前々回のコラムで「完全無裁量FX手法で旅行費用を稼ぐ方法」を紹介しました。年間で見れば利益が期待でき、さらに労力がほとんどかからず不労所得化する手法なので、興味があれば試してみて下さい。
私の実績や資産運用手法に対する考え方、アプローチ方法などについては上記ページに記載しているので参照してください。
さらに、前回のコラムではポンド円を使った小ネタを書いてみました。
このページでも、同様の完全無裁量FX手法について紹介してみます。ただし、前回のポンド円の手法よりもさらに小ネタなので、そのつもりで読んでください。
シミュレーション計算
コラム「完全無裁量FX手法で旅行費用を稼ぐ方法」では、仲値を利用した無裁量FX手法について、過去データに基づくシミュレーション計算を行って有効な手法を見つけました。過去データの入手方法やシミュレーション条件などについては、そちらの記事を参照してください。
その後、通貨ペアや時間帯を変えて計算を繰り返してみた結果、ポンド円の通貨ペアで有効なものが見つかったため前回の記事を書いています。今回は、同様に見つかった別の手法を紹介します。
シミュレーション条件
試行錯誤した状況は省略して、結果だけを載せると火曜日の夜23時40分にユーロポンド（EUR/GBP）を売り、翌日水曜日の早朝5時59分に決済するというものです。
なぜ6時ちょうどではないのかというと、6時のタイミングでレートが大きく動くことがあり、リスクを避けるためです。
また、私がメインで利用している「みんなのFX」は夏時間の朝5時50分～6時10分がメンテナンス時間のため決済できません。このため、夏時間では5時49分、冬時間では5時59分に設定しています。
なお、今までの2つの記事では2007年からのシミュレーション計算を行いました。しかしながら、過去データを取得したGMOクリック証券では、2007年からダウンロード可能なのはメジャーな通貨ペアのみとなっています。ユーロポンドはちょっとマイナーなので2016年からのデータになり、シミュレーション計算期間としては短くなっています。
シミュレーション結果
2016年～2021年の6年間において、収益の変化を時系列グラフで表すと以下の通りとなります。前回紹介したポンド円の手法ほどではありませんが、まあまあ右上がりです。
総トレード日数307日に対して、利益と損失は下表の通りです。プロフィットファクターは1.33になっています。
| 利益 | 損失 | |
| トレード日数 | 173日 | 134日 |
| 合計値 | 2,737.1pips | -2,064.3pips |
| 平均値 | 15.8pips | -15.4pips |
| 最大値 | 84.3pips | -90.3pips |
1年あたりの収支は下のグラフの通りとなります。
年によってばらつきが大きく、微妙にマイナス収支だった年もあります。各年の収支は下表の通りです。
| 年 | 累積 pips |
| 2016 | 2 |
| 2017 | 444 |
| 2018 | 71 |
| 2019 | 104 |
| 2020 | -8 |
| 2021 | 60 |
| 合計 | 673 |
6年間の合計で673pipsの利益でした。6年間でこのくらいの利益なので、小ネタのポンド円と同様、それほど大きく稼げるわけではありません。しかし、実質不労所得になるため小遣い稼ぎとしては使えるはずです。
実践方法
実践方法について説明します。
時間指定注文ができるFX業者
この手法を実践する場合、夜0時近くまで起きていることはそれほど難しくなくても、早朝6時前に起きるのは大変だという人も多いはず。
このため、時間を指定して成行注文を出すことができる業者を利用することになります。該当する業者は以下の3社です（2022年時点）。
上記の業者に口座を開設して取引を行うことになります。私はメインとしてトレイダーズ証券の「みんなのFX」を使っています。
トレード方法
トレードの流れは、これまでの記事で紹介した手法と基本的には同じです。
火曜日は夜0時近くまで起きている必要がありますが、それ以外にはほとんど労力はかかりません。
実践するうえでの注意点などについては、前回の記事に記載した内容と同じなので、そちらを参照してください。
まとめ
過去データを使ってシミュレーション計算を行い、勝てそうな無裁量手法を探していく作業って、やってみると結構面白いものです。プログラミングスキルを身に付ければ仕事でも使えますから、FXをやっている人はぜひプログラミングの勉強を行うことをおすすめします。
このページが何かの役に立てば嬉しく思います。一緒に旅行費用を稼いでいきましょう。
免責事項
前回の記事と同様、お約束なので以下の通り記述しておきます。
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投資はあくまで自己責任です。それを理解した上で実践してください。
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