タイ旅行記(ワットプートウドム / 前編)

タイの地獄寺めぐり初日。この日はパトゥムターニーにあるワットプートウドムを再訪することになる。2008年10月以来、15年半ぶりの再訪。

自分が地獄寺にはまってしまうきっかけになった寺院なので、あの地獄風景を久しぶりに見ることができるのが楽しみ。


朝8時に起床。9時にホテルを出て、BTSプンナウィティ駅へ。ここの窓口でBTSの1日券を購入した。値段は150バーツ。

前回の訪問時はドンムアン空港からタクシーを利用したが、今ではBTSやMRTの路線は大きく拡大している。地図で見るとパトゥムターニーに一番近いのはBTSスクムウィット線の終点になるクーコット駅なので、まずはそこまで移動した。

プンナウィティからクーコットまでの所要時間は65分。終点に到着し、BTS車両の写真を撮ってみた。

ちなみにプンナウィティからクーコットまでの料金は62バーツ。単純に往復するならそれぞれ片道運賃を払うほうが安いが、帰りはサイアム駅に立ち寄る予定なので、それを考慮すると1日券が得になる。

クーコット駅の改札口を出ると、大規模な立体駐車場が見える。おそらく、ここはパトゥムターニーなどバンコク近郊とのパーク&ライドの拠点駅になっていると思う。

では、ここからタクシーでワットプートウドムへ。スマートフォンでワットプートウドムのタイ語表記を見せると、運転手には目的地がすぐに伝わった。本当に、スマートフォンの登場によって海外での現地移動が劇的に楽になったことを実感。海外旅行を変えたのは、間違いなくスマートフォン。

最寄り駅といっても30kmほど離れていて、Google Map での所要時間は30分。しかし途中の町で渋滞が発生していたこともあり、55分かかって到着した。

さらに移動途中で激しい雨が降ったりしたが、スコールらしくすぐに雨は止み、到着時は晴れ間が広がっていた。タクシー料金は253バーツ。

駐車場にいた犬に挨拶してから寺院の中へ。

その前に、こちらの像を眺めてみた。似たような像をラオスのブッダパークでも見たことがあり、たしかこれは月の満ち欠けを表している姿(食べられようとしている円盤は月を表現)だったはず。

では、この門を通って寺院の中へ。

煌びやかな本堂とも15年半ぶりの再会。懐かしい姿。

先へ進むと、いろんな奇妙なオブジェが並んでいるエリアがある。前回来たとき「ここはすごい寺院だ!」と実感した場所なので、久しぶりに見て高揚した気分になってきた。

奇妙な植物や金魚に乗った神様など、よくこんな姿を考えたものだ。

ただ、前回来たときは坊さんの読経が寺院内に響いていて、その独特の抑揚が実に不思議な雰囲気を醸し出していたのが、今回は読経はなく静かなものだった。

こちらの金色の神像は前回来たときにはあっただろうか。見た記憶がないし、写真を見返してみても写っていないので、その後に建てられたものだと思う。

さらに周辺を歩き回ってみた。本当に、この雰囲気が懐かしい。

前回来たときは呻き声をあげるピー(タイの妖怪みたいな存在)が3体いて(色はぞれぞれ緑、茶色、白)、そのうちの緑と白には再会できた。茶色のピーは見当たらず、消息不明。

かつて、それぞれのピーは5バーツ硬貨を入れると呻き声をあげながら動き出すという感動的な姿をしていた。今回もその姿を見られると思っていたのだが、しかしながら今は料金箱も壊れた状態だった。

ピーたちが動かなくなっていたのは残念。代わりに、2008年に撮った動画を載せておく。

いつか、修理されて動き出す日は来るだろうか。

こちらの芋虫は、インパクトのある姿なので記憶に残っている。前回は林の中にあったはずだが、今は建物の横に移動していた。

ここで、いったん休憩。この先が川沿いになっていて、座って休むことができる。

持参していたパンを食べながら休憩。あの桟橋は前回来たときはあっただろうか。ちょっと記憶にない。

では、寺院内散策を再開。十二支の大きな像が順番に並んでいたが、これも前回見た記憶がない。

十二支の横には、いろんな責め苦を受ける亡者の姿が。

巨大化の罰。ハニベ巌窟院の地獄風に言えば、これは「乱用の罪」だろうか。

あちらは「一物重く足腰立たず」だったが、こちらはこんな風に抱えて運べるらしい。表情を見ても、あんまり責め苦になっていないような気がしなくもない。

あと、面白かったのがこちら。

品定めしているような格好と表情なんだが、何をやっているんだろう。

「この大きさと形は合格!」なんて思っているんだろうか。

他にも面白い亡者がいっぱい。

こちらにも巨大化の罰を受けている亡者がいた。

先ほどの亡者と違って、このロケット砲みたいな巨大化は大変そうだ。いったい、生前にどんな悪事をやったんだろう。

正面から写真を撮ってみた(悪趣味ですみません)。

こちらはどんな責め苦なんだろう。

出てくる場所が違うから出産風景というわけではないと思うが、もしかしたらエイリアンをヒントに考えた責め苦だろうか。

いろんな亡者たちの姿を楽しみながら歩くと、その先にはコブラ使いの神様がいた。この神様は前回来た時にも見ていて、久しぶりの再会。

続いて、屋内にある地獄風景のエリアへ。そちらは次のページで紹介。