ワットプートウドムの電動地獄風景は、こちらの建物の中に作られている。前回(2008年)来たときは激しく感動した場所だけに今回も楽しみだったが、結果を言ってしまうとちょっと残念な感じだった。
入口の横にはこんな人たちが。獄卒と亡者なんだが、まるでホラー映画のキャラクターが集合したような風景。
では、龍の口を通って地獄の中へ。
中に入ると僧侶の方が座っていて、ここで100バーツ札を硬貨に両替。この小額硬貨は、地獄内のアトラクションを動かすときや寺院内でのお布施に必要。
まずは裁きの場面。タイでも閻魔大王と呼ばれているんだろうか。
先へ進むと、様々な地獄風景が現れる。
地獄の番人(?)の横を通って、さらに奥へ。
前半は、こういうミニチュアを使った地獄風景が続く。15年半も経つと記憶が薄れてきてしまっているが、それでも懐かしい。
血みどろがいい感じですねえ。
背景の絵とうまく調和させたパノラマ風の風景が面白い。
どの責め苦も痛そう。淡々と無表情で仕事をこなす獄卒の姿もいい。
タイの地獄ではおなじみの無頭人もいた。浮気の罪によってこのような姿になったらしく、つまり「頭がなく体だけで考えている」という意味。本能のみで生きている姿をうまく表している。
タイの地獄で浮気といえば、こちらのトゲトゲの木も定番。
つまり浮気すると無頭人になるかトゲトゲの木に登らされるかの2択らしい。どっちがましなんだろう。
こちらの広い空間は前回来たときはあっただろうか。ちょっと記憶にない。
壁の絵を見ても地獄ではなく極楽風景のような気がするが、しかし寝ていた犬に近づくと突然猛烈に吠え出したときは地獄かと思った。
犬に近づくのは諦めて先へ進む。並んでいた瓶詰めのヘビが、なんだかエイリアンのフェイスハガーみたい。
この辺りから、電動アトラクションが並んでいるエリアになる。楽しみにしながら先へ。
巨大タコとも久しぶりの再会。しかし前回よりは色が褪せていた。
では、入口で両替しておいた5バーツ硬貨を使ってアトラクションを楽しもう、と思ったのだが…
残念なことに、電動アトラクションのほとんどが動かなくなっていた。こういうものはメンテナンスが大変なのはわかるが、それでも動く状態を維持してほしかったなあ。維持管理に手が回らなくなったんだろうか。
その中で、料金箱のランプが光っていて唯一動いたのがこちら。5バーツ硬貨を入れると亡者が呻き声を出し始めた。
いろんな料金箱に硬貨を入れてみたが、動かないものでも吸い込まれずに返却されたのは良心的。返却ボタンを押すと数枚の硬貨が出てきたものがいくつもあったので、返却されることを知らずに諦めた人も多くいたらしい。これらの硬貨は、もちろん着服せずに寺院内の各所でお布施として納めてきた。
残念な状態だった電動アトラクションを諦め、動かない地獄風景を見ながら先へ。
前回来たとき、薄暗いところに立っていたのでぎょっとした半分人間とも再会。今は明るいところに立っていて、さらに帽子をかぶっていた。
地獄風景の最後にあるのが、前回もっとも感動したマッカリーポンの木と骸骨自転車。
前回は自転車の下に水が溜まっていて、硬貨を入れると骸骨が水を跳ね上げながら自転車をこぎ始めるという、実に素晴らしいアトラクションだった。しかしながら、今は水も枯れ、明らかに老朽化した感じ。
首がずれてしまった骸骨の姿が、なんだか哀れ。もちろん、硬貨を入れても動かず。
背後にあるマッカリーポンの実は健在。カラフルなライトに照らされていて、なんだかほっとした。
マッカリーポンの実のアップ。金髪のマッカリーポンもいた。
ここにあるのはミニチュアだが、等身大でリアルに作られている寺院もある。禁欲的な生活を送っている僧侶にとって、こういうものが近くにあったら生き地獄。
このマッカリーポンに関してはアトラクションがまだ生きていて、料金箱に硬貨を入れるとミラーボールみたいにライトが動き出した。このときの動画がこちら。
ただ、前回来たときは大音響で音楽が流れていたので、それと比べるとパワーダウンした感はある。下の動画は、2008年に撮ったマッカリーポンと骸骨自転車の動画。
これで地獄内を一通り見たので、外に出ることにした。15年半も経っているから仕方ない部分もあるが、老朽化が進んでいたのは残念。
次回ここへ来るときは、何とか復活しておいてほしいものだ。
続きは次のページで。