今回の旅行の目的は奈良県の飛鳥坐神社で「おんだ祭」を見ることだが、前日の土曜日も少し時間があったので兵庫県にある太陽公園を訪れてみた。
ここがどういうところかというと、世界各地の石造りの建築物や石像などを見ることができるスポット。兵馬俑やモアイやピラミッドなどが代表的な展示物ということだった。若干B級スポット的な雰囲気があるというのが、今回目的地として選んだ理由。
(注)この旅行は2007年。このため2009年にオープンした「城のエリア」はまだ存在しておらず「石のエリア」のみ。城のエリアにあるノイシュヴァンシュタイン城が今では太陽公園の人気スポットになっているそうなので、このページはあくまで「まだ太陽公園が地味でB級スポット的な観光地だったころの風景」として見てほしい。
伊丹空港からバスで新大阪駅へ移動し、新快速で姫路へ。駅前から路線バスに乗って30分ほどで公園前に到着した。すでに夕方になっていたというのもあるが、公園前は閑散とした感じ。
上の写真を見て「なんだか不鮮明だな」と思った人もいるはず。当時はフィルムカメラを使っていて、夕方だったこともあってあまりきれいな写真は撮れなかった。
この旅行は2007年だが、旅行記を作成しているのは16年後の2023年。かつて、フィルムカメラを使っていた当時の旅行記は「プリントした写真をスキャナーで読み込む」「トリミングと画質調整を行ってからサイトに載せる」という面倒な作業を行っていた。
しかし今はスキャナーを持っていない。このため写真をスマートフォンのアプリで読み込んでみたが、やはりスキャナーと比べると画質が落ちる。何とか見られるレベルまでは調整したものの、写真があまりきれいではないことは容赦してほしい。
というわけで写真の問題は予め断っておくとして、公園に入って最初に見えてきたのがパリの凱旋門。
フランスには行ったことがないので、パリの凱旋門の実物はまだ見ていない。2018年のモルドバ&ルーマニア旅行でブカレストにある凱旋門は見たことがあるが。
凱旋門を過ぎると、モアイが並んでいた。
イースター島にはいつか行ってみたいと思っているものの、まだその機会はない(宮崎のサンメッセ日南には行ったことがある)。一生に一度は本物のモアイを見てみたい。
モアイの隣にあるのが、ボリビアのティワナク遺跡にある「太陽の門」。
モアイと太陽の門と凱旋門の3ショット。
立派な男根を触る石像。いやー、これはすごい。
この石像の正体だが、前述の通り旅行から16年も経ってしまったので記憶していない。見た目から考えておそらく中南米の遺跡という感じがするので、マヤ文明やインカ文明あたりかと思う。知っている人がいたら教えてほしい。
この特徴的な石像についても、説明を記憶していない。わかる人がいたら教えてほしい。
こちらに並んでいる巨頭は、さすがにオルメカ文明の巨石人頭像ということはわかる。いつかメキシコで実物を見てみたい。
公園内で一番笑えたのが、たくさん並んでいる小便小僧。
何もこんなにたくさん並べることはないと思う。さすがに水は出ていなかったが、一斉に放尿している風景を想像すると面白い。
ここに並んでいるのは、たしか昔の石造りの貨幣だったはず。
この公園内で一番の見どころといえる「秦始皇帝兵馬俑坑」へやってきた。
名前の通り、兵馬俑がたくさん並んでいる建物。内部はこんな感じ。
やはり、一眼レフでもないコンパクトなフィルムカメラを使っても、こういう薄暗いエリアではきれいな写真は撮れない。何とか見られるレベルまで加工しても、このくらいが限界。
それぞれ表情の違う兵馬俑を見ていると楽しめたのだが、写真では伝わらないのが残念。これはいつか再訪しないといけない。
兵馬俑を堪能した後、続いて万里の長城へ。この登城門の先に万里の長城が続いているが、本物の万里の長城にはこういう門はないはず。
ここの万里の長城には、散歩中みたいな感じで石像が並んでいた。
景色はなかなかきれい。池の向こうに見えるのは、先ほど貨幣が並んでいた石貨神殿。
しかし散歩する石像という演出は面白い。石像の間を縫うように長城を歩く。
万里の長城を抜けて、ピラミッドエリアへやってきた。
本物のギザのピラミッドと比べたらずいぶんと小さいが、よくできていると思う。
スフィンクスも小柄。
ピラミッドの内部は展示室になっていた。メインはツタンカーメンの黄金のマスク(もちろんレプリカ)。ケースがピラミッド型というのは凝っていて面白い。
ちなみに私は2001年のエジプト~キプロス~ギリシャ旅行の際にカイロの考古学博物館で本物のツタンカーメンのマスクを見たことがある。
ピラミッドの次は、黒御影石の石碑が並んでいるエリア。自我作古という言葉は初めて見た気がする。意味は「前人未踏の新しい分野に挑戦して開拓する」だそう。
鶏足寺という寺院には五百羅漢がずらりと並んでいた。
五百羅漢といえば 眉毛が異常に長い人 や 片手が異常に長い人 など変わった姿をした羅漢さんがいることを知っている人もいると思う。(リンクしている写真は2017年の香港旅行のときに萬佛寺で撮ったもの)
しかしながら、私の場合は台湾や香港の珍寺を訪問したことによって「いろんな面白い姿をした人がいる!」ということを知ったので、この旅行当時(2007年)は羅漢さんに関する知識を持っていなかった。
今、この太陽公園を訪れたら「面白い姿の羅漢さん」を探し回るところだが、このときは主に集合写真を撮っただけ。
その中でも、アップで撮ったのはこの羅漢さんだけだった。
これから太陽公園を訪れる人は、変わった姿の羅漢さんがどこかにいるはずなので探してみてほしい。
続いて天安門広場へ。
実際の天安門広場とは比べ物にならないが、まあまあ広さは感じられる。紫禁城もこじんまりした感じ。
もっとも、私は北京には行ったことがないので、本物の天安門広場は見たことがない。
いつか北京にも行ってみたい気がするが、いつになるだろう。
天安門広場に面して、万里の長城の入口(上に載せた登城門とは別の入口)もある。
スケールの小さな紫禁城の前に、なぜか女性の裸像があった。
この脈絡のなさも、またいい感じ。
これで公園内を一通り見たので、双塔寺の塔を見ながら万里の長城を歩き、入口へ戻った。
改めて断っておくが、この訪問は2007年なので「城のエリア」もまだ存在していないし、自由の女神もなかったと思う(見た記憶がないので)。
現在の太陽公園は、家族連れでも楽しめる観光地に変わっているはず。公式サイトはこちら。
2007年当時のB級スポット的な雰囲気ではないように思えるので、安心して訪れてほしい。
(2007.2.3)