ジョージア旅行記(2019年4~5月)

旅行の動機

2019年5月の連休は、平成から令和に変わるため10連休になる。そこで、前年のうちから遠出を計画しておいた。今回の目的地はコーカサス地方のジョージアで、この国を選んだ理由は「このところ東欧&旧ソ連地域にはまっている」「ネット上の旅行記を見てもジョージアの評価が高く、絶賛している人が多い」「旅行者がわりと容易に入れる未承認国がある」という3点。

国際的にはジョージアの一部とされていながら、ジョージアの実効支配が及んでおらず事実上の独立状態になっている地域が2ヶ所ある。そのうちの南オセチア共和国はロシア側からしか入ることができず、現状では旅行者が安易に行くべき地域ではないと考えている。しかし、もう1ヶ所のアブハジア共和国についてはジョージア側から入ることができ、ネット上でもアブハジア訪問記はいくつか見つけることができる。治安も安定しているようだし、このところ自分の中で盛り上がっている「未承認国めぐり」の一環として、潜入してみることにした。

なお、今まで入国した国の数が49ヶ国なので、自分にとって区切りの50ヶ国目はジョージアということになった。

旅行前の準備

航空券については、アエロフロートの福岡~トビリシ往復で184,950円というチケットを購入した。上海とモスクワ経由になるが、しかし2008年に紛争を起こした国同士の首都を結ぶ直行便があるというのが驚き。ジョージアから見れば領土の一部を事実上ロシアに取られたわけだが、両国の国力の差を考えればジョージアとしては実利を選択したということだろうか。

宿泊先については、最後にトレッキング目的で滞在するカズベギを除いて、事前に予約しておくことにした。このところ頻繁に利用している agoda で予約したが、今はホテル予約サイトが相当に便利になって、事前に予約しておくほうがよほど安上がりで楽。それにアブハジアの首都スフミのホテルまで扱っている。海外個人旅行を始めたころから考えると隔世の感。

あと、重要なのがアブハジアへの入国手続き。ここは事前にパーミットを取得しておかないと入国できないということは事前に調べていたので、3週間ほど前から準備を進めておいた。

まず、やらないといけないのはアブハジア外務省のサイトでの手続き。以下のサイトの Consular service → Entry permit のページで必要事項を記入し、送信すると1週間ほどでパーミット(pdf ファイル)がメールで送られてくる。これを2部印刷し、持参して入国時とビザ取得時に見せる必要がある。なお、白黒ではなくカラー印刷のほうが無難。

こちらが事前に取得しておいたパーミット。

これで入国はできるが、次は入国後にビザを取得しないといけないので、スフミ市内にあるビザ発給センターの場所を調べておいた。ビザがないと出国できないのだが、このビザ発給センターが土日は開いていない。なので、アブハジアに入国する際は曜日に注意しておく必要がある。滞在が土日やアブハジアの祝日に重なってしまったら、すぐには出国できない。今回の滞在は平日なので問題ないが、なぜこんな危ないシステムにしているのか不思議。

ジョージアとアブハジアでの移動手段については、都市間を結ぶマルシュルートカが発達しているようなので心配はないはず。これで旅行前の準備は終わり。

旅行記

日付都市名
2019.4.27(土)福岡~上海~
2019.4.28(日)~モスクワ~トビリシ
2019.4.29(月)トビリシ~クタイシ
2019.4.3(火)クタイシ~ズグディディ~スフミ
2019.5.1(水)スフミ~ノヴィ・アフォン~スフミ
2019.5.2(木)スフミ~ズグディディ
2019.5.3(金)ズグディディ~トビリシ
2019.5.4(土)トビリシ~カズベギ
2019.5.5(日)カズベギ~トビリシ~モスクワ
2019.5.6(月)モスクワ~
2019.5.7(火)~ソウル~福岡

(なぜ11日間になっているのかは旅行記を参照)