普天宮から途中の寺院を訪問しつつ新竹市街に戻り、ホテルで40分ほど休憩。外出して城隍廟へ行ってみた。この日の夕食は城隍廟夜市で食べることにしている。
城隍廟は前日も訪れたが、昼間だったため飲食店はあまり開いていなかった。なので夜市の雰囲気を見るのは初めてになる。
城隍廟へ行く前に、ちょっと寄り道して竹蓮寺という寺院へ。新竹駅から地下道を歩いて線路の反対側に移動し、地上に出てすぐのところにある。ここへ来てみたのは、まだ夜市には少し早い時間だったのと、新竹で城隍廟と並んで由緒ある寺院ということだったため。
では、寺院の中に入る。ここは観光客が訪れる寺院というより地元民向けという雰囲気。
新竹地区で最古の仏教寺院であり、新竹三大廟のひとつとされているだけあって本堂内はかなり煌びやか。正面には三体の観世音菩薩が鎮座している。
本堂内には十八羅漢像もある。というわけで、あの眉毛が長い羅漢さんの姿も見つけたのだが、ちょっと距離があって写真は撮れなかった。見たい人は直接訪れてほしい。
では、薄暗くなってきたので城隍廟へ向かう。到着すると、夜市エリアはいい感じで光っていた。
まずは、前日に続いて城隍廟に参拝。
寺院内を一回りした後、飲食店が並んでいるエリアへ。前日に訪れた慈雲夜市と違って屋内にあることと、さらに通路が狭いこともあってちょっとした迷宮という雰囲気。
やはり夜市は歩いているだけで楽しい。
中国と違って台湾の漢字はわかりやすいので、どういう料理かイメージしやすいのも助かる。注文も楽。
新竹という町の名物はビーフン。というわけで、最初はビーフン(60元)と肉圓(50元)を注文してみた。ビーフンはさっぱりしていてうまい。
こちらが肉圓(バーワン)という料理。刺身に見えるかもしれないが、正体は肉餡をでんぷんの粉で包み、蒸した後もう一度揚げた台湾料理。肉餡は豚肉とタケノコで、甘辛いタレがかかっている。
日本では見ない料理だが、不思議な食感でおいしかった。水餃子の皮をものすごく厚くした感じといえば、食感については伝わるかもしれない。
続いて、別の店で肉燥飯(50元)と蚵仔煎(80元)を注文。肉燥飯は魯肉飯と同じような料理(地域による名前の違い)、蚵仔煎は牡蠣入りのオムレツで、台湾の夜市といえばこれらの料理をイメージする人も多いはず。
やはり夜市は何を食べてもうまい。雰囲気もいいし、台湾での夕食は夜市に限る。
外に出ると、すっかり暗くなっていた。
最後に、こちらの店で仙草撞奶という飲み物を注文(55元)。仙草という薬草のゼリーが入ったミルクティみたいなもの。
なぜか近くにマーライオンがいたので、仙草撞奶を飲みながら休憩。しかしなぜ台湾にマーライオンがいるんだろう。噴水になっているわけでもなく、ちょっと不思議。
これで夕食を終え、ホテルへ戻ることにした。ここは寺院の周囲を埋め尽くすように飲食店が並んでいるという珍しい形の夜市で、迷宮のような雰囲気がなかなかよかった。新竹に滞在するときはおすすめ。
城隍廟夜市を後にして、歩いて新竹駅方面へ。途中、前日も立ち寄った東寧宮という寺院に入ってみたところ、いい感じのペンダント型お守りがあった。土産物として買いたいと思ったが、寺院の関係者がどこにもいない。しばらく待っても誰も来なかったので、諦めて外に出た。翌日の朝、また来てみることにする。
歩いていくと、ライトアップされた迎曦門がきれいだった。背後の高層ビルとの対比が面白い。
新竹駅前に大きなデパートがある。前日から「夢幻世界」というロゴが気になっていたので、ここで入ってみることにした。
日薬本舗というドラッグストアなど、いろんなテナントが入っていたが、面白かったのは熊嗨星楽園(STARBEARY)というUFOキャッチャーのコーナー。
日本ではUFOキャッチャーはわりと下火になってきているような気がするが(違っていたらすみません)、台湾では今もブームが続いているらしい。写真は人が途切れた時に撮ったもので、実際は多くの客がクレーンの操作を楽しんでいた。
私はUFOキャッチャーはほとんどやったことがない人間なので、挑戦せず見て回るだけだったが、それでもいろんな景品があって面白い。
特に印象に残っているものをいくつか紹介。これはフライドポテトがモチーフみたいだが、クレーンをいったいどこに引っ掛けるんだろう。相当に難易度が高そうな景品で、プロはどうやって攻略するだろうか。
こちらは日本のカイロ(貼らないタイプ)。おそらく、これを見てほとんどの人が「買うほうが安いのでは?」と思うはず。
まあ、値段云々よりも操作を楽しみたいんだろう。
なんと、ステーキもあってびっくり。
もちろん本物ではなくプラスチック製の作り物だが、これ自体が景品ではなくデパート内のレストランに持っていくと無料で注文できるというシステムらしい。これはこれで面白い特典だと思う。
こちらのロブスターも、レストランで使える特典。
しかしこれ、なかなかよくできている。ひとつくらいはそのまま持ち帰りたいかも。
あと、歩き回っていて目に留まったのがこちら。
ずんだもん?
いや、もちろん別のキャラクターだったが、最近 YouTube でよく見かける「ずんだもん」に見えてしまったのだ。個人的には霊夢と魔理沙よりずんだもんと四国めたんのほうが好きなのだ。
という個人的嗜好を紹介したところで、デパート内の散策を終えて外に出た。UFOキャッチャーのコーナーを楽しめたので満足。
駅前を歩くと、レンタサイクルの列。外国人には借りにくいシステムに変わったのが残念。
セブンイレブンでチョコレートミルクティという日本では見たことがない飲み物を買い、7時半にホテルに戻った。この日の歩行は25,363歩で、かなり歩いた1日だった。翌日は新竹を離れ、台中へ移動することになる。