メキシコ旅行記(セノーテ / イク・キル)

メキシコ旅行5日目はカンクンから約200キロのところにあるチチェンイツァ遺跡へ行くことにしていた。例のマヤの預言で一躍有名になった遺跡で、今回のメキシコ旅行ではぜひとも行ってみたい場所だった。

このチチェンイツァ遺跡のすぐ近くに「イク・キル」というセノーテがあり、遺跡に入る前にこちらのセノーテへ行ってみた。かなり雰囲気のいいセノーテだったので、このページにはイク・キルの風景を載せることにする。


朝7時に起床。バスセンターはダウンタウンにあるので、ホテルゾーンからR1のバスでダウンタウンへ移動。バスセンターの前でバスを降りた。

チチェンイツァ行きのバスには1等と2等があり、1等バスのほうが所要時間が短い。もちろん値段は高くなるが、行きは1等に乗ることにしていた。チチェンイツァ行きのバスはそれほど本数は多くはなく、今回は事前にインターネットで時刻を調べていたので安心してバスセンターへ向かうことができた。今回の旅行はノートPCを持参していて、ホテルの WiFi でインターネットができたことが役に立った。

下の写真がダウンタウンにあるバスセンター。

チチェンイツァまでの運賃は202ペソ(片道)。往復で買わなかったのは、1等は最終バスの時刻が早すぎて十分に滞在できないことがわかったため。帰りは2等の最終バスのチケットをチチェンイツァで買うことにした。

午前8時45分、バスに乗り込んで出発。

さすがに1等の大型バスは冷房も効いて快適。町を離れると、ジャングルの中を一直線に続く道路を走る。

チチェンイツァまでの道路はよく整備されていて、移動は快適だった。さすが世界遺産。

カンクンから3時間で遺跡ゲートの前に到着した。

遺跡に入る前に、タクシーでイク・キルに向かう。10分ほどで到着し、タクシー料金は70ペソ。

70ペソでチケットを買い、中に入る。

まずはシュノーケリングのためのロッカーを借りる必要があり、ロッカールームへ向かうとセノーテを上から見下ろすことのできる場所があった。(垂れ下がっている蔦がカーブしているのは2枚の写真を合成したため)

この2日前にダイビングを行ったチャック・モールとは違い、ここは垂直に陥没した縦穴の底にセノーテがある。こうやって見下ろすと、なんだか神秘的な雰囲気。

水着に着替え、ロッカーに荷物を置いてからセノーテへ。階段を下りていくと水面に出る。雰囲気は非常にいいが、藻が繁殖しているのか、水はやや緑色をしている。

見上げると穴の外から光が差し込んでいて、景色は本当にきれい。この地形から考えると、正午近くの太陽が高いときのほうがきれいな景色が見られるように思う。この時点で時刻は12時半くらいで、当初はチチェンイツァ遺跡を先に見て夕方になってからイク・キルへ来るという案も考えていたのだが、やはり昼間に来ておいてよかった。

では、マスクとシュノーケルを装着して水に入ってみた。透明度はそれほど悪くはないのだが、何しろ水深が深いので(40~50メートルあるらしい)下には何も見えない。小魚は意外とたくさんいる。

上の写真だけだと透明度がよくわからないので、こういう写真を載せておく。水が濁っているわけではないことがわかると思う。(あくまで水の透明度を示すための写真であって、この人たちを狙って撮ったわけではありません)

水面の中央付近に蔦が下がってきているが、これに触ることは禁止されていて、ぶら下がったりすると監視員に笛で注意される。そこで蔦をよけて反対側まで泳いでみた。

反対側の岩肌につかまって少し休憩。水に浸かっている蔦の先端近くから上を見上げた景色も、かなりきれい。

水が意外と冷たいので、あまり長く浸かってはいられない。元の方向へ戻る途中、天井から水が落ちてきているところを通ってみた。ちょっとした滝行をやってみるのも面白い。

水面に下りてきている蔦の先端はこんな感じ。

水面から上がって少し休憩。ここには飛び込み台もあり、観光客がときどき飛び込んでいる。

飛び込み台から見ると、このくらいの高さになる。下から見るとそれほどでもない感じだが、上からだと意外と高く見える。

せっかくなので私も飛び込んでみた。この飛び込みを含めて、ここで撮った動画を下に載せておく。飛び込んだ時にシュノーケルのマウスピース部分が外れ、シュノーケルクリアができなくて軽く慌てているので(ライフジャケットは着用していない)多少の恥ずかしさはあるが、まあ参考までに見てほしい。

飛び込みも体験できたし、これでチチェンイツァに戻ることにした。階段を上がってロッカールームに戻り、着替えてから鍵を返却。タクシーには往復を頼んでいたので、そろそろ迎えに来ている頃かと思って駐車場へ行くと、すでに待機していた。

車に乗り込み、チチェンイツァへ。タクシー料金は来た時と同じく70ペソだった。