タイ旅行記(1/1 ダイビング4日目)

プーケットでの4日連続ダイビングも、この日が最終日になった。

2022年元日の行き先は「マリンパーク3ダイブ」。2本目のポイントで、今までのダイビングで最大の沈船を見ることができた。


朝6時半に起床。いつも通りダイビングショップの送迎車でホテルを出発し、港へ。スタッフの方と「新年おめでとうございます」と挨拶してから、ピンクのトラックで桟橋へ移動して船に乗り込んだ。

1月1日だが、日本とは違って気候が暑いので正月という感じがしない。相変わらず大勢のダイバーたちで混雑しているプーケット港を出港し、マリンパークへ向かった。

Koh Doc Mai

最初のポイントは「Koh Doc Mai」。Koh が島なので、つまり「ドクマイ島」という意味になる。潜行すると、相変わらず透明度が高い。

海底の岩場に沿って移動。

ここには海底のトンネルを通り抜けるポイントがある。前のダイバーに続いてトンネルの入口へ。

ダイビング中に海洋生物を見るのも楽しいが、個人的に地形を見るのも好きなので、こういう洞窟は本当にワクワクする。閉所恐怖症の人は違うのかもしれないが、探検気分を味わえて楽しい。

トンネルの出口から光が差し込んでいる。

青く光っている出口をバックにした魚の群れがきれい。

トンネルを出て、岩場に沿って移動していると変わった生き物がいた。

この生き物はタイガーテイルシーホース。名前の通り尻尾に縞模様があるタツノオトシゴで、黒や白など様々な種類がいるそうだが、ここで見たのはきれいな黄色だった。

見上げると、ホソフエダイの魚群が見事。本当に、プーケットの海は魚の群れが迫力ある。

1本目のダイビングログは以下の通り。

  • 天候:晴
  • 気温:30℃
  • 水温:27.7℃
  • 潜水時間:42分
  • 最大深度:19.7m
  • 平均深度:12.1m
  • 透明度:15m

船に戻り、しばらく休憩。

King Cruiser

2本目のポイントはキングクルーザー。名前から想像できる通り、沈船を見るポイントになっている。

ここは流れが強かったので、ロープにつかまりながら潜行。それにしても透明度が高い。

やがて沈船が見えてきた。この船はかつて日本で「六甲丸」という名前で運航していたカーフェリーで、タイに売却されてからプーケットで運航していたが、1997年に事故で沈没したもの。事故の際に死者や不明者はいなかったそうなので、水死者の霊は出ないはず。

今までダイビング中に見た沈船はどれも小型船だったので、全長85メートルという大きな船を見るのは初めて。さらに、最初から漁礁にする目的で沈められた船は見たことがあるが、事故で沈んだ船でダイビングを行うのも初めて。

今では魚たちの格好の漁礁になっているみたいで、特にキンセンフエダイの魚群がすごかった。

船体に沿って、周囲を探索。いろんな設備がまだ残っている。

甲板上はウミシダで覆われていて、草原みたいになっていた。私は船に関する仕事をしているので、こういう形を見るとなんだか ベンチレーター が並んでいるように見える。

魚群に圧倒されながら、さらに探索。

いろんな設備が残っている。

ハッチを通り抜けようかとも思ったが、何かに引っかかったらまずいので、これはやめておいた。

本当に、魚群に包まれるような感じ。

ここで撮った動画を下に載せておく。

上部構造物の周囲を探索。ここは下を潜り抜けてみた。

光っている水面をバックにした眺めもきれい。

これは何の設備だったんだろう。

船幽霊に遭遇することもなく、ダイビングを楽しむことができた。

名残惜しいが、そろそろ浮上。

中層は流れが速いので、ロープにつかまって安全停止をしているときは鯉のぼり状態。

それにしても、面白いポイントだった。ここにはまた来てみたい。

  • 天候:晴
  • 気温:32℃
  • 水温:25.9℃
  • 潜水時間:33分
  • 最大深度:24.1m
  • 平均深度:16.4m
  • 透明度:20m

ダイビング中に沈船を見るのは楽しい。今後も世界各地で沈船ダイビングをやってみたい。

Shark Point

いよいよ、今回のプーケット滞在で最後のダイビングになった。ポイントは2日目にも潜ったシャークポイント。

見上げると、シェブロンバラクーダのトルネード。

コウイカのペアがいた。

コウイカの交接シーンが見られるかと思ったが、残念ながら泳いでいってしまった。

黄色が鮮やかなヤマブキスズメダイ。

ポイント名の由来になっている Leopard Shark にも何度か出会うことができた。

こちらもプーケットで何度か出会っているドクウツボ。

キンセンフエダイとホソフエダイの群れ。

イソギンチャクの周りに、アンダマン海の固有種「トマトアネモネフィッシュ」がいた。本当に、熟したトマトみたいな色をしている。

クマノミはダイバーが近づくと威嚇してくることが多い。そのタイミングで写真を撮ると、正面から目が合ったような写真になる。ちょっとお気に入りの1枚。

では、そろそろ浮上。

これで、今回のダイビングがすべて終了した。最後のダイビングログ。

  • 天候:晴
  • 気温:32℃
  • 水温:27.8℃
  • 潜水時間:45分
  • 最大深度:16.8m
  • 平均深度:10.8m
  • 透明度:20m

いやー、楽しかった。プーケットにはいつかまた来たい。

マリンパークを出発し、日が傾いてきたころプーケットに帰港。

この船を見るのも、今回はこれが最後。

ダイビングショップのスタッフの方に挨拶し、「近いうちにまた来ます」と伝えてから送迎車でホテルへ。夕方5時半にいったんホテルに戻った。

カタビーチ

午後7時に外出。この日はビーチ沿いに並んでいる屋台で夕食にした。注文したのはオムレツライス(単にオムレツが上に乗っているだけなので、オムライスとは違うと思う)とポークビーフン炒め(合計140バーツ)。薄暗いのできれいな写真は撮れなかったが、味は十分うまい。

その後、ビーチ周辺を散策。途中でパイナップルスムージー(50バーツ)とマンゴー(50バーツ)を買ってみた。

それから、今回のプーケット滞在ですっかりおなじみになった “Kata Beach Walking Street Market” に入ってみたところ昆虫スナックの店があった。

この店は前日にも見ているのだが、そのときは閉まっていたので昆虫食を見ることができなかった。このため、昆虫スナックとはこれが初対面。

上の写真からわかる通り写真撮影には10バーツが必要で、これはちゃんと払っている。

せっかくなので昆虫食に挑戦してみることにしたが、バッタやコオロギやサソリ(サソリは厳密には昆虫ではないらしいが)などはちょっと敷居が高い。今回は無難なところでタケムシ(Bamboo Worm)を選んでみた。値段は30バーツ。

ホテルに戻り、テーブルの上に広げてみた光景がこちら。

では、勇気を出して食べてみる。以前、何かの本で「タケムシのスナックはかっぱえびせんみたいな食感」と読んだことがあって、それなら初心者向きだろうと思ったのが今回タケムシを選んだ理由。

実際はどうだったかというと、揚げ立てだったらたしかにかっぱえびせんなのかもしれないが、時間が経っていることもあって「ちょっとしっとりとした食感」だった。味のほうはどうかというと、少し苦みが強い。まあ、油で揚げた直後なら「サクサクした食感で、つまみとしては最高」なんだろう(多分)。

珍しい体験となった昆虫食を終え、この日は11時半に就寝。