台湾旅行記(彰化 / 八卦山)

おそらく彰化で一番の観光地といえるのが八卦山。ただし私の場合は南天宮が主目的なので、ついでに八卦山も見ることにしていた。こちらも11年ぶりの再訪なので、かなり楽しみ。


南天宮から急な坂道を上がっていくと八卦山の正門がある。八卦山に入る前に、門の向かい側にあるこちらの建物を確認してみた。かつて、ここの3階に「八卦山搜奇館」という変わった博物館があったのだが、2005年の時点でも閉鎖されていて中には入れなかった。そのときはまだ看板は残っていたが、今回は何もなかった。

正門をくぐって八卦山の中へ。参道の両側に並ぶこれらの石像も、前回の訪問のときに見たとは思うがまったく憶えていない。

参道を歩いていくと露店が並んでいた。大仏を見る前に、焼きとうもろこし(40元)と冬瓜レモンティ(35元)の昼食。焼きとうもろこしに香辛料が振りかけてあったのがびっくり。

では、八卦山のメインといえる八卦山大仏へ。11年ぶりに見るので何だか懐かしい。姿は当時のまま、と思ったのだが、よく見ると蓮台がピンク色から金色に変わっていた。

大仏の前が広場をはさんで展望台になっており(11年前にも展望台があったかどうか憶えていない)、しばらく彰化の町並みを眺めてから大仏へ。こちらの石像(狛犬?)も、前回見たかどうか憶えていない。

赤く縁取られた金色の蓮台に乗る八卦山大仏。さすがに大仏自体は前回と変わっていない。大仏の大きさは約21.6メートルで、奈良の大仏より6メートルほど大きい。頭が少し大きいような気もするが、黒光りしていて格好いい。

大仏の内部にも入ることができ、釈迦の生涯を再現しているジオラマやパネルが多数展示されている。どれもよくできていて面白く、急な階段を上がっていても疲れを感じさせない。

大仏の背中にある窓から見た大仏殿。こちらも当時のまま。

大仏を出て、続いて大仏殿へ。犬をモデルに写真を撮ってみた。

大仏殿に入ったところで小雨が降ってきたので、ここからしばらくは屋内を散策。大仏殿の中は各階にいろんな部屋が作られているが、どれも派手。特に赤一色の部屋は見事。

台湾の寺院ではおなじみの五百羅漢像。その中でも特徴的な「眉毛が異常に長い人」。

大仏殿から大仏の後姿を撮ってみた。大仏が見下ろしているのは彰化の町並み。

大仏殿の裏には小さな庭園が作られている。橋がジグザグになっているが、多分これは高雄の観光スポット蓮池潭の橋と同じ理由。「魔物はまっすぐにしか進めない」とされていることから、あえて曲がりくねった形にしてあるはず。

大仏殿を出て、庭園を散策してみた。まだ小雨は降っているが、子供たちが池の鯉にえさを投げて楽しんでいた。

ところで、八卦山を散策している間、境内にはずっと BGM が流れていた。もちろん現地の曲が多いが、ときどき「浪花節だよ人生は」「好きになった人」「涙そうそう」など、日本の曲が現れる。ずっと気になっていたが、その発生元はこちらの露店エリアだった。

こちらが「好きになった人」の演奏風景。しかし台湾を旅行していると「あなたたち、どこまで日本が好きなんだよ」と思うことが多い。

露店で焼きソーセージ2本(45元)を買い、曲を聴きながら休憩。

寺院内にはカフェもある。ここで気になるのは、もちろん「大佛珈琲」。

というわけでカフェに入ってみた。これがその大仏コーヒーで、ちょっと変わった外見を期待していたのだが、まあ普通のコーヒーだった。若干、肩透かし気味。

カフェで休憩した後、さらに境内を散策。ここには UFO キャッチャーのコーナーもあった。しかしモンスターズ・ユニバーシティのキャラクター(現地の名前は「大眼怪」)が折り重なっている光景は何だか異様。

これで八卦山を一通り見たので、彰化駅方面へ戻ることにした。八卦山大仏もこれで見納め。次回、ここへ来るのはいつになるだろう。

参道に並んでいる露店では、アヒルやウズラなど各種の卵が売られていた。台湾らしい風景。

露店では卵ではなく やきすろめ を買ってみた。実に惜しい。値段は50元で、味は香ばしくて美味い。

これで11年ぶりの南天宮と八卦山再訪を終え、帰ることにした。ここへは、いつかまた来たい。


彰化駅へ戻る途中、孔子廟に立ち寄ってみた。

11年前も、八卦山から彰化駅に戻る途中でここに立ち寄っている。静かで雰囲気のいいところだったのを憶えているが、それは今回も変わっていなかった。

彰化駅に戻り、17時18分発の普通列車で台中へ戻った(運賃は26元)。南天宮と八卦山という2大観光スポットがある町なので、台中に滞在する際は彰化に立ち寄ってみるのもお勧め。このページを見て、彰化に興味を持つ人が現れたら嬉しい。