メキシコ旅行も終盤に入り、この日はカンクンの南にあるシカレ海洋公園に1日中滞在することにしていた。
カンクン近郊の海洋公園は「シカレ」「シェルハ」の2ヶ所があり、どちらにするか悩んだが、ここは規模が大きいらしいシカレを選んだ。予想通りかなり金のかかるテーマパークだったが、しかし本当に楽しめた。
朝9時にホテルを出て、バスでダウンタウンのバスセンターへ。前日のチチェンイツァ行きに続いて今回も事前にバスの時刻を調べていたので、安心してバスセンターへ向かうことができた。
チケットは往復で180ペソ。カンクン~シカレは1日2便で、帰りは最終21時55分のバスで戻ることにした。午前10時15分、ADO 社の1等バスでシカレへ出発。
1等なので車内は快適。3日前にも通ったプラヤ・デル・カルメンへの道を南下し、11時半にシカレ海洋公園に到着した。
まずはチケットを購入する必要があるが、これがいくつか種類がある。この中から今回は「シカレ・プラス」を選んだ。入場料の他に昼食、ロッカーの使用料、シュノーケル用品のレンタル料などがセットになっていて、料金は119ドル。これだけで1万円以上になるが、さらに公園内には別料金が必要なアクティビティがいくつもあり、やはり金のかかる場所ということを実感する。
なお、チケットと一緒に防水の紙テープを渡されるので、これを手首に巻いておく必要がある。チケットの種類によってテープのデザインが違い、スタッフはこれを見て有料か無料かを判断することになる。かなり便利なシステム。
では公園内に入る。
公園内は木々の中に道が作られていて、あちこちに動物がいる。なかなかいい雰囲気。
まずはシュノーケリングツアーを申し込むためレセプションの建物へ。ここで観光客が集まっていたのが、ガラスケースの中に並んだウズラの卵。次々と雛が生まれている様子が面白い。
ずらりと並んでいるカウンターのひとつで午後2時半のシュノーケリングツアーを申し込んだ。他にも別料金が必要な各種アクティビティがあり、やはり人気が高いのはドルフィンスイムなどのイルカ関連。今回はイルカのアクティビティは申し込んでいないが、イルカに足を押してもらうフットプッシュなどはいつかやってみたいと思う。シュノーケリングツアーの値段は35.1ドル。
シュノーケリングの予定も決まり、続いて昼食にした。これは入場料金に含まれているので、手首に巻いている紙テープを見せるだけでいい。ビュッフェ形式でメニューはなかなか豪華。
昼食後、水着に着替えてアクティビティをやってみることにした。
地下の川下り(地上ルート)
最初にやってみたのは「地下の川下り」。泉から湧き出した地下水が地下河川を作っていて、ライフジャケットを着て流れていくというアクティビティになる。地下の川は2つあり、まずは地上に出ている部分が多いほうを流れてみることにした。マスクとシュノーケルは自分のものを持参しているので、レンタルするのはフィンとライフジャケットのみ。受付で荷物を預けると、川下りの終了地点まで運んでおいてくれるのでサンダルを預けることにした。
石段を下り、洞窟の中を歩く。
ここが川下りの出発地点。水は驚くほど澄んでいるし、雰囲気はすごくいい。
では、ライフジャケットを着て川下りの開始。地下水だけあって水温は低いが、しばらくすると慣れてくる。川はゆっくりと流れているので、特に体を動かさなくてもいいのは楽。
出発地点から続く洞窟を抜けると、周囲の景色はこんな感じ。
これは楽しい!
水に浸かりながら遊園地のジャングルクルーズをやっているようなもので、本当に面白い。この川下りをやるためだけでもシカレへ来る価値はあると思う。写真からも、すごく楽しいアクティビティということが伝わるはず。
ただ、流れている途中で「ロッカーの鍵がない!」ということに気付いた。日本の銭湯のようにゴムひもがついているタイプだったので、確かに手首に巻いておいたはずだが、いつの間にかなくなっている。川下りの前か流れている途中かはわからないが、どうやら落としてしまったらしい。
といっても、ここから戻るわけにはいかないので、とにかくも終点まで流れていくことにした。
ときどき原住民の衣装を着た人が立っていたり、洞窟の中に神像が置いてあったりする。このあたりも凝っていて面白い。
最後の洞窟を抜けると、川はマングローブ地帯に入っていく。
ここからしばらくはマングローブ林の中を流れていく。先ほどまでの岩場や洞窟とは雰囲気が変わり、これはこれで面白い。
マングローブ林を抜けると、開けた水面に出た。そろそろ川下りの終点が近づいてきて、この辺りでは水中にカラフルな魚もちらほらと見ることができる。
約40分の川下りを終え、水から出た。しかし本当に楽しいアクティビティで、カンクンに来たときはぜひ体験してほしい。シカレには川下りができる地下河川が2つあり、このときに下ったのは地上に出ている部分が多いルート。もうひとつは地下部分が多いルートで、これはシュノーケリングツアーの後に下ってみた。こちらは次のページに載せることにする。
ライフジャケットとフィンを返却し、運んでおいてもらっていたサンダルを履いてロッカールームへ戻る。「もしかして、鍵を差したままにしておいたのでは?」という心配もあったのだが、ロッカーを見ると鍵は閉まっていた。これで途中で落としたことがはっきりしたが、しかしどこで落としたのかがわからない。一応、スタッフに話して川下り開始点への洞窟の中を歩いてみたが、鍵は見つからなかった。
あとは公園内のインフォメーションセンターに落し物として届いていないかどうかだが、しかしシュノーケリングツアーの時間が迫っている。鍵を探すのは後にして、シュノーケリングに向かうことにした。
シュノーケリング
出発の5分前、シュノーケリングの集合場所に到着した。受付で「すみません、チケットをロッカーの中に置いてきてしまったんですが」と言うと、スタッフが「大丈夫、今確認するから」と言ってコンピュータの画面で私の名前を確認してからボートに乗せてくれた。ほっと一安心。
2時半にボートで出発。
5分ほどでシュノーケリングポイントに到着した。透明度は抜群だし、水鳥の他に亀まで見えるので水中世界に期待が高くなる。
ではライフジャケットを着用し、絵に描いたように典型的な欧米人バカンス客たちと一緒に海に入る。
この後はガイドにしたがって周囲を泳いで回った。水の透明度は高いし、カラフルな魚はたくさんいるし、泳いでいても本当に楽しい。水中で撮った写真を以下に並べておく。
それからシュノーケリング参加者には若い女性も何人かいて、水中で見る格好がまあ刺激的だった。もっとも、あまりこのことに触れると問題がありそうなので、これ以上は語らないし写真も載せない。一応、このシュノーケリングにはこういう楽しみもあるということだけ指摘しておく。
ボートの方へ戻ると周囲を亀が泳いでいた。
周囲をぐるぐると泳いでいたので、こんなアップの写真が撮れた。帰国後に周囲に見せたところかなり好評だった写真で、泳いでいる亀をこんなに近くで見る機会はそうはないと思う。
シュノーケリングを終えてボートに上がり、午後4時に船着場に戻った。せっかくなのでシュノーケリングボートの写真を撮っておいた。
しかし海はすごくきれいだし、1時間半のシュノーケリングで35ドルは安いと思う。別料金が必要にはなるが、シカレ海洋公園のアクティビティとしてお勧め。
シュノーケリングを終え、近くを歩いているとイルカのプールがあった。
ここでは、イルカと一緒に泳いだり、テレビでよく見るフットプッシュなどのアクティビティが行われていた。欧米人たちはイルカが大好きなので、イルカ関連はすぐに予約でいっぱいになってしまうほど大人気だという。今回はやらなかったが、次回カンクンへ来るときはやってみたいと思っている。
この後、先ほどとは別ルートの川下り、ナイトショーと続くのだが、かなり長くなったので続きは次のページに載せることにする。