国内旅行編(北海道 / 支笏湖ダイビング)

ここ数年の海外旅行やクレジットカードの利用でANAのマイレージが貯まり、年末で一部が期限切れになるため、ここで特典航空券に変えることにした。今回は長い距離でも使えるくらい貯まっているので、行き先は北海道。3連休で北海道旅行という、ちょっと慌ただしい滞在になる。

北海道で何をしようかと考えた結果、2年前の2015年7月に支笏湖で行った淡水ダイビングが楽しかったので、もう一度潜ってみることにした。ただ、前回は7月だったのに対し今回は10月。秋の北海道の気候が気になるが、まあ何事も経験だと思って楽しむことにした。


午前11時半に福岡空港を出発し、新千歳空港へ。空港からはエアポート快速で札幌駅へ移動した。久しぶりに見る札幌駅の風景。

札幌といえばやはりラーメンなので、駅の中で昼食にした。

やっぱり札幌のラーメンは濃厚でうまい。カロリーは思い切り高そうだが。

北海道神宮

支笏湖へ行くのは翌日なので、この日は札幌市内を観光することにしていた。といっても郊外へ行くには時間が足りないので、市内にある北海道神宮へ行ってみた。

市街中心部とは思えないほど、深い森に囲まれたエリアに北海道神宮がある。

まずは本殿に参拝。

ちょうど神前結婚式が行われていて、遠くから控えめに写真を撮ってみた。

こちらは、大正11年に皇太子(後の昭和天皇)が植林した木。

ここには、君が代に歌われている「さざれ石」もあった。さざれ石は漢字では「細石」であり、それが巌(大きな岩)になって苔が生えるまで長く続きますようにというのが歌詞の意味。

神社へ来ると絵馬を見るのが楽しみなので、ここでも探してみた。残念ながら数は多くはなかったが、その中にも面白いものがあったので、3つだけ紹介しておく。

ネタではなく本当だとしたらすごい。こういう絵馬は初めて見た。

同じ北区に住んでいる人が上のようなことになっているから、あなたにもチャンスはあるでしょう。

いったい、何年在籍しているんでしょうか。

実をいうと「何か面白い絵馬でも見つからないかな」という不敬な理由で北海道神社を訪れたのだが、しかし森閑とした雰囲気は非常によかった。札幌に滞在する際は参拝してみてほしい神社。


この日はすすきのの交差点近くにあるカプセルホテルに宿泊し、夜は周辺を歩き回ってみた。すすきのといえば、もっとも有名なのはニッカの看板。

すすきのから時計台まで歩いてみた。日本三大がっかり名所と言われている札幌の時計台。

予想よりもかなり小さいことから「がっかり名所」などと言われているものの、ライトアップされた姿はかなりきれい。

ホテルに戻って1泊。下の写真は翌日朝のすすきの交差点の眺め。これは交差点に面したマクドナルド2階からの眺めで、宿泊したカプセルホテルで朝食券がもらえたので入ってみた。路面電車がある風景って、なんだか素敵。

このとき宿泊したカプセルホテル「カプセルイン札幌」は、2021年から期間未定で休館しているらしい。宿泊した当時も設備が古かったし(ロッカーが木製だったり)、このまま閉鎖される可能性もありそうに思えるが、できれば改装して再開することを願っている。

支笏湖ダイビング

では、今回北海道へ来た一番の目的である支笏湖へ。札幌から JR で千歳駅へ移動し、ここから支笏湖行きのバスに乗ったのだが、車内が満員で半数ほどが外国人だったのが驚き。特に東南アジアからの観光客が多かったようで、暑い国の人たちにとっては北海道は魅力的な観光地なんだろう。

千歳駅から45分ほどで支笏湖に到着した。2年ぶりに見る支笏湖の眺め。

湖の景色は本当にきれい。

支笏湖から流出する千歳川。今回も千歳川でダイビングを行うことになる。

ダイビングを予約している時間まで、湖畔を歩いてみた。10月なので、紅葉が始まっている。

この日は湖畔で何かのイベントが行われていて、行列ができていた。ここも外国の人が多く、支笏湖の予想外の人気ぶりにびっくり。

昼食は、湖畔のレストランでヒメマスカレー。

利用するダイビングショップは、2年前と同じくオーシャンデイズ。

ショップに入り、ガイドさんたちに挨拶。準備をして、ダイビングに出発した。前回は「7月なのにドライスーツとは、さすが北海道」と思ったが、今回は10月なので当然のドライスーツ。

ポロピナイ園地

最初のポイントはポロピナイ園地。支笏湖の北岸に「ポロピナイ園地」というキャンプ場や釣り場がある観光スポットがあり、その前で潜ることになる。ガイドさんが「7月とは景観がまったく違いますから」と話してくれたが、たしかに夏と秋では北海道の水中景観はかなり違っていた。

天候が曇りということもあるが、前回来たときよりも水中はちょっと暗く、透明度も高くない。

生物はそれなりにいる。こちらは「ヌマチチブ」と「スジエビ」。

前回のダイビングでも思ったが、ここは波がないので水中は本当に静か。静寂の中でのダイビングは、海ではなかなか体験できない。

桟橋を見上げたところ。

こちらがダイビングログ。

  • 天候:曇り
  • 気温:18℃
  • 水温:14℃
  • 潜水時間:27分
  • 最大深度:17.7m
  • 平均深度:9.0m
  • 透明度:5m

前回のダイビングより、少し透明度が落ちていたのが残念。ガイドさんの話だと、この1週間ほど前の台風の影響が大きいということだった。

千歳川源流

少し休憩し、続いて千歳川源流でドリフトダイビング。この鉄橋の下あたりでエントリーする。

前回のダイビングでは激しく感動したリバードリフトダイビングで、今回も楽しかった。川の流れに沿ってゆっくりと流れていくのは面白い。

ただ、天候が曇りなので、前回ほどは水中は明るくない。といっても、頑張って潜って3メートル程度なので淡水魚の群れなどは十分見える。

水草の上で群れているのはエゾウグイ。

水温が低いので、沈木などもきれいなまま残っている。北海道らしい風景。

まるで、草原の上を滑っているような気分。ただ、前回のダイビングと比べると水中はちょっと暗い。

しかし、ゆっくりと流れていくのは楽しい。

前回は錦鯉(亜種)がいたが、このときはいなくなっていた。鯉が見られなかったのだけが唯一残念。

  • 天候:曇り
  • 気温:18℃
  • 水温:15℃
  • 潜水時間:25分
  • 最大深度:2.9m
  • 平均深度:2.3m
  • 透明度:8m

これで、今回の支笏湖ダイビングは終了。このリバードリフトダイビングは本当に楽しく、日本ではおそらく支笏湖でしか体験できない。遊園地のアクティビティみたいな面白さがあるので、「一度、淡水ダイビングをやってみたい」と考えている人は、ぜひ支笏湖で潜ってみてほしい。

支笏湖遊覧船

ダイビングは終わったが、まだ時間があるので荷物をダイビングショップに置いて湖畔を散策してみた。支笏湖には遊覧船があり、チケット売り場で聞いてみると最終便がこれから出るということなので、乗ってみることにした。

太陽がほぼ沈みかけたころ、出航。

日没間近といっても、まだ周囲は明るいので湖の景色はきれい。

この船は水中遊覧船なので、船底のガラス越しに水の中を見ることができる。ただ、明るい昼間ならともかく、この時間になると水底の様子はよく見えない。

というわけで、水中よりも地上の風景を眺めることにした。支笏湖の湖底には柱状節理があり、本来ならそれを見るための水中遊覧船なのだが、一部は水面上にも現れている。

傾いた柱状節理。水の透明度が高いときの昼間であれば、この眺めが水中ではっきり見えるらしい。実際にネットで探せばきれいな写真がいくつも見つかるので、この遊覧船はいつかまた乗ってみたい。

クルーズ時間は30分ほど。いい感じの夕焼けを見ながら、船着き場に戻った。

すっかり暗くなったころ、ダイビングショップに戻って荷物を受け取り、バスで支笏湖を出発。千歳駅から JR で札幌に戻った。支笏湖には、またいつか来ると思う。


翌日は、早くも北海道滞在最終日。この日もホテルから朝食券をもらってマクドナルドに入ったところ、アルバイト募集の張り紙が面白かった。「どっちなんだよ!」と突っこみたくなるが、もちろんこれはネタとしてやっているはず。

帰りは、新千歳空港までエアポートバスを利用した。これは、すすきのから乗れるので札幌駅まで移動する必要がないのと、ホテルでバスチケットを安く買えたため(回数券のばら売り)。

新千歳空港では、こういう土産を買ってみた。九州へ戻ってから「ベタですが、超定番の北海道土産を買ってきました」といってこれを見せると、かなり大ウケ。

「え? 定番土産と思ったんですが、何か間違えました?」なんて返すとさらにウケたので、北海道土産として密かにおすすめ。慌ただしい北海道旅行は、これで終了。

(2017.10.7~9)


2015年7月の支笏湖ダイビング風景はこちら。このときの写真の方がきれいかも。