ネパール旅行記(カトマンドゥ / ダルバール広場)

カトマンドゥの観光地として有名なのが、旧王宮があるダルバール広場。2007年の旅行のときも訪れ、こちらも10年ぶりの再訪になる。ここでは2015年の大地震の被害をあちこちで見ることになった。


スワヤンブナートから歩いてタメル地区に戻り、ここで昼食にした。ちょうどタメル地区に入ったところで「MOUNTAIN STEAK HOUSE RESTAURANT」という店が目に入り、急にステーキが食べたくなったので入ってみた。

注文したのはこちらのステーキ。コーラと合わせて値段は965ルピー。

かなりボリュームがあって美味かった。タメル地区でステーキを食べたいときはお勧め。

ここから歩いてタメル地区の南にあるダルバール広場へ。途中の道がぬかるんでいて水溜りの連続なので、靴が濡れないように注意しながら歩く。ここでは車とバイクがはねる水しぶきにも注意が必要。

やがてダルバール広場に到着したが、最初に見えたのがこちらの眺め。上に建っていた寺院が倒壊して土台だけが残されていた。2015年4月に起きた大地震の跡をいきなり目撃。

外国人観光客はチケットが必要で、近くにあった案内所で購入した。料金は1,000ルピーで、何もしなければ当日限り有効だが、ツーリストインフォメーションセンターで手続きをすればビザの期限まで有効期間を延ばすことができる。ポカラからカトマンドゥへ戻ってきた日もダルバール広場を散策する予定なので、クマリの館の近くにあるオフィスで延長を行った。ビザの期限を確認するためにパスポートが必要で、このことは事前に知っていたのでパスポートは携帯していた。

問題なく期間を延長でき、続いてダルバール広場を観光。まずはシヴァ寺院へ行き、上層の窓から見下ろしているシヴァ神とパールヴァティ妃のカップルを見上げてみた。この寺院は倒壊は免れたそうだが、斜めのつっかえ棒で支えられていた。

この後、周辺を歩いてみたが、あちこちに地震の跡が歴然と残っていた。倒壊していない建物も、つっかえ棒でようやく支えられているという感じ。修復作業は続けられているようだが、2年経ってもまだまだかつての姿の回復には程遠い。

ショックを受けながら歩いていると、旧王宮の入口近くにある大きなカーラ・バイラブ像は健在だった。見るからに頑丈そうな作りなので、地震の影響はあまり受けなかったのだろう。ヒンドゥ教の破壊の神シヴァの化身にもかかわらずユーモラスな造形を見ると、何だかほっとする。

異常にハトが多い風景もかつてと変わっていなかった。もっとも、10年前と違って自分がハト嫌いな人間に変わったので、これはあまり嬉しくない。

旧王宮は博物館になっていて、前回来たときは歴代の国王に関する調度品などを見学できたのだが、今回は修復中らしく閉鎖されていた。足場がたくさん組まれていたり、壁が剥がれ落ちていたり、ここにも地震の跡が残っていた。

旧王宮の中庭にあるカーマスートラは壊れずに残っていた。博物館に入れるようになったら、またここへ来たい。

続いてクマリの館へ。ここは地震で倒壊はしなかったそうだが、こちらもつっかえ棒で支えられえている。

中に入ると、こちらにもつっかえ棒が林立。

中庭を一回りして外に出ようとしたとき、ちょうど観光客の団体が入ってきた。欧米人ではなく地元ネパール人かインド人のような感じで、もしかしたらクマリが顔を見せてくれるかもしれない。前回来たときは団体客に便乗してクマリを見るという作戦は成功しなかったが、今回はチャンスがあるかもしれないと思い、しばらく中庭に留まってみることにした。

すると、団体客のガイドらしい男性が「このあたりに並ぶように」という指示を出し始めた。これは本当にクマリを見られるかもしれない。

こちらも便乗してこっそりと並んでみると、唐突にその時が訪れた。3階の窓からクマリが顔を出してくれた!

クマリの写真撮影は厳禁なのでもちろん写真は撮っていないが、この窓から10秒くらいつまらなそうな表情で顔を出してくれた。本当にチケットに載っている女の子だった。

この時間にクマリの館に居合わせたのは本当に幸運だった。感動した!!!

クマリに会えるという幸運に遭遇し、これで今回のネパール旅行は成功が約束されたと感じた。高揚した気分のまま、クマリの館を出てさらに周辺を歩くことにした。

クマリの館の近くに、10年前の旅行の際に宿泊した “PARK GUEST HOUSE” があるはず。今はどうなっているか探してみたところ、”SUGAT” というホテルはあったがパークゲストハウスは見つからなかった。今はなくなってしまったらしい。

この近くに屋上カフェという看板があったので、休憩することにして階段を上がってみた。地震で一部が崩れた建物を眺めながら、アイスコーヒーを飲んで休憩。

夕方5時半、ダルバール広場の散策を終えてタメル地区へ戻ることにした。この広場はポカラから戻ってきた5日後も歩いてみることにしている。

来たときと同様にタメル地区まで歩いてもいいが、たくさん並んでいたリキシャを見て、久しぶりに乗ってみることにした。移動中の動画を載せておく。

リキシャに乗るのは2009年のバングラデシュ旅行以来。今回乗ったリキシャは座席が滑りやすく、ずっと足を踏ん張っていないといけなかったので下りた時は足が筋肉痛気味だった。こちらもちょっとした運動になり、タメル地区に戻った。


いったんゲストハウスに戻って休憩し、6時過ぎに外出してタメル地区を歩いてみた。

しかし本当に電柱の眺めには感動する。これで感電や配線ミスが起きないとしたら奇跡。

この日の夕食はベジ・タリー。この日はビールは飲まず、パイナップルジュースと合わせて値段は420ルピー。このタリーはかなりの当たりで、全部の副菜を完食できた。見た目も味も完璧。

この後もタメル地区を散策し、ゲストハウスに戻った。翌日はカトマンドゥからポカラへ移動することになる。この日は夜11時半に就寝。