カンボジア&タイ旅行記(プノンペン到着)

午前11時半に福岡空港を出発。機内で隣に座った人が地球の歩き方ラオス編を見ていたので、声を掛けたら「ラオス・スタディツアー」に参加しているということだった。国連の施設などを訪れる合間に観光も行うツアーらしく、こういうツアーがあるということに驚かされた。ビエンチャンには2日ほど滞在するということだったので、観光スポットとして「ブッダパーク」を勧めておいた。私もいつかラオスを再訪したいものだ。

6時間のフライトでバンコク・スワンナプーム空港に到着した。とりあえず夕食にしたが、この空港はガスの使用が禁止されているということなのでたいした料理はない。チャーハンと麺類の夕食の後、トランジットエリアで休憩。

午後6時半にバンコクを出発し、1時間15分ほどのフライトでプノンペンに到着した。20ドルでアライバルビザを取得し、7年半ぶりにカンボジアに入国。前回来たときはシェムリアップだけだったので、プノンペンへ来たのは今回が初めてになる。

初日の宿泊先は予約してあるので、そこへ移動するだけでいい。空港からの交通機関は定額のチケット制になっているので、トゥクトゥクのカウンターで7ドルでチケットを買い、市街へ向かう。トゥクトゥクの運転手は予約していた Na Na ホテルの場所を知らなかったので、とりあえずセントラルマーケットまで行ってもらい、周囲を歩き回ったら見つかった。

チェックインし、部屋へ移動。約1,600円という値段にもかかわらず、部屋はかなり広くきれいなものだった。

この部屋を見て、ここにあと2泊しようかとも考えたが、やはり翌日は宿泊先を変えることにした。これはあちこちのゲストハウスを見てみたかったからで、今回はプノンペン滞在中に宿泊先を毎日変えるという面倒なことをやることにしている。

シャワーを浴び、夜11時半に就寝。


朝8時に起床。このホテルは朝食が含まれているので、ロビーに下りていくと朝食用のスペースがあった。ここからはホテル前の通りが一望できる。旅行前はプノンペンはあまり治安がよくないというイメージを持っていたが、ここから見る限り特に危なそうな感じはしない。それに、走っている車がどれもきれいで、壊れそうに古い車などまったく見ないのが意外だった。東南アジア諸国はどこも発展著しいものだが、カンボジアも例外ではないらしい。

今回のプノンペン滞在中、危険そうな雰囲気を感じることはまったくなかった。治安に問題があったのはすでに過去の話なのかもしれない。

パンとオムレツの朝食を終え、部屋に戻った。部屋からはホテルの裏側が眺められるが、表側と違って生活臭が感じられる。洗濯物が干してある屋上に犬小屋があり、前日の夜に窓から外を覗いたときに吠えられたのを思い出した。

朝9時半にチェックアウトし、ホテルの外観の写真を撮ってみた。

いいホテルだったので、出張などでプノンペンに滞在するときなどにはお勧め。


プノンペンには安宿街といえる場所はないそうだが、「キャピトル」という安宿が有名でバックパッカーの溜まり場になっているという。その周辺にも安宿が何軒か並んでいるということなので、この日はその地区に泊まってみることにした。

キャピトル方面へ向かう前に、セントラルマーケットへ行ってみた。ドームの屋根を持つ中央の建物の周りを、さらに店舗が囲むような構造になっている。

セントラルマーケット周辺に両替商が並んでいたので、ここで20ドルをカンボジアの通貨リエルに両替した。レートは1ドルが4,035リエル。カンボジアは通貨が米ドルとも言われるくらいドルが流通していて、リエルをまったく持っていなくてもそれほど困ることはないが、ここでは小額の支払いのために少しだけ両替してみた。

歩いているとテレビ番組のロケが行われていたので、Tシャツ店の店員がインタビューに答えているのを眺めてみた。通行人として映り込もうかとも考えたが、やめておいた。

規模は大きいが、特に買いたいものも見つからなかったので、続いてキャピトル方面へ向かうことにした。プノンペンでも有名なスポットなので、バイクタクシーの運転手に「キャピトル」と言えば場所は通じる。

バイクタクシーとはバイクの後ろに乗るもので、つまり2人乗りすることになる。正式なライセンスがあるのかどうかは知らないが、とりあえず道路わきに停まっているバイクのドライバーに声を掛けると大抵は乗せてくれる。料金は交渉制で、最初は1ドルと言ってきたが値切って2,000リエルで決着した。

ドライバーの後ろに乗り、出発。結構なスピードを出すので、気を付けないと足が他のバイクに当たりそうになって危ない。キャピトルまではそれほど距離はなく、数分で到着した。下の写真の建物が有名な安宿キャピトル。

キャピトル周辺の眺め。

ここは旅行者向けの交通機関の手配などもやっているらしく、ちょうどシェムリアップ行きのバスが到着したところで、欧米人バックパッカーたちが次々と乗り込んでいた。

キャピトルに泊まってもいいが、周囲がバックパッカーの猛者ばかりというのもちょっと居心地が悪そうな気がするので(あくまで偏見)、周囲のゲストハウスを見てみた。その中で、キャピトルの数軒隣りにある「ホンファン “Hong Phann” 」というゲストハウスの部屋がきれいだったのでここに泊まることにした。宿泊料金は11ドル。

下の写真がゲストハウスの外観と泊まった部屋。

部屋から外の景色を眺めてみた。

泊まるところも決まり、続いて出かけることにした。最初の目的地は「トゥールスレン刑務所博物館」で、今回のカンボジア旅行の主目的地になる。博物館の内容については次のページに載せることにする。