ダイビングというと、一般的には南の島を連想する人が多いと思います。北海道でダイビングができるというと驚く人がいるかもしれませんが、実はいくつかのダイビングスポットがあります。当サイトでも知床の流氷ダイビング風景を紹介していますが、これは流氷が接岸する厳冬期だけの期間限定ダイビングです。
それ以外の時期でも可能なダイビングスポットとして知られているのが積丹半島と支笏湖です。積丹半島では今までに3回ダイビングを行ったことがあり、そのうちの2回は当サイト本館に旅行記を載せています。3回目に訪れたのは2019年7月で、このときは「ニセコでのホーストレッキング」「赤井川村でのパラグライダー」と併せて「馬、空、海」の3本立て北海道旅行でした。
このページでは、積丹半島の海中風景について紹介します。ダイビングショップがあるのは北海道積丹郡積丹町の幌武意(ほろむい)という地区で、小さな漁港があります。
幌武意の場所はここ。
こちらが幌武意にあるダイビングショップ「アクアキャット」です。
このダイビングショップへ来たのは3回目なんですが、さすがに九州からここへ来る人はいないようで、いつも珍しがられています。こんなもの好きな人間は滅多にいないんでしょうね。
では、準備してボートで出航。北海道なので、7月なのにウェットスーツではなくドライスーツです。
1本目は「キャニオン」というポイント。透明度は15メートルほどでした。
キャニオンという名前から想像できる通り、海底地形を見るのがメインのポイントです。
やがて、特徴的な地形が見えてきました。見事な柱状節理。
こちらは石舞台みたいに見えます。海底遺跡といっても通じるかも。
これは石の階段みたい。
面白いのは、切り立った岩の側面にウニが付着していること。
どうやってこんなにぴったりと貼り付くんでしょうか。
九州の海ではカンガゼしか見ないので、ウニを見るだけでも感動します。
ウニのアップ。
ウニと星形ヒトデとのツーショット。
エゾメバルやキツネメバルなどの魚もいました。エゾメバルは名前の通り主に北海道に生息する魚。
あと、面白かったのがオオサルパ。ホヤの一種とされる浮遊生物で、水中ではたくさんの個体が長く連結して浮遊しています。
漂っている姿を眺めていると、地球上にこんな生き物がいるのか、という気持ちになります。
オオサルパのアップ。見た目と触感は寒天みたいな感じ。
北海道なので、昆布の林もあります。
岩の割れ目にムツサンゴが生息していました。
青森県の陸奥湾で最初に発見されたことが名前の由来で、寒冷な海に生息する珍しいサンゴです。
ムツサンゴのアップ。王冠みたいできれい。
北海道の海って、他では見られないような生物がいて楽しい。
- 天候:曇り
- 気温:21℃
- 水温:18.6℃
- 潜水時間:42分
- 最大深度:18.6m
- 平均深度:13.5m
- 透明度:15m
ショップに戻って休憩し、2本目は「前浜」というポイント。ここでは生物観察がメインでした。
岩場で群れるアイナメ。
キツネメバルなどの魚もいました。
ウマヅラハギのペア。
砂地に生息するカレイ。
もちろんウニもたくさん。
海面をバックにした昆布の林。
九州ではワカメは見るものの、昆布はさすがに見ません。九州在住者としては、これだけで感動します。
2本目のログは以下の通り。
- 天候:曇り
- 気温:22℃
- 水温:18.4℃
- 潜水時間:42分
- 最大深度:16.7m
- 平均深度:10.4m
- 透明度:15m
ダイビングというと普通は南国の海を連想するでしょうけど、北海道の海も独特の魅力があります。たまには興味を南ではなく北へ向けてみてはどうでしょうか。
2021年時点ではコロナの影響で遠出が難しい日々が続いていますが、状況が落ち着いたらまた積丹の海に潜ってみたいと考えています。
前述の通り、積丹半島でダイビングを行うのは3回目でした。過去2回のダイビング風景については、当サイト本館に旅行記を載せています。1回目は2015年7月で、このときは支笏湖でもダイビングを行っています。
2回目は2018年2月という真冬のダイビングでした。
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