたので、どこの国の人か聞くとやはり旧宗主国のフランス人だった。ベトナムとすぐにわかるようなデザインではなかったが、やはりこういうことには詳しいようだ。

昼食後、Bird Sanctuary という看板があったのでそちらへ行ってみた。展望台が作られていて、たくさんの鳥を見ることができる。

ここで見た鳥のアップ。ここにいると波の音と鳥の鳴き声しか聞こえない。まさに野鳥の聖域だった。

それにしても本当に美しい島だった。おそらく次はダイビングをやるためにこの国へ来ることになると思うが、そのときもこの島へ来てみたい。


午後1時、ハーフムーン島を出発し次のシュノーケリングスポットへ。

このスポットは水深が深いが、透明度が高いので海底まで見渡せる。手で触れるくらいまで魚が近寄ってくるのが面白い。ときどき潜水したりしながらシュノーケリングを楽しむことができた。

名残惜しかったが午後2時にシュノーケリングを終え、キーカーカーに向かって出発した。海面からではブルーホールがよくわからなかったのは意外だったが、ハーフムーン島という見事なくらいに美しい島にも上陸できたし、かなり楽しかった。125ドルの価値は十分あると思うので、ベリーズ滞在中はぜひともツアーに参加してみてほしい。私も次はダイビングのライセンスを取得してから再訪したい。


午後4時、キーカーカーに到着。いったんホテルに戻って少し休んだ後、キーカーカーを散策してみた。舗装道路がないので、この時間になると外は涼しくなり多くの旅行者が歩いている。

キーカーカーは南北に細長い砂洲にある町で、北端まで歩いてみた。狭い海峡の先は別の島になっていて、桟橋に旅行者たちがたむろしている。

散策中、日没になった。旅行先で日没を眺めるのは好きなので、日が沈むまで写真を撮りながら眺め続けていた。遠くに見えるヨットと、なぜか手前で泳いでいる人がいい構図になっている。

夕食は華僑が経営している小さな食堂に入ってみた。キーカーカーではこういう食堂やスーパーマーケットを経営している華僑の人たちはわりと見かけるが、日本人はまったく見ない。このときも最初は店員から中国語で話しかけられたりしたが、私が日本人とわかるとかなり驚いていたようだった。こんなにきれいな海を見ることができるというのに、なぜベリーズが日本人にとってこれほどマイナーな国なのか、本当に不思議な気持になる。

メニューにカレーがあったので野菜カレーを注文したところ、カレーというよりカレー風味の野菜煮込みだったが、味はかなりうまい。どの国でも中国人がやっているレストランは、そう外れはないと思う。

店員に「ありがとう」「謝謝」と挨拶してから店を出て、少し散策した後にホテルへ戻った。早朝からのシュノーケリングで疲れたので、シャワーを浴びて夜9時に就寝。