メキシコ旅行記(セノーテダイビング)

ダイビング2日目。この日はセノーテに潜ることになる。ここが今回のメキシコ旅行の主目的地で、まさに今までに見たことがないほどの絶景だった。

あらかじめ断っておくが、あまりにも素晴らしい眺めだったため、このページは写真がかなり多い。読込みに時間がかかるかもしれないので、そのつもりで。


朝6時に起床。この日の出発時刻は7時20分で、ロビーで待っているとクイーンエンジェルのスタッフが迎えに来た。前日のコスメル島ダイビングとはスタッフが変わり、ダイビングガイドは男性のHさんと女性のNさん、さらにメキシコ人のダイビングガイド兼ドライバーのRさんになる。挨拶してメッシュバッグを車に積み込み、ホテルを出発。

途中、2ヶ所のホテルを回り、2組の新婚さんが乗ってきた。前日のコスメル島ダイビングでも一緒だった人たちで、今回のセノーテダイビングはこの5人になる。

カンクンから南に走り、前日にコスメル島への高速船に乗ったプラヤ・デル・カルメンを通り過ぎてさらに先へ進む。途中で幹線道路を外れて未舗装の細い道に入り、その先にあったタンク充填所(?)で空気タンクを車に積み込んだ。セノーテのダイバー向けに空気の充填をやっている場所で、密林の中にタンクがずらりと並んでいる光景はちょっとした珍風景だった。ここの写真はセノーテからの帰りに載せることにする。

午前9時、再び幹線道路から外れて未舗装の道に入り、セノーテに到着した。車を下り、まずは今回潜るセノーテを見ることにした。この細い通路の先にセノーテがある。

セノーテ とはユカタン半島の石灰岩地帯に見られる陥没穴に地下水が溜まった天然の泉のこと。透明度が高く、ダイビングスポットになっている。ダイバーにとって憧れの場所だが、はるばるメキシコまで来ないと見ることはできないので、実際に潜ったことのある日本人はそれほど多くはないと思う。

これが今回潜るチャック・モール “Chac Mool” というセノーテ。 青く光っている水に感動した。これから潜る水中の景色に期待が高まる。

いったん車に戻り、器材のセッティングを行った。洞窟の壁に引っ掛かる可能性があるためシュノーケルは使用せず、マスクのみの装着になる。また淡水なので浮力が小さく、普段のダイビングよりもウェイトを減らす必要があるが、これは実際に水に入ってから調整するということだった。あと、もともと水深が浅いところでダイビングを行うので、安全停止はせずにそのまま水面に浮上することになるという。

では器材を装備して再びセノーテへ移動。水に入り、水面でウェイトの調整を行った。問題なく潜行できることを確認し、いよいよ水中へ。

大きな岩に沿って潜行すると、今までに見たこともないような景色が広がっていた。水の透明度は100メートル以上で、まるでダイバーが宙に浮いているように見える。これが水の中とは思えないような風景。

以下、ここで見た景色を大きなサイズで並べておく。

まさに絶景!

今までに世界各地でいろいろな風景を見てきたが、こんな絶景は見たことがない。水中に差し込む光のカーテンが見事で、これが水の中の景色と信じられるだろうか。

私が今まで見てきた景色の中でも、最上級の絶景と言っていいだろう。ダイビング中は本当に言葉もないほど感動していた。

セノーテの上層部は淡水だが、水底から海水が湧き出しているところがあり、潜水していくと淡水と海水が混じり合った「ハロクライン」という層がある。事前に「焼酎のお湯割りのような、もやもやとした感じになる」と聞いていたが、実際に通過すると本当にそんな感じだった。

下の写真はピント合わせに失敗したのではなく、こんな風に周囲がすべてぼんやりとした景色になる。近視の人なら、眼鏡やコンタクトレンズを外した時のような状況といえばわかると思う。これはこれで珍しい体験。

その層を通過して海水に入ると、視界は再びクリアーになる。洞窟の奥の方まで探索したが、透明度が高いので細部まではっきり見える。

洞窟内には当然ながら入ってはいけない支洞もあり、そこにはこういう表示版が設置されている。

洞窟の奥まで進んだところで、引き返して元の方向へ戻ることになる。もやもやゾーンを再び通過し、視界がクリアーになると光のカーテンが見えてきた。こちらも大きなサイズで載せておく。

水の透明度があまりにも高いので、写真を見ても水の中という感じがしないと思う。他のダイバーが、まるで空を飛んでいるようにも見えてくる。ダイビング中も、他のダイバーから空気が立ち上っているのを見て自分が水の中にいることを再認識するような感じだった。

名残惜しかったが、1本目のダイビングを終えて水面に浮上。

他のダイバーと「凄かったですねえ。今までに見たこともないような景色でした」などと話しながら水から出た。本当に、ダイバーであれば一生に一度は見てほしい絶景だと思う。

それから、潜水開始時のタンク圧力が 3200PSI で、これが 2000 まで下がったら知らせるようにという話だったのだが、ダイビング終了時の圧力が 2000PSI だった。主に水深の浅いところでダイビングを行うため空気の減り方が遅いらしい。このため残圧を特に気にする必要がないこともありがたい。

ではコスメル島と同様にダイビングログを記載。

  • 天候:快晴
  • 気温:31℃
  • 水温:25℃
  • 潜水時間:40分
  • 最大深度:15.2m
  • 平均深度:7.6m
  • 透明度:100m 以上

いったん車に戻り、しばらく休憩。さすがに有名なダイビングスポットだけあって、様々な国の人たちがダイビングに訪れていた。しかしながら、やはり日本からは遠いので、この時は日本人グループは私たちだけだった。

休憩中、ガイドの方たちがこういう場所へ案内してくれた。2本目は別の入口から入ることになるが、途中に水面に浮上できるエアポケットがあり、そこがこの穴とつながっているという。つまり、次はダイビング中にここから外を見上げることになる。

では器材を装備して2本目のエントリーポイントへ。この洞窟の先に入口がある。

ここは先ほどの入口よりも閉鎖水域という感じの強い場所だった。まずフィンは付けずに水に入り、少し深くなったところでフィンの装着を行った。

準備ができたら潜水。いかにも洞窟という感じのところをライトで照らしながら先へ進む。

振り返ると、ここでは光のカーテンが緑色に光っている。1本目のダイビングでの光のカーテンとは趣が違い、これもかなりきれい。

ここでは鍾乳石がたくさん見られた。鍾乳石は水中では生まれないので、かつて陸上にあった鍾乳洞が水没したことがはっきりとわかる。

途中、エアポケットに浮上して休憩。天井にはたくさんの鍾乳石の他に貝などの化石も見ることができた。洞窟ダイビングでしか見ることができない風景。

これがエアポケットの天井に開いた穴。ダイビング前に地上で見た穴を、今度は下から見上げていることになる。地上で見たときは内部にこれほど広い空間が広がっているとは思わなかっただけに、なんだか不思議な気分。

ガイドのHさんに洞窟についての説明を受けたあと、再び潜水。何度も言うが水の透明度が高いので、写真を撮ってもダイバーが宙に浮いているように見えてしまう。

名残惜しかったが、水面に近づいてきた。水中から見上げる水面の風景もかなりきれい。

2本目のダイビングを終えて水面に浮上。しかしすごいダイビングだった。こんな絶景は今まで見たことがない。ダイビングをやっている人であれば一生に一度は見てほしいと思う。このページに写真をたくさん載せているが、写真で見るのと実際に見るのとでは当然ながらきれいさと感動が全く違う。

ガイドの方の話によると、この地域には他にもダイビングができるセノーテがいくつかあり、それぞれに独特の水中風景が見られるという。私も近いうちに再訪し、またセノーテに潜ってみたい。

では2本目のダイビングログを記載。

  • 天候:快晴
  • 気温:31℃
  • 水温:25℃
  • 潜水時間:41分(エアポケットでの休憩14分を除く)
  • 最大深度:12.2m
  • 平均深度:5.6m
  • 透明度:100m 以上

着替えを終え、出発までしばらく休憩。あちこちにいる犬の写真を撮ってみた。

ダイビング中、水中でこちらを撮影している人がいるのは気付いていたが、近くにあった小さな露店のスタッフだった。ダイバーたちを撮影し、動画と写真を収録したDVDを販売しているそうで(まあ、こういう商売をする人がいるだろうということは予想していたが)、写真を見てみたところなかなかの出来栄えだった。値段は60ドルと高いが、せっかくの機会だし購入することにした。

それから、この店にはチワワがいた。

考えてみればチワワはメキシコのチワワ州が原産地になる。そういう地域でチワワを見られたことに、少し感動した。(あと、チワワの綴りが Chihuahua というのも調べてみて初めて知った)

午後1時に車で出発。途中、タンク充填所でタンクを車から下ろしたが、しかし密林の中にある大量のタンクというのも変わった風景。

プラヤ・デル・カルメンで道路沿いのレストランに入り、タコスの昼食。いくつか種類があり、そのうちのカニとエビ(フリッターのようなもの)を写真に撮ってみた。

食後、ここでログブックの記入を行った。個人的に、今回のセノーテが40本目と41本目のダイビングになる。通算潜水時間も約27時間まで増えてきた。節目の50本目は海外で迎えたいものだが、どうなるか。(※望み通り、50本目はパラオで迎えることができた)

レストランを出発し、続いてメキシコでは有名チェーン店らしい “ah cacao” というチョコレートカフェに立ち寄った。

せっかくなのでチョコレートドリンクを注文したところ、これはなかなかうまい。それから、この店ではチョコレートの美容グッズが名物になっていたので土産用にチョコレート石鹸やチョコレートシャンプーなどを買い込んだ。

プラヤ・デル・カルメンを出発し、カンクンへ。出発した時と同様、各ホテルを回ってツアー参加者の新婚さんたちが下りていった。ハイアットリージェンシーホテルは最後で、午後5時半に到着した。ガイド兼ドライバーのRさんにチップとして8ドルを渡し、クイーンエンジェルのスタッフの方たちに「数年以内にまた来ることになりそうな気がしているので、その際はまたお願いします」と伝えてから車を下りた。本当に数年以内に再訪しそうな気がする。


30分ほど部屋で休憩し、夕方6時にホテルを出てカンクンのダウンタウンへ行ってみた。ダウンタウンはカンクン滞在最終日に歩いてみることにしているが、大型ショッピングセンターのウォルマートがダウンタウンにあるので、とりあえず土産物でも探してみることにした。

幹線道路に出て、バス停でダウンタウン方面へのバスに乗り込んだ。ホテルゾーンとダウンタウンは10キロほど離れていて、両地域を結ぶバスはR1系統とR2系統の2種類がある。ウォルマートへ行くのはR2系統で、料金は一律9.5ペソ(約100円)。これは乗る際に運転手に払う。

翌日に行ってみる予定のイスラ・ムヘーレスへの高速船乗り場を過ぎ、ダウンタウンに入ると渋滞でバスがなかなか進まなくなった。結局、30分近くかかってウォルマートに一番近いバス停で下りた。

ウォルマートについては、さすがにガイドブックにも載っているようなショッピングセンターだけあって売り場はとにかく巨大。ここでは帰国後に周囲に配るためのチョコレート類やクッキーなどを買い込んだ。さすがにウォルマート内の写真を撮るのは気が引けたので、ここの写真はない。

少し周囲を歩こうかと思ったが、すっかり暗くなっているので、これでホテルゾーンへ戻ることにした。R2のバスに乗り、ホテル近くで下りようかと思ったが、ずっと先の方に「ラ・イスラ・ショッピングビレッジ」という大規模なショッピングモールがある。どうせバスは一律料金だし、せっかくなのでこのままバスで行ってみることにした。

ダイビングでプラヤ・デル・カルメンへ向かう際に前を通っているので外観は見ていたものの、中に入ると規模の大きさは予想以上だった。人工の運河があったりする。

ブランドショップが並んでいるエリアもあるが、私はブランド品には全く興味がないので(グッチョやヘルメスやチャンネルやブルガリアなどを見せられても、何がいいのかわからない)、散策するだけにしておいた。

ただ、フーターズの写真だけは載せておく。

フーターズを見たのはカンクンが初めて。1人ではちょっと入れそうな雰囲気ではなかったので、本当にこの格好のフーターズ・ガールがウェイトレスをやっているのを外から眺めてきた。

勘違いする人がいるかもしれないので書いておくが、上の写真に写っているのは等身大のパネル。

他にも水族館や映画館もあるようだし、好きな人は1日いても楽しめると思う。私は少し歩き疲れたので、これでホテル方面へ戻ることにした。R1のバスに乗り、フォーラム・バイザシーの前で下車。

前日はフォーラム・バイザシーの中のフードコートだったが、この日は向かい側の路地にある「タコ・ファクトリー」に入ってみた。大衆レストランという感じのところで、ここなら1人でも問題なく入れる。名前からわかるとおりタコスがメインのようだが、その他の料理もある。

注文したのはソルビールと Beef Fajita という料理。ファヒータというのは Wikipedia によれば「グリルした肉料理の総称」だそうだが、見た目は肉野菜炒めという感じ。横にあるトルティーヤで巻くのが本来の食べ方らしいので、最初はそうやって食べてみたのだが、しかしそのまま肉野菜炒めとして食べるほうがよほどうまい。

結局、トルティーヤは付け合せで出てくる豆や唐辛子のペーストを付けて食べることになった。しかしファヒータはそのまま食べるほうが絶対うまいと思うのに、なぜわざわざトルティーヤに乗せるのかが今でもよくわからない。

それから、ソルビールは熱帯地方のビールだけあってかなり軽い感じ。ビンの口にカットしたライムがはさんであるので、これを絞って飲むことになる。私は普段はほとんどアルコールは飲まないが、旅行中だけはときどき地元のビールを飲んだりする。

最後にミネラルウォーターを追加で注文し、値段は全部で220ペソ。チップとして10~15%を払うということだったので20ペソをテーブルに残しておいた。

しかし1ペソが約10円なので、220ペソというのは2,000円以上になる。これでもホテルゾーンでは安い方のレストランなので、カンクンの物価の高さ(あくまでホテルゾーンの食に関して)がわかると思う。

ホテルに戻る途中で OXXO というコンビニエンスストアに入り、翌日の朝食用のパンを購入した。この際、このスイーツの見た目がきれいだったので夜食として購入することにした。

しかしブロック状のゼリーがいくつも入ったプリンというのも、ちょっと珍しいと思う。少なくとも私は日本では見たことがない。味は十分うまいので、誰か日本で始めてみてはどうだろうか。

夜9時、ホテルに戻った。翌日からの4日間は自由行動で、まずはイスラ・ムヘーレスへ行くことにしている。夜11時半に就寝。

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