国内旅行編(徳島 / 正観寺、お花大権現、お山公園)

2002年は盆休みが5連休で、その間は特に用事もないので青春18きっぷを使って四国半周旅行をすることにした。

行き先は徳島県の正観寺、お花大権現、大歩危峡など。「別冊宝島378」「珍日本紀行」やインターネットで調べたスポットを訪れてみた。


早朝6時に佐世保駅を出発し、ひたすら各駅停車を乗り継いで岡山へ。岡山に午後5時頃到着。快速マリンライナーで高松へ行き、特急うずしお23号で徳島へ。最後まで各駅停車でも行けないことはないが、到着がかなり遅くなるので、ここでは別料金を払って特急列車を使用した。

徳島駅へ着いてびっくり。駅付近がものすごい人波であふれている。実は徳島へ着くまでまったく知らなかったのだが、8月13~15日は有名な「阿波踊り」が行われていた。この日は徳島市内に1ヶ所しかないカプセルホテルに泊まる予定だったのだが、このホテルが阿波踊り会場の目の前にある。当然ながらカプセルは満杯で、カプセルではなく休憩室で寝ることになった(この日のうちに予約したため、翌日はカプセルに泊まることができた)。


14日と15日の2日間、夜は阿波踊りを見物した。それにしても踊り手と観客の数がものすごい。博多どんたくも博多山笠も京都祇園祭も直接見たことのない私にとって、これほど大勢の人間が盛り上がっている祭りを見るのは初めてだった。この日のためにかなり練習したらしく、みんな踊りのうまいこと。

ところで、踊っている人たちはそれぞれの所属を示す「大名連」「葵連」「太閤連」「徳島文理大学」などと書かれた半被を着ているわけだが、その中に「珍宝連」という人たちがいた。どういう団体なんでしょうね。「全国秘宝・珍宝館組合連合」とか?

(などと当時は考えたのだが、後にインターネットで調べたところ「徳島大学泌尿器科」の人たちだった。実にセンスのある命名だと思う)


それでは、訪れた場所をそれぞれ紹介する。


高知市内で1泊した後、高知駅から土讃線で窪川へ行き、予土線に乗り換え。予土線は「しまんとグリーンライン」という別称が設定されているように、四万十川に沿って走るため車窓風景はなかなかのもの。

江川崎駅で途中下車し、近くの西土佐村観光協会カヌー館で自転車を借りて散策してみた。四万十川には「沈下橋」という増水時には水没してしまう橋があちこちにあり、橋を数えながら上流方面へ。

下の写真は江川崎の隣にあるちょっと面白い名前の駅。

ここまではいい天気だったのだが、半家駅付近にいたときに突如として凄まじい雷雨となった。幸運にも半家駅前に屋根つきの自転車置き場があり、急いで避難したため濡れずにすんだが、それにしても驚くほどの天候の急変だった。

同様に避難してきたバイクの兄ちゃんと一緒に周囲の様子を窺ってみたが、とても止むような気配はない。次第に不安な気分になってきたが、降り始めてから1時間以上経った頃、ようやく雨が小降りになり、急いで江川崎駅に戻って自転車を返却した。雨のせいでほとんどサイクリングができなかったのが残念。

再び江川崎駅から予土線に乗り、宇和島へ。先ほどの豪雨の影響で途中ずっと徐行運転だった。

この日は宇和島市内で1泊。翌日の朝、予讃線で八幡浜へ行き、八幡浜からフェリーで別府へ。以前は宇和島~別府間もフェリーが運航されていたのだが、運休してしまったらしい。別府から小倉まわりで各駅停車を乗り継ぎ、夕方佐世保に帰着した。

(2002.8.14~18)