タイ旅行記(ビッグブッダ、サイモンキャバレー)

おそらく、プーケットの観光地(ビーチを除く)でもっとも有名なのがビッグブッダ(通称プーケット大仏)だと思う。アジアの寺院めぐりは好きなので、今回の滞在でも訪問してきた。


プーケット島の北端にあるプーケット乗馬クラブから、島を縦断してカタビーチにあるホテルに戻ってきた。いったんホテルで休憩し、外出してビーチ近くにあるタクシー乗り場へ。ホテルの部屋からビッグブッダが見えているが、もちろん歩いては行けない。

山の上にあるビッグブッダ寺院へはタクシーで移動することになる。乗り場には主要な行き先への料金が明示されているため、ぼられる心配がないのは有難い。ビッグブッダへのタクシー料金は、往復と待ち時間を含めて1,000バーツ。

ビーチを出発し、市街地を離れると道路は上り坂が続くようになった。途中、象に乗れる観光スポットがいくつもあって、どこも大勢の外国人で大賑わい。普通、プーケットで動物に乗るとしたら象だと思うが、ここであえて象ではなく馬に乗ってきた自分に感心する。

坂道を上りきると駐車場がある。タクシーにはここで待っていてもらうことにして、ビッグブッダ寺院へ。

ビッグブッダ寺院(プーケット大仏)

ゲートを通り抜けると、まるでスタジアムみたいなコンクリート製の構造物が見える。ビッグブッダが鎮座しているのは、この台座の上。

この日は1月2日。「HAPPY NEW YEAR 2020」という文字を見ながら先へ進む。

途中、銅鑼や金色の仏像が並んでいるエリアがあった。ときどき観光客が銅鑼を叩いている。

ビッグブッダを見る前に、まずは展望所から景色を眺めてみた。山の上にある寺院なので、眺めは雄大で素晴らしい。前日までは、遠くに見える港からダイビングに出発していたことになる。

しばらく景色を眺めた後、ビッグブッダへ。大仏の前に長い階段があり、白色のナーガが見事。

階段の途中で、中国からの団体旅行者が集合写真を撮っていた。かつては日本人旅行者が世界各地でやっていたはずの風景で、なんだか微笑ましい。

もっとも、最近は海外で日本人旅行者を見かける機会が減ってきたことも感じているので、ちょっと羨ましい気もする。

階段を上り、後ろを振り返って海を眺めてみた。

では、正面からビッグブッダ(プーケット大仏)と対面。高さ45メートルの大理石の大仏で、真っ白な姿がきれい。建立開始は2004年だそう。

ただ、時間帯を考慮せずに来てしまったので、今さらながら午後は逆光になるということに気付いた。

逆光を利用して、太陽が大仏の向こう側に来るようにして撮ってみた写真。後光が差しているように見えてくれたら嬉しい。

この角度だと、午後でも逆光にならずに撮影できるかも。

背後に回ると、足場が組んであった。

先ほど「建立」ではなく「建立開始は2004年」と書いたのは、この大仏はまだ工事が続いているため。すでに16年が経っているが、まだ建設中。

しかし、大仏内の構造を見ることができるのは貴重かも。この写真だけを見たら、ビル工事だと思うはず。

建設工事には日本の米原商事が活躍しているみたい。調べたら富山県にある会社でした。

大仏の周囲を一回りしてみた。金色の仏像や涅槃像が安置されていて、歩いていると楽しめる。光背が7匹の龍になっている姿は迫力があった。

こういう大きな仏像もあった。日差しが強いので、屋外に金色の仏像があると目がチカチカしてくる。

参拝者が願い事を書いた短冊。日本語のものもいくつかあった。

「メリーモナークって何?」と思って調べてみたらハワイで行われるフラのフェスティバルだった。この人はタイに来てハワイのことを願っているのか。とわさんという人はダンサーを目指しているんでしょうかね。

大仏周辺をしばらく散策。気候は暑いが、木陰がたくさんあるのは嬉しい。

水を飲もうとしている猫がいた。

大仏の周りを歩き回った後、そろそろ帰ることにして最後にもう一度見上げてみた。いつかまた、ここに来てみたいと思う。

階段を下り、こちらの本堂を見学。オレンジ色の袈裟を着た坊さんたちが座っていた。

ずらりと並ぶ仏像の前の鉢に、いくつか小銭を入れて喜捨。

そして石造りのうんこ。ではなく、これは大仏の螺髪。

こちらの部屋では、坊さんの読経が流れていた。ひんやりとした床に座り、リズミカルな読経を聞きながら少し休憩。

本来はお祈りの場所だというのに、涼むために使ってしまって申し訳ない。

では、これでカタビーチへ戻ることにした。ここからの景色は、いつかまた眺めてみたい。

土産物店でお香セット2個(各50バーツ)を買い、駐車場で待ってくれていたタクシー運転手と合流。カタビーチのタクシー乗り場へ戻った。

サイモンキャバレー

ホテルで1時間ほど休憩し、再び外出。この日の最後の目的地はサイモンキャバレー。

タイの名物といえば、ニューハーフショーは外せない。以前、バンコクで見たことがあり(アジアティーク・リバーフロントにある「カリプソ」というニューハーフシアター)、すごく楽しかったのを憶えている。

今回のプーケット滞在でも「サイモンキャバレー」というニューハーフシアターがあることがわかり、迷わず申し込んでおいた。ホテルからの送迎付き(ただし個別ではなく乗合い)で、やってきたミニバンに乗って6時半に出発。

サイモンキャバレーに近づくと道路が大渋滞してきたが、開演には間に合った。車を下り、イメージ通りの派手な建物へ。

では、期待しながら中に入る。

バウチャーを見せてチケットをもらい、シアターの中に入った。座席は全席指定で、今回は前から2列目を予約していた。最前列にしなかったのは、もしかしたら観客いじりの餌食になってしまうかもしれないと思ったため。

チケットはワンドリンク付きで、アルコールを頼んでいる観客も多かったが、ここではコーヒーを選んでおいた。

7時半に開演。最初にタイ語、英語、日本語、中国語などで「撮影は禁止」などの注意点がアナウンスされる。それが終わると、いよいよショーの開始。

このときの感想は、とにかく「最高!」「素晴らしい!」「楽しい!」。「本当に男性か?」と思うほどきれいなニューハーフたちのショーは圧巻だった。もちろん、ショーの中にはお笑い担当もいて、構成も見事。

YouTube に公式のプレゼンテーション映像があったので、下に載せておく。ショーの雰囲気については、この動画を参照してほしい。

本当に、1時間ほどのショーがあっという間に感じるほど楽しめた。まさに世界最高のエンターテイメントだと思う。タイに行ったら、ニューハーフシアターは絶対に見るべき。最大級のおすすめスポット。


前述の通りステージは撮影禁止だが、最後にチップを渡して記念写真を撮ることができる。チップは一緒に写った人にそれぞれ100バーツで、あらかじめ100バーツ札を何枚も用意しておくのがおすすめ。

せっかくなので、何枚か写真を撮ってみた。ただ、ちょっと恥ずかしいので自分の顔は隠しておきます。

ステージで見ていたときは本物の女性のように思えていたが、近くで見て声を聞くと「あ、男だな」とわかる。あと、体が密着したときの感覚も、やっぱり男。

この写真を見て「もっと思い切って腰に手を回しておけばよかった」と後悔してみたり。(「オレンジ色の腕時計なんて趣味が悪いな」と思った人もいるかもしれないが、これはダイブコンピューター)

いやー、楽しかった。次回プーケットでダイビングを行う際も、ここには絶対に来たい。

駐車場で送迎車を見つけ、他の乗客が全員揃ったところで出発。

カタビーチ

帰りはホテルではなく、カタビーチ沿いの大通りで下ろしてもらった。今回の滞在ではおなじみの “Kata Beach Walking Street Market” で夕食にして、フライドライスとパッタイ(どちらもチキン、各80バーツ)を選んでみた。

夕食後、マンゴージュース(50バーツ)を飲みながら土産物などを買い込み、夜10時半にホテルに戻った。翌日はプーケット滞在最終日で、パンガーという町へ行って “Wat Tham Ta Pan” という地獄寺を見ることにしている。