マレーシア&台湾旅行記(サピ島ダイビング)

今回のマレーシア滞在最大の目的だったキナバル登山を終え、残り2日間はコタキナバル周辺を気ままに観光。まず、この日はコタキナバル沖にあるサピ島でダイビングを行ってきた。

個人で訪れるのではなく現地発のツアーなので、気楽なもの。エイチ・アイ・エスの「のんびりサピ島」というツアーで、ダイビングは現地で申し込むことになる。Cカードを持参して、サピ島へ行ってきた。


ただ、この日になってキナバル登山の影響が大きく現れてきて、足の筋肉痛がすごい。筋肉痛というより、足の筋肉が固まったような状態になっている。普通に歩くのはまだいいが、階段がとにかく大変。体を横向きにして手すりを掴んだまま一段ずつ動かないと、上り下りもできない。しかし筋肉痛が翌日に起きるということは、まだ体は若いのかも。


集合場所は、ハイアットリージェンシーホテルのロビー。滞在しているホテルに一番近い集合場所がここだった。豪華な館内の風景を見ていると、いつかハイアットリージェンシーに滞在してみたい気がしなくもない。

8時にエイチ・アイ・エスの現地ガイドの人が来て、送迎車で出発。他のホテルからも参加者が次々と乗ってきて、総勢10人ほどのツアーだった。エイチ・アイ・エスのツアーだけあって、ガイドさんは問題なく日本語を話せる人だった。30分ほどで、サピ島への船が出るパシフィックステラホテルに到着。

ホテルのロビーで階段を下りる必要があり、苦労して通り抜けると広い港があった。昨日は山、そして今日は海。

こちらの船で出発。それにしても、いい天気。

サピ島までの移動時間は20分ほど。風を浴びながら船に乗っていると、なんとも楽しい気分になってくる。

サピ島の桟橋に到着した。絵に描いたようなリゾート島。

島に上陸し、桟橋から海を見てみた。透明度はかなり高そう。

サピ島はトゥンク・アブドゥル・ラーマン国立公園に制定されている5つの島のひとつ。国立公園なので、島への入口はこのゲートのみ。

ゲートを抜け、歩いて行くと木立の間から広い砂浜が見えてきた。

木立の中に並んでいる東屋のような建物のひとつが、このツアーの集合場所。荷物はガイドさんが見ていてくれるので、参加者がぞれぞれアクティビティを楽しむことになる。シュノーケリングセットは無料で貸し出してくれるが、それ以外に参加したいアクティビティがある場合は各自が直接申し込み。

アクティビティにはバナナボートやシーウォーキングなどがあって、ツアー参加者がそれぞれ選んでいた。私の場合はダイビングなので、ガイドさんにCカードを持参していることを伝えてから場所を教えてもらった。

ダイビングの申し込み場所へ行くと、ビーチにダイバーたちが並んでいるのが見えた。

Cカードを提示して、参加の手続き。経験本数はこの時点で290本ほどなので、特に問題なく参加できた。器材はすべてレンタルし、ウェットスーツは熱帯地方だけあってノースリーブタイプ(膝から下や腕が露出したタイプ)だった。ダイビング料金は280リンギ。

器材を準備し、タンクを背負ってビーチからエントリー。海の中は浮力があるので、足の筋肉痛は少し楽に感じる。

沖へ移動していくと、それなりに魚が見えてきた。ただ、砂が舞っているので透明度は10メートルほど。

イソギンチャクとカクレクマノミ。

クマノミは大きく動き回るので、なかなか狙ったアングルで写真が撮れない。とりあえずたくさん撮影し、その中から選んだのがこちら。

砂地にいくつか穴が開いた丸い物体があった。サンゴかと思ったが、おそらくこれは漁礁。

穴から覗きこんでみると、小さな魚が群れていた。

砂地に横たわっていたフグ。

種類はモヨウフグ。近寄っても動かないので、かなり接近して写真を撮ることができた。

日本でダイビングを行うときによく見かけるオドリカクレエビ。コタキナバルでも見るとは思わなかった。

ビーチダイビングということもあって、マクロが中心。しかしいろんな魚を見ることができて楽しかった。

最後の安全停止中、上を見上げた風景。

ダイビングログは以下の通り。

  • 天候:晴
  • 気温:31℃
  • 水温:30℃
  • 潜水時間:58分
  • 最大深度:14.9m
  • 平均深度:9.7m
  • 透明度:10m

自分にとってはちょっとした隙間時間に参加してみたダイビングだったが、しかし楽しかった。


ダイビングを終え、昼食までビーチを歩いてみた。

南国リゾートという雰囲気がいいですねえ。見ているだけで楽しくなってくる。

12時から昼食。ビュッフェ形式で、種類も多かったので満足。それに、こういうところで食べると何でもおいしく感じる。

食事中、他の参加者と話しているときに「昨日はキナバル山に登っていた」と言うと、みんな興味を持ってくれた。少しは自慢話ができたかもしれないが、さすがに「自分もいつか登りたいと思っている」という人は誰もいなかった。


午後はビーチでシュノーケリング。本当に海がきれい。

ただ、海中は少し砂が舞っていたかも。魚はたくさんいた。

なんでこんなに魚が集まっているのかと思ったら、エサを撒いている人がいた。おそらくここのスタッフの人で、観光客向けのサービスだと思う。

シュノーケリングの休憩中、木立の中で多くの人が上を見上げていたので、自分も加わってみた。

人々が見上げていた風景がこちら。枝に何かが巻き付いている。

アップで見ると、これは樹上に生息するヘビだった。黄色の線状の模様が特徴的なマングローブヘビで、この模様は保護色になっている。たしかに、背景にうまく同化しているかも。

名残惜しいが、サピ島の滞在は午後2時まで。シュノーケリングセットを返却し、桟橋へ。

コタキナバルから手軽に訪れることのできる島なので、自由時間が1日あるときなどにはおすすめ。

ちょっとした船旅を楽しみ、20分ほどでパシフィックステラホテル前の桟橋に到着した。苦労して階段を上がり、送迎車でハイアットリージェンシーホテルへ移動。ガイドさんに礼を言って車を下りた。「のんびりサピ島」ツアーは、これで終了。


ホテルで少し休憩し、外出して近くにあるKKプラザへ。フードコートへ行こうかと思ったが、別の階にカフェがあったので、ケーキを食べることにした。ケースに入ったケーキが美味しそうだったのが、このカフェに入った理由。マンゴージュースと合わせて8.5リンギ。

さらに歩こうかとも思ったが、とにかく階段の上り下りがきつい。夕食の際はもう少し遠くまで歩きたいので、ホテルに戻って休むことにした。


夕方6時に再び外出。相変わらず歩くのは大変だが、なるべく階段を避けるようにしてセンターポイントの南側まで行ってみた。目的地は海沿いに並んでいる観光客向けの野外レストラン街。

11年前に来たときは、ここは地元民向けの屋台街みたいなエリアだったはず。今はきれいに消えていて、すっかりお洒落な雰囲気に変貌していた。まあ、外国人がどうこう言うことではない。

ここを歩いているときに日没になった。

こちらの Beer Factory という店で夕食にした。私がアルコールを飲むのは旅行中くらい。

ギネスビールとウッドテラスの風景。雰囲気は典型的なツーリスト向けレストラン。

ギネスビールの他にシーフードヌードルを注文し、合わせて45リンギ。食事中、次第に暗くなってきた。

お洒落な雰囲気の中で食事を終え、KKプラザに寄ってからホテルへ。ホテル近くに露店が並んでいるエリアがあって、ここは地元民向けという雰囲気だった。ドリアンを扱っている店の近くには、独特の匂いが立ち込めている。

夜8時にホテルに戻った。翌日は、11年前の旅行のときも訪れたポーリン温泉を再訪することにしている。この日は10時半に就寝。