台湾旅行記(竹南五穀宮)

秋茂園の訪問後、新埔駅から海線を北上して竹南駅へ。この駅の近くに竹南五穀宮という寺院がある。

当初は訪問する予定はなかったが、新竹から新埔駅へ移動する際に巨大な神像が気になり、当初の予定を変えて竹南駅へ引き返すことになった。


新埔から30分ほどで竹南駅に到着。この区間の運賃は40元だった。

駅を出て、歩いて竹南五穀宮へ。巨大な神像が見えるので、道に迷うことはない。路地からも圧倒的な存在感で視界に入ってくる。

竹南駅から10分ほどで到着した。台湾の寺院はどこも豪華絢爛だが、この寺院は正門もすごい。

正門をくぐり、屋根の上の神像と対面。寺院前の地面には農作業の収穫風景と牛の絵が描かれていた。

神像を見上げてみた。従者たち(?)を従えた姿が圧倒的な存在感を放っている。高さは47メートルだそう。

関羽像と思う人もいると思うが、この神像は神農大帝(別名・五穀王)であり、農業と薬の神様。つまり、寺院前に農作業風景の絵が描かれていたのは農業の神様だから。

寺院に近づくと、屋根の上から首だけが見えるようになった。ちょっと面白い眺め。

アップで見ると、屋根の上の装飾も稠密で素晴らしい。

では、まずは主祭神の神農大帝に参拝。ここでは五穀豊穣を願ってきた。

この建物は前殿であり、その背後に神農大帝が鎮座している本殿がある。ここから見ても、なかなかの迫力。

本殿に入り、こちらにも祀られている神農大帝と参拝。2階に天上聖母、地母娘娘、観世音菩薩、3階に釈迦佛が祀られていて、順番に参拝してきた。

各階とも装飾が豪華絢爛で赤と金色の洪水。もう目がチカチカしてくるほど。

さらに上の階に上がると神農大帝の胎内めぐりができるはずだが、この通り閉ざされていた。公開したら人気のスポットになりそうだが、寺院としてはそれは望んでいないということかもしれない。中に入れないのは残念だが、仕方がない。

3階のテラスからは、屋根の上の神農大帝を見上げることができる。ここで撮った2枚の写真をパノラマ風につなげてみた。

写真ではあまり伝わらないかもしれないが、間近で見上げるとかなりの迫力。手に持っているのは何かの穀物の束だろうか。

へその部分に見えるのは、おそらく窓だとおもう。あの位置まで上がれないのが残念。

その後、寺院内をしばらく散策。

そろそろ駅に戻ることにして、正門のあたりまでくると雲の間から日が差してきた。西日にあたって黒光りしている神農大帝の姿。

では、これで竹南五穀宮の参拝を終了。

胎内めぐりはできなかったが、巨大な神農大帝はすごい迫力だし、予定を変えて訪問してみてよかった。いつかまた、この寺院へ来てみたいものだ。


五穀宮の周囲にある小さな寺院を見ながらゆっくり歩き、竹南駅へ戻ってきた。

ホームへ移動すると、先ほどの神農大帝像がよく見える。こういう風景を見たら、予定を変えて引き返したくなった気持ちもわかるはず。

15時発の普通列車に乗り、山線で台中へ移動。海線と比べて運行本数が多いので、特に時刻を調べていなくても問題なかった。駅の雰囲気が大きく変わっていて驚いた台中については、次のページで。