キプロス旅行記(ラルナカ~レメソス~パフォス)

2001年以来、15年ぶりのキプロス旅行。前回は前の会社を退職する際の有給休暇消化期間に実行したもので、エジプト~キプロス~ギリシャと移動する25日間の旅行だった。そのうちキプロスには11日間滞在し、バスの中で財布を落としたら盗まれることもなく無事に戻ってきたり、トップレスでいっぱいのビーチが原因で日射病になって1日入院したり、今でも強く印象に残っている国になる。

いつか再訪したいと思いながら15年も経ってしまったが、ともかくも思い出の国を旅行できるのは嬉しい。


9時50分に福岡空港を出発。上海までは1時間40分ほどのフライトで、九州に住んでいると上海は東京より近い。2時間ほどの乗継時間の後、ローマに向けて出発。ローマまでのフライト時間は12時間ほど。

午後6時半、乗継地のローマ・フィウミチーノ空港に到着した。普通の旅行者はここが目的地になると思うが、これからさらに乗り継いでキプロスのラルナカへ向かう。初イタリアだが、トランジットエリアから出ないので、もちろん入国した国にはカウントしない。イタリアを旅行するのはいつになるだろう。

午後10時半、初体験のアリタリア航空でローマを出発。ラルナカまでの飛行時間は3時間ほどで、深夜2時40分、15年ぶりにキプロスに到着した。このくらい久しぶりになると、初めて入国する国と同じくらい高揚感がある。

前回来たときは、入国時に審査官が「見て見て、日本のパスポートだよ」という感じで隣の審査官に見せていたので、どうやら日本人は滅多に来ない国らしいという印象を持つことになった。(実際、滞在中に日本人は一度も見なかった)

今回はパスポートを珍しがられることもなく入国審査を終え、ターミナルへ。15年前もこの空港に来たはずだが、ターミナルの様子はほとんど憶えていない。

この時間なので、予定では空港内で仮眠してから朝のバスで島の西部へ向かうことにしていた。仮眠できる場所があるかどうか少し不安もあったが、1階に椅子が並んでいる場所がすぐに見つかった。横になり、6時ごろまで仮眠。

明るくなってからターミナルの外を少し歩いてみた。

この日は島の西部にあるパフォスまで移動するのだが、直行バスはないので途中のレメソスで乗り換えることになる。前回の旅行では1泊したレメソスだが、今回は通過するだけ。

時刻表を見ると空港発レメソス行きは7時15分と書かれているが、その時間が近づいても運転手が姿を見せない。こういうところも南欧らしいなどと思いながら待っていると、ぎりぎりになって運転手がやってきた。大型バスに乗り込み、10分遅れで空港を出発。

レメソスまでの所要時間は45分ほど。2001年の旅行の際はいろいろあってラルナカ~レメソスを1日に1往復半したので、おそらくそのときと同じルートを通っているはずだが、もう15年前なので風景はまったく覚えていない。緑の少ない大地を見ながらバスは快調に飛ばし、8時10分にレメソスに到着した。空港からの運賃は9ユーロ。

ただし、着いたのはレメソスの町外れにあるバスターミナル。ここで乗り継ぐ予定のパフォス行きは海沿いから出発するので、そこまで移動しないといけない。地図を見るとそれほど遠くはなさそうだし、ずっと下り坂が続くので歩けるだろう。そう思って海沿いにある町の中心部まで歩くことにした。

バスターミナルから少し歩くと大通りに出て、そこからは海の方向へひたすら歩く。途中にクンフーの道場があった。

地図で見るとそれほど遠くないように思えたが、しかし一向に海が見えてこない。もしかしたら、いつの間にか方角を間違って歩いているのかも、などと不安になってきたが、ともかくも歩き続けた。

途中でわからなくなったらタクシーを使えばいいと考えていたものの、なぜか町中でタクシーをまったく見ない。かなり不安になってきた頃、人が大勢集まっている小さな教会が見えてきた。その教会を地図で探すと、海岸までもう少しという場所まで歩いてきていることがわかった。ほっとしたが、しかしバスセンターから海岸まで意外と遠かったということに驚かされた。地図では問題なく歩けそうに思えたのに、実は縮尺が適当だったのかもしれない。

というわけで、バスセンターから実に1時間かかってレメソスの海岸に到着した。歩き疲れたが、2001年の旅行ではこの海岸沿いにあるホテルに宿泊したので、何だか懐かしい。まずは木製の桟橋を先端まで歩いてみた。

振り返って眺めたレメソスの町並みとレメソスの海。やはりキプロスの海はきれい。

続いて、きれいに整備されている遊歩道を歩いてみた。前回の旅行のときは、夕方ここを歩いたときに風が涼しくて気分がよかったことを憶えている。

15年前も噴水はあったと思うが、池についてはまったく記憶にない。おそらく、これらの池はその後に整備されていると思う。遊歩道周辺がかなりきれいになっているのが驚きだが、考えてみれば15年も経てばいろいろと変わるはず。

2001年に宿泊した Continental Hotel は健在だった。かつて宿泊した場所がしっかりと残っているのを見るのは、ちょっと嬉しい。

まだバスの時刻まで少し余裕があるので、土産物店が並んでいる通りを歩いてみた。イルカのオブジェも、前回の旅行のときにも見たということを思い出した。

前回の旅行では、ここの土産物店でウィンドチャイムを買い、今でも自宅に飾っている。ときどき揺らしてみて、きれいな音を聞きながらキプロスのことを思い出したりしている。

そろそろバスの時間が近づいてきたので、大通り沿いにあるバス停で待つことにした。おそらくここだろうと思って待っていたのだが、しかしローカルバスは次々と来るが長距離バスは来ない。もしかして別の場所かと思い始めたころ、少し離れたところに緑色の大型バスが停車するのが見えた。もしかしたらあのバスかも、と思って走って近寄ると、まさにパフォス行きだった。バスが見えたからよかったが、危うく乗り遅れるところだった。

10時10分にレメソスを出発。ラルナカ~レメソス間と同様、緑の少ない大地をバスは快調に走る。パフォスまでの運賃は4ユーロ。

今回は通過しただけだったレメソスだが、郊外のクリオン遺跡などはもう一度見てみたいので、次回キプロスを旅行する際は Continental Hotel に滞在したい。


午前11時20分、パフォスのバスターミナルに到着した。2001年の旅行では島の西部は訪れなかったので、パフォスは今回が初滞在になる。こちらが乗ってきたバス。

なぜ前回パフォスに来なかったかというと、25日間という(自分にとっては)長い旅行だったため、後半は何だか気持がだれてしまったのが原因。キプロスに11日間も滞在しながら、移動が面倒になってきて最後はあまり動かなかった。今思えばもったいないことをしたものだが、私には長期旅行より短い旅行を何度も行うほうが合っているらしい。

というわけで初めて見るパフォスの町だが、長距離バスターミナルは町外れにあるので、これから町の中心まで移動しないといけない。市街地のバスターミナルへ行く路線バスもあるようだが、番号を調べるのが面倒だったので歩くことにした。

地図を見て歩けそうなら歩いてしまう癖があるが、ときどきこれで失敗することがある。このときも同様で、宿泊しているホテルは町の中心に向かう幹線道路から左の路地に入ったところにあるはずなのだが、地図が適当なのかどこで左に折れるのかがわからない。歩いたおかげで「聖ソロモニのカタコンベ」というスポット(小さな布切れが木にたくさん結び付けられている)を見ることはできたが、結局ここで諦めてタクシーを利用することにした。

幹線道路でタクシーをつかまえて乗り込んだが、運転手にホテルの名前を言っても知らないらしい。住所を基に携帯で調べてくれて、ぐるぐると走り回ってようやく到着することができた(料金は8ユーロ)。ほっと一安心。

こちらが予約していた Alecos Hotel Apartments。これは翌日の朝に撮った写真で、ちょっと薄暗いのはそのため。

部屋はまだ準備中ということなので、併設されているレストランで昼食にした。注文したのはチーズベーコンバーガーと「オレンジドリーム」というジュース。値段は全部で11.5ユーロ。

キプロスでは料理に必ずポテトフライが付いてくる。上の写真くらいの量であればいいが、ときどき驚くほどの量のときがあるので、注文する際はポテトフライのことを考慮するのがお勧め。

昼食後、部屋の準備ができたということなので移動した。

部屋は明るくてきれい。宿泊料金は2泊で108ユーロで、景色は見えないが日当たりのいいベランダもある。パフォスではかなり快適に滞在することができた。

部屋で少し休憩した後、1時半に外出してパフォスの町を歩いてみることにした。ホテルから坂道を下りて行くと、海沿いにあるパフォスの中心街に到着した。レメソスと同様に海沿いに観光客向けのエリアが広がっているが、レメソスよりもこじんまりとしている。

このままパフォスの町を散策したいところだが、この日の午後に行ってみたい場所がある。パフォスの郊外にある「ペトラ・トゥ・ロミウ」という海岸で、海がきれいなことから「アフロディテ生誕の地」と言われているという。ぜひ見てみたい場所だったので、路線バスで行ってみた。


近くにある近郊路線のバスターミナル(海沿いらしく Harbour という名称がつけられている)からペトラ・トゥ・ロミウ行きのバスに乗り、パフォスから南へ。ちなみにレメソスからのバスが到着した長距離バスターミナルはカラベラ(Karavella)という名前になっている。

パフォスから45分ほどで終点のペトラ・トゥ・ロミウに到着した。運賃は1.5ユーロ。土産物店が1軒だけあるバス停から少し歩くと、目当ての海岸が見えてくる。

海岸を眺めたときの第一印象は以下の通り。

そんなにきれい?

もちろん汚いわけではないが、ここよりきれいな海はいくらでもありそうな気がする。もっとも、これは私がダイビングで日本や世界各地の海を見てしまったからかもしれない。しかし「アフロディテが生まれた海」というのなら、もう少し青く透き通っていて欲しかったというのが正直な感想。

坂道を下り、海岸を歩いてみた。泳いでいる人もちらほらといる。

ここでは泳ぐ予定はないので、海岸を散策するだけ。改めて思うが、そんなにきれいですかね。ただ、インターネットで検索したらそれなりにきれいな景色も見つかるので、もしかしたら季節と時間帯が悪かったのかもしれない。(ちなみに翌日にアカマス半島で見た海のほうがよほどきれいで、アフロディテが生まれた海にふさわしいと感じた。それは次のページで)

30分ほど海岸を散策した後、バス停がある土産物店へ戻り、アイスクリームを食べながら休憩。ペトラ・トゥ・ロミウでの滞在時間は1時間40分だが、正直言って時間を持て余し気味。中国人の団体客もやってきていたが、さすがにこういうマイナーな国へ来るのは社会的ランクの高い人たちなのか、それほどうるさくはなかった。再び海岸を散策したり、暑いのでアイスティを飲んだりしているうちにようやくバスの時刻になり、午後4時半、やってきたバスでペトラ・トゥ・ロミウを出発。


夕方5時20分、パフォスに到着した。ここからはパフォスの町を散策し、翌日アカマス半島のビーチへ行く予定なのでキプロスの地図が描かれたビーチタオルを買ってみた(7ユーロ)。

その後、レストランで夕食。注文したのはバージンモヒート、キプロスメゼステーキ、サラダで、最後にコーヒーを頼んで値段は全部で31ユーロ。15年ぶりのキプロスで気分が高揚していたので、ちょっと贅沢してみた。

メゼというのはキプロス料理の前菜という意味だそうだが、このステーキはボリュームがあった。

夕食後、海岸沿いを散策。絵に描いたような観光地の風景。

夜8時、散策を終えてホテルに戻った。翌日はアカマス半島にあるポリスという町へ行き、ビーチで泳ぐことにしている。早朝からの移動で疲れていたので、この日は夜10時に就寝。

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