コソボ&アルバニア旅行記(ブルーアイ)

アルバニア滞在2日目。この日はジロカストラ郊外にあるブルーアイというスポットへ行くことにしていた。このブルーアイを見るためにアルバニアへ来たようなものなので、今回の旅行で最大の目的地になる。


朝7時半に起床。前日は雨だったが、この日は雲は厚いものの雨は降っていない。ブルーアイは天気がいいほうがきれいに見えるので、昼には天候が回復してほしい。

10時にホテルを出て、昨日ティラナから到着したバスセンターへ向かう。ブルーアイはジロカストラとアドリア海沿岸のサランダという町の間にあり、サランダ行きのバスで途中下車することになる。

丘の麓のホテルに宿泊しているので、バスセンターへの移動は楽。その途中、洋品店でこういう看板を見つけた。帰国後に調べてみたら著作権はすでに切れているようだが、意匠権や商標権との絡みもあって問題があるのかどうかよくわからない。

バスセンターに着くと、サランダ行きのミニバスはすぐに見つかった。しかしながら、こういうミニバスは「満員になったら出発する」というシステムなので、いつ出発するのかがわからない。なかなか乗客が集まらず、少し不安になってきたが、何とか11時に出発した。車内で待っていた時間は50分ほど。こういうミニバスを利用していると、日本のような定時出発のシステムがどれだけ楽かを実感する。

バスはすぐにジロカストラの町を離れ、風光明媚な景色の中を走る。

やがて幹線道路を離れて山の中へと入っていった。カルスト台地のような山の景色がきれい。

ーアイはジロカストラとサランダの間にあるということは調べていたが、ジロカストラからの所要時間がわからない。ただ、同じ車内に欧米人旅行者2人が乗っていて、この人たちが運転手にブルーアイのことを聞いていたので、同じところで下りればいい。こういう状況は気楽。

ジロカストラから35分ほどで車が停まり、ここがブルーアイということなので欧米人旅行者たちと一緒にミニバスを下りた。バス料金は300レク。

道路沿いにブルーアイの看板がある。

ミニバスを見送り、ブルーアイのほうへ歩く。周囲は絵に描いたようにのどかな景色が広がっているので、歩いていると楽しい。

途中、斜面に山羊がいた。牧歌的すぎて笑ってしまうほど。

さらに歩くと小さな小屋があり、ここで入場料の50レクを払った。日本人ということでかなり珍しがられたが、そもそもアルバニアへ来る日本人がほとんどいない上に、こんな辺鄙なところに興味を持つ人は稀だろう。ここで飼われている犬に手を振って、先へ進むことにした。

まだブルーアイまでは少し距離があるが、途中の湖の景色が見事なまでのシンメトリーで、これは本当にきれいだった。

湖から5分ほど歩き、きれいな小川に到着した。この川の水はブルーアイから流れてきているので、この川の上流にブルーアイがある。

ここからは、小川の横の遊歩道を歩いて上流へ。川のせせらぎの音だけが聞こえる中、緑の景色を眺めながら歩いていると気分がいい。川の水も見事なくらいに透き通っている。

しかし周囲も緑にあふれているし、この景色は文句のつけようがない。

やがて、ブルーアイが見えてきた。小川の最上流部に明らかに他とは色の違う部分があり、ここから川が始まっている。

ブルーアイとは、水中洞窟から大量の水が湧き出し、そこから川が始まっている場所のこと。旅行前に写真では見ていたが、実際に見てみるとあまりに不思議な景色に驚嘆した。

いやー、これは凄い。今まで世界各地でいろんな景色を見てきたが、こんなのは見たことがない。

近くの岩に、ブルーアイの説明書きがあった。それによると、この水中洞窟は水深50メートル以上あるらしい。どうやって探索したのかはわからないが、もしかしたらダイバーが潜ったのかもしれない。しかし、これだけの強い水流があると、十分な調査はできないように思う。おそらく、この水中洞窟がどこまで続いているのかは判明していないはず。

ブルーアイの向こう側に、上から見ることのできる展望スポットがある。続いて、そちらへ行ってみた。

上から見たブルーアイの眺め。本当に絶え間なく大量の水が湧き出している。この水中洞窟は一体どこにつながっているのか、本当に不思議。

ここから小川を眺めると、こんな感じ。この水はすべて水中洞窟から湧き出したもの。湧出量がどのくらいか、この眺めからもわかるはず。

ここで撮った動画を載せておく。本当に不思議な眺めで、見ていると飽きない。時間を忘れて見入ってしまうほど。

ブルーアイ(アルバニア)

しかし、こんな不思議な場所は他にあるんだろうか。おそらく、世界にも例のない地形ではないかと思う。

防水カメラを持っているので、水中の景色も撮ってみたい。そこで、展望スポットの真下あたりへ移動し、シャッターをセルフタイマーにしてできるだけカメラを水の中に入れて撮ったのがこちらの写真。

できれば水中洞窟の奥のほうを撮りたかったが、足場が悪いこともあってうまくいかなかった。自撮り棒などを持っていればもっとうまく撮れたかもしれないが、そこまでは準備していなかった。残念。

水中の景色を悪戦苦闘しながら撮っていると、急に大きな音がして水しぶきが上がった。

何が落ちたのかと思ったら、海パンをはいたおっさん2人だった。夏にはここで泳ぐ人もいるとは聞いていたものの、まさか5月にそういう人が現れるとは思わなかった。洞窟からの湧き水だけあって水温はかなり低いんだが、元気な人もいるものだ。

水から上がろうとしているおっさんたちを遠くから見物。

おっさんたちを見送った後、しばらく周辺を散策。まるで映画の中にいるような、見事なまでに緑にあふれた景色が素晴らしい。それから、繰り返すがこの川の水はすべてブルーアイから湧き出してきたもの。

散策の途中、カフェがあったのでアイスコーヒー(250レク)を飲みながら休憩。曲がったグラスが面白い。

さらに周囲を散策していると、雲の切れ間から日が差してきた。こういう天候になると、ブルーアイがいっそうきれいに見える。

ブルーアイの近くで水面にカメラを近づけて撮った写真。ちょっとお気に入りの1枚。

写真からわかるとおり周辺に建物はほとんどないが、少し離れたところに1軒だけレストランがあったので、ここで昼食にした。

小川の横にあるので涼しいし、せせらぎの音が心地いい。メニューを見てもあまり値段が高くないので、ここでは Beef Chops を注文してみた。紅茶とあわせて値段は950レク。このボリュームで1,000円以下。

アルバニアでは食事に金がかからないので助かる。味はかなりうまい。

昼食後、しばらく散策してからジロカストラへ戻ることにした。これでブルーアイも見納め。再びこの景色を見る機会はあるだろうか。

ミニバスを下りた道路へ戻ろうとすると、ちょうど大型バスで団体客がやってきたところだった。どこの国の人かはわからなかったが、これからブルーアイの不思議な眺めを楽しんでほしい。

この湖の景色も、これで見納め。

入場料を払った小屋まで戻ってくると、犬が再び寄ってきた。犬は大好きなので、しばらく相手をしてから手を振って別れた。いつかまた、ここへ来たい。


ブルーアイの看板がある道路まで戻ってきたが、ジロカストラ行きのミニバスがいつ来るのかがわからない。「満員になったら出発する」というシステムなので時刻表などがあるはずもなく、道路脇で待っておくしかない。

待ち始めてすぐにサランダ行きのミニバスが通過していったが、ジロカストラ方面行きはいつ来るんだろう。長く待つことも覚悟していたが、幸運にも待ち始めてから25分でサランダの方からミニバスがやってきた。ほっと一安心。

ジロカストラまで、再び風光明媚な景色の中を走る。周囲の景色は本当にきれい。

山岳地帯を抜けて平地に出ると、後はジロカストラまでほぼ一直線の道路を走る。

ジロカストラの町に入ると、広い墓地があった。ほとんどの墓石にきれいな花が供えられていて、ミニバスの中から見てもきれい。

午後4時半、ジロカストラのバスターミナルに到着した。このミニバスはジロカストラが終点ではなく、ここで下りたのは2人だけ。車内では外国人ということで珍しがられていたので、笑顔で手を振ってミニバスを見送った。

いったんホテルに戻って、しばらく休憩。この日の夕方散策したジロカストラの風景については、次のページに載せることにする。

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