ベリーズ滞在2日目。この日は終日フリーなので、日帰りでサンペドロへ行ってみることにしていた。
2010年の旅行のときも同様に日帰りでキーカーカーとサンペドロを往復し、バックパッカー向けのキーカーカーとは少し雰囲気が違ってサンペドロは少し高級そうな街並みだったのを憶えている。もう一度見てみたい建物もいくつかあり、久しぶりの再訪が楽しみ。
朝8時半に起床。今日もいい天気。
10時にホテルを出て船着場のほうへ。その途中、こういう店があったので入ってみた。
旅行前にベリーズ在住の丸直美さんと Facebook でやり取りした際「キーカーカーに偽スターバックスがあってロゴなどをそのまま使っていたが、最近になってロゴを変えた」という情報があって、その店を探してみたいと思っていた。それがこの店で、意外と簡単に見つかって一安心。
今は AIXOS COFFEE という名前になっている。
マフィンとアイスラテを注文し(合計10.5ベリーズドル)、ここで朝食にした。気のせいか、看板もなんとなくスターバックスみたいな感じ。
そして店内には1枚だけ偽スタバ時代の張り紙が残されていた。これだけ堂々とパクるとは感動的。
本家にばれたからやめたのか、または自主的にやめたのかはわからないが、できれば偽スタバ時代に利用してみたかった気もする。
AIXOS COFFEE を出て、メインストリートを先へ歩く。舗装道路がなく、のんびりした感じの島の雰囲気が本当に懐かしい。何軒か並んでいる木造の旅行店も2010年と変わっていない。
船着場でサンペドロ行きの船の時刻を調べてみて、11時15分の船に乗ることにした。それまで島を散策することにして、まずは船着場近くのビーチ周辺を歩いてみた。ヤシの木と木造の赤いベンチがいい感じで、なんだか絵葉書のような風景。
そのまま島の北端まで歩いてみた。キーカーカーはほぼ1列に連なっている列島の中の島で、隣の島とは細い水道で隔てられている。しかしカリブ海は本当に水がきれい。
こちらは島の北端近くにあった(多分)レストラン。
ゆっくりと船着場のほうへ戻り、サンペドロへの船を待つことにした。ところが、時間になってもまったく船の姿が見えない。不安になってきたが、チケット売り場のスタッフに聞いても明確な答えが返ってこない。スタッフもよくわかっていないようなので気長に待つことにした。
結局、定時から1時間以上遅れてようやく船がやってきた。
さすがに、これだけ遅れるというのは何かのトラブルがあったのだろう。しかしまあ焦っても仕方がない。船に乗り込み、12時半に出発。
キーカーカーからサンペドロまでの所要時間は40分ほど。カリブ海の青く光っている海を眺めながら移動し、やがてサンペドロの町並みが見えてきた。
サンペドロの港に入港。この大きな旗はアメリカ発祥のダイバーズフラッグ。この建物がダイビングショップになっていてタンクがたくさん並んでいたので、おそらく装飾的な意味で掲げているのだろう。
船を下り、サンペドロを散策することにした。船着場から歩くとすぐに見えてくるのが時計台とチープなキリスト像。
海沿いの風景。素朴な感じのキーカーカーとは違って、サンペドロはなんとなく洗練された雰囲気がする。やはり主要な客層の違いか。
昼食は海沿いのレストランでポークファヒータとアイスティを注文した。値段は28ベリーズドル。最初は中米ではおなじみのトルティーヤにはさんで食べたが、正直言ってそのままファヒータを食べるほうがうまいと思う。
昼食後、今回ぜひとも見つけたかった店があり、探してみた。詳しい場所はよく覚えていなかったが、無事に発見。
なぜこの店を探したかというと、ここは2010年の時点ではセブンイレブンだったため。当時はベリーズにセブンイレブンがあることを疑問に思わなかったが、帰国後に実はセブンイレブンはベリーズに進出していなかったことがわかった。なので、この店が今でも残っているかどうか、確認したいと考えていた。
店は無事に見つかったが、この通り現在は COSTLESS という名前に変わっていた。
さすがに偽セブンイレブンは続けられなかったのかもしれない。ただし、偽スタバと同様、本家にばれたからやめたのか、または自主的にやめたのかはわからない。
こちらが2010年当時の風景。この写真を見ると、よくこんなに堂々と偽者を名乗っていたと思う。
せっかくなので店に入ってジュースを買ってみた。探したかった店が無事に見つかり、一安心。
ここから少し歩いたところに空港がある。小型プロペラ機のみのローカルな空港で、まだ利用したことはない。今回も外から眺めるだけ。
さらに海沿いを散策。長い桟橋を端まで歩いてみた。ここでアメリカ人の家族連れに写真撮影を頼まれた際、少し話したら日本に何度か行ったことがあるということだった。親日の人たちに出会い、こちらもちょっといい気分。
桟橋の近くにカカオ専門店があったので入ってみた。
ここでホットチョコレート(10ベリーズドル)を飲みながら休憩。さすがに専門店だけあって非常に濃厚な味わいで、全部飲むのにかなり時間がかかった。自分は好きだが、甘いものが苦手な人には厳しいかも。
土産として板チョコのセット(ベリーズのフォトブック付きで70ベリーズドル)を買ってみた。いい土産になるので、このカカオ専門店はサンペドロに来る際はお勧め。
店を出て、さらに歩いているときにこういう建物を見つけた。今では特に特徴のない建物だが、この黄色い柵には見覚えがある。
こちらが、この建物の2010年当時の写真。おそらくナイトスポットだと思うが、この通り非常に面白い珍建築だった。閉店したとしても、こんなものすごい造形を解体することはなく、何とも無粋なことをしたと思う。今回サンペドロで唯一残念だったのが、この建物がなくなっていたこと。
一応、今回こういうナイトスポットらしい建物は新しく作られていたが、珍建築度は遠く及ばない。
この後も、船の時間までサンペドロを散策してすごした。キーカーカーにはない舗装道路があるし、街中の雰囲気もキーカーカーより洗練されている。バックパッカーとして滞在したい人はキーカーカー、セレブとして滞在したい人はサンペドロという住み分けができているように感じられる。
午後4時に船でサンペドロを出発。キーカーカーに戻った。
4時半過ぎにキーカーカーに到着。いったんホテルに戻って休憩し、再び外出して日没を眺めてみた。
この日は PARADISO という店で夕食。食事のメニューを頼んだら、うまく伝わらなかったらしくドリンクのメニューを持ってきた。なので最初はパイナップルジュースを頼んでみた。
その後、改めてメニューを持ってきてもらい、ポークパスタを注文。味はなかなかうまい。
夕食後、ホテル近くにある教会の前を通ったら昼間は閉まっていたドアが開いて地元の人たちが集まっていた。
中に入ってみようかとも考えたが、それは自粛してホテルに戻った。
夜、ホテルでテレビを見ていると、こういう番組をやっていた。
これって懐かしの「クイズ100人に聞きました」みたいな番組?
司会者の英語が流暢過ぎてよく聞き取れないが、セットや司会者の動きもあの番組によく似ている。まさかベリーズで関口宏を思い出すことになるとは思わなかった。
回答者が間違ったときの×マークもそっくり。
もっとも「クイズ100人に聞きました」なんて今では30代後半から40代以上の人しか知らないかもしれない。
帰国後に少し調べたところ、これはベリーズで製作された番組ではなくアメリカ NBC テレビの FAMILY FEUD という1976年から続いている長寿番組で、この司会者の名前はスティーブ・ハーヴェイということだった。
番組のコンセプトはやはり「クイズ100人に聞きました」だったが、なんとこちらのほうが元ネタで、この番組のフォーマットを購入して日本風にアレンジしたのが関口宏司会のあの番組だったらしい。これは初耳だったので、本当に驚いた。
さらに「司会者がひじをつく」というのも、初代司会者がやっていたのを関口宏が真似したらしい。世の中には知らなかったことがたくさんあるということを実感した出来事だった。
翌日は、いよいよ念願のブルーホールダイビング。早朝出発になるので、それに備えてこの日は11時半に就寝。