台湾旅行記(台中 / 逢甲夜市)

台湾旅行で2ヶ所目の滞在地は台中。2016年以来、7年ぶりの再訪になる。ただし、今回はほぼ通過するだけなので、訪れるスポットは夜市のみ。


竹南から普通列車に乗り、1時間20分ほどで台中駅に到着した。この区間の運賃は89元。

列車を下りてホームを歩いてみると、7年前とは駅の雰囲気が大きく変わっていることに驚かされた。以前は日本統治時代に建設された味わいのある駅舎(1917年完成)だったが、近代的な高架駅に生まれ変わっていた。旅行後に調べたところ前回の旅行直後に完成した駅舎だそうだが、まったく知らなかった。

旧駅舎は国定古跡に指定されているそうで、駅前は広場として整備されていた。

こちらが、史跡として残されている旧駅舎。前回の旅行のときはここから列車に乗ったので、久しぶりに再会できて懐かしい。それに、日本時代の駅舎を取り壊さずに大切に保存してくれているのは嬉しいもの。

前回の旅行時に宿泊した富春大飯店はそのまま残っていたが、駅前の大通りは再開発により大きく変わっていた。バスターミナルも新しい駅舎の近くに移転していたし、雑然とした感じが消えてすっきりとした雰囲気。

今回の宿泊先は、駅近くの Chance Hotel というところ。アゴダで予約しておいたが、予想外に高級そうな外観にびっくり。

チェックインして部屋に移動すると、こちらも予想外の広さに再度びっくり。

これで宿泊料金は620元(当時のレートで約2,900円)なのだから、かなりお得に滞在できたと思う。


1時間ほど休憩し、外出して夜市へ。台中の夜市は逢甲夜市と台中一中街が有名で、前回の旅行時はどちらも訪れている。もちろん台中は大都市なので他にも夜市はあるが、今回は逢甲夜市を再訪することにした。

移転していたバスターミナルから25番のバスに乗り、逢甲大学へ。バス内には漢字で次のバス停が表示されるので、日本人にも利用しやすい。台中駅から約40分で目的地に到着した。運賃は18元で、Easy Card を持っていると料金を調べなくていいのが楽。

バスを下り、夜市のほうへ。

まずは夜市を歩いてみた。いろんな店が並んでいるが、人通りは前回の訪問時より少なく感じる。

歩いているうちに、なんとなく違和感を感じてきた。どういう違和感かというと「なんだか、この夜市は寂れてきてないか?」というもの。

人通りも少ないし、店の数も減っているように思える。前回、牛肉炒めと逢甲麺を食べた店も見当たらないし、逆に増えているのはUFOキャッチャーの店くらい。下の写真のように、元は飲食店だったらしい店があちこちにある(以前の店名の上に「租」と書かれた紙が貼ってあるので、おそらく一時的なUFOキャッチャー店)。

この日は木曜日だが(前回は土曜日)、店自体も明らかに減っているし、寂しい感じがするのは曜日の違いというわけでもなさそう。

いい感じの店が見つからず、どうしようかと思っているとインド料理の店があった。「台湾の夜市でカレーを食べるのも、それはそれで珍しい体験か」と思い、ここに入ってみることにした。

店員はインド人が一人だけ。豆のカレー(199元)を注文し、意外と本格的なインド料理の夕食。

閑散とした店内でカレーを食べた後、再び周辺を散策。本当に、なぜこんなに雰囲気が変わったんだろう。

途中で「肉巻」という店が気になり、テイクアウト。

値段は150元。高いだけあって、かなりのボリュームだった。野菜を肉で巻いたもので、辛みがあってうまいが、これでもう満腹状態。

この後、練乳ミルクティ(60元)を飲みながら、範囲を広げて散策してみた。その結果、驚きの事実が発覚。

逢甲大学の敷地に沿って歩いていると、なんだか明るく光っている通りが見えてきて、近づくと店が多数。それに人通りもかなり多い。

「え? 今は夜市の中心はこちらに移っているの?」

前回の訪問時、ここを歩いた記憶がない。これだけ賑わっている通りに気付かなかったとも思えないが、2016年当時もこのエリアは存在していたんだろうか。

ただ、前回あれだけ賑わっていたエリアが少し寂しい感じになっているし、やはり夜市の中心がこちらに移ったということだろう。この辺りの事情に詳しい人がいたら教えてほしい。

というわけで、「とうきょう」という衣料品店の他、こちらの通りには食べ物の屋台がたくさん並んでいる。どれもおいしそうに見えるが、すでに満腹状態なのでもう入らない。これなら肉巻を自粛しておけばよかった。

この2つのエリアの位置関係は下図の通り。旅行後に Google Map を見たら、こちらにしっかり「逢甲夜市」と書かれていた。

ちょっと後悔しながら、こちらの通りを散策。メリーゴーラウンド屋台などもあって賑わっている。

ちょっと面白いUFOキャッチャーもあった。

「糞の湖」だそうだが、誰が欲しがるんだろう。まあ、ジョーク商品としては面白いかも。

一番賑わっている夜市の中心街に後から気付くという失敗をしてしまったが、それでも夜市を歩くのは楽しかった。

そろそろ歩き疲れてきたので帰ることにして、大通りに出てバスを待っていると見覚えのある看板が。

TENGAって、台湾にも進出していたんですね。まあ、こういう需要は世界共通。

目当てのバスがなかなか来なくて焦ったが、21時50分に35番のバスがやってきた。帰りは30分で台中駅前に到着し、セブンイレブンで翌日の朝食用のパンを買ってからホテルに戻った。翌日は台中の南にある彰化という町に移動することになる。