当サイトは本館で詳細な旅行記、こちらの別館で旅行情報やコラムなどを発信しているため、旅行好きの人が多く訪れていると思います。旅行に出かけるためには費用が必要ですが、その旅費はどのようにして調達していますか?
ほとんどの人は貯蓄の中から捻出していると思いますが、これを資産運用で形成できるとしたらどうでしょうか。私自身が為替トレード(FX)によって毎年の旅行費用を稼いでいますので、何かの役に立てるかもしれないと思い、メインで使っている手法について解説してみることにしました。
ここで紹介する手法について、最初にネタばらしをすると「仲値」を利用した完全無裁量のFX手法です。「今さら仲値かよ!」と思う人も多いかもしれませんが、実は案外使える手法だったというのが自分でも意外でした。
なお、ネット上に多く存在するFX関連のブログに外観を似せて作ってみたので、かなり怪しげなページになっているかもしれません。フリー画像をいくつか使っているので一見すると情報商材売りに見えるかもしれませんが、完全無料情報なので安心して読んでみて下さい。
私の実績
手法を確立したのが2016~2017年頃のことで、参考までに私の2017年~2020年のFX成績は以下の通りです。ただし、メインの手法以外にもいろいろと試しているので、完全にこのページで紹介する手法だけの結果ではありません。
まず2017年は1,102,430円の利益。

2018年は922,708円の利益。

2019年は並行して試してみた手法でちょっと失敗したので103,682円の損失になっています。このページで紹介する手法だけを行っていればプラス収支でした。

2020年は1,676,458円の利益。

4年間で360万円ほどの利益が出ているので、一応は勝ち組と言えるのではないかと思います。
資産運用手法に対する考え方
私が実践している完全無裁量FX手法を紹介する前に、為替トレードに関する個人的な考え方を紹介します。私は2020年からフリーランスのような形で活動していますが、FXを始めた当初は会社員でした。このため、以下は会社員の立場だったときの考え方です。
どうやってトレードするか
統計によると、FXで年間プラス収支の人の割合は3割~4割程度であり、半分以上の人はマイナス収支になっているそうです。さらに、5年連続で勝ち続けられる人の割合はたったの1%と言われています。
私は会社員としての給料を貯めて余裕資産を作り、それ元手にFXを始めたのですが、その際に考えたのは「できるだけ楽して儲けたい」ということでした。
思いきり怒られそうですが、もちろん自分でもこの考えが甘いことは自覚しています。しかし、私は本業の仕事のほうも忙しいので、FXの勉強に時間を使いたくないのです。
正攻法でプロレベルになれるわけがない
FXで儲けるための方法を解説した書籍やブログなどを読むと、勝ち組になるためには以下のようなことが推奨されています。
- チャート分析、ファンダメンタルズ分析、テクニカル分析を極める
- 株式市場や世界情勢に詳しくなる
- 常に最新の情報を入手する
- 毎日チャートを眺めて勘を養う
- とにかく毎日勉強勉強
こういうことを徹底的にやれば、たしかに勝ち組になれるでしょう。しかし考えてみてほしいのですが、為替ディーラーや専業トレーダーは一日中こういう学習をやる時間があるわけです。

それに対して、会社員であれば平日の昼間は仕事中ですし週末も休みたいのでそんなに時間はとれません。為替トレードの勉強に使える時間が絶対的に違うのですから、そもそもプロレベルになれるわけがないのです。
このため、私は為替を一生懸命勉強して勝ち組を目指すという正攻法は諦め、別の方向性を考えることにしました。
主観を完全に排除したい
トレードを行う際、絶対に必要になるのが損切りです。しかし頭ではわかっていてもこれができない人が多いのではないでしょうか。「今は損失だけど、しばらく待てばプラス転換するかも」と思ってポジションを持ち続けた結果、地獄に落ちた人も多いと思います。

また、ロット数が多くなるとエントリーの際に迷いが生じ、少額でトレードしていたときと同じような結果が得られなくなることも考えられます。このようなメンタルの問題も決して軽視できません。
こういう事態を避けるためには、完全に主観を排除した機械的なトレード方法を確立するしかないと考えました。
できるだけシンプルに
為替以外のパラメーターを考慮してトレードを行うのは面倒なので「前日のアメリカ市場の動向」「日経平均株価の動き」「重要な指標が発表されるタイミング」など、他の要素はできるだけ入れたくありません。

これ以上ないくらいシンプルな方法を追求することにしました。
プログラミングスキルの活用
私は仕事柄、プログラミングに関してはそれなりのスキルを持っているため、このプログラミングスキルを活用できないかと考えました。為替に「何らかの傾向」を見つけることができるかもしれません。

この「為替の傾向」について考えているときに出合ったのが「仲値」です。「これは使えるかも」と思い、深掘りして考えてみることにしました。
仲値とは
仲値とは、銀行などの金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレートのことです。英語では Telegraphic Transfer Middle Rate (TTM レート)といい、金融機関が毎朝9時55分の為替レートをもとに決定します。
1日のトレードを刻一刻と動く為替レートで行っていては大変なので、その日の取引レートをあらかじめ決めてしまおうということで仲値という制度ができました。
仲値で決定された取引レートは、よほど大きな為替変動がない限り、その日の間ずっと適用されることになります。
仲値はトレードに使えるのか?
仲値の時刻には米ドル円が上昇しやすいという話を聞いたことがあると思います。この話の根拠は簡単に言うと以下の通りだそうです(私は為替のプロではないので間違っているかもしれません)。
- 仲値で取引したい企業が金融機関に仲値取引の依頼を出し、注文を集計して市場でカバー取引を行う
- 日本では輸入企業よりも輸出企業のほうが規模が大きいため、仲値にかけては売り注文より買い注文のほうが多くなりやすい
仲値について説明するのが当サイトの目的ではないので、詳しく知りたい人はネットで検索してみてください。ここでは「仲値に向かって米ドル円は上昇する傾向があると言われている」という話を知っておけば十分です。

本当にこういう傾向があるのなら、単純に「買いポジションを9時55分に決済」「9時55分に売りポジションを持ってプラスになったら決済」という単純な手法で儲けられることになります。
ネット上の情報を確認してみる
しかし、本当にそんなうまい手法があるのでしょうか。
ネット上には「仲値の値動きを使って儲けられるのか」というコラムがいくつもあり、実際に検証を行った結果を載せているブログもたくさんあります。ざっと見てみると、結果はこんな感じです。
- FXの仲値トレードは危険。仲値の必勝法なんて全く根拠がない
- 仲値トレードに巷で言われているような法則はない
- 1年間実施してみた結果、お金を失いました
どうやら難しそうですね。まあ、そんな簡単な手法があるんだったら誰でも簡単に儲けられるわけですから、そういう話を聞かないということは有効ではないんでしょう。

はい、残念でした。
シミュレーション計算
というわけで普通であれば話はここで終わりなんですが、しかし私はプログラミングスキルを持っています。ここで諦めたくはなく、もっと掘り下げて検討してみることにしました。
まず「過去データさえ入手できればシミュレーション計算ができるのでは?」と考えました。十分な量のデータを使って徹底的にシミュレーション計算を行えば、もしかしたら仲値を使った必勝法が見つかるかもしれません。
過去データの入手
シミュレーション計算には過去データが必要です。これをどこで入手するかですが、最初は無料のデータがないかネット上を探し回っていました。ただ、さすがにそんな都合のいいデータを公開しているようなところはありません。まあ、これは当然ですね。
そこで、次に証券会社なら入手できるのではないかと思い、調べたところGMOクリック証券に口座を開設すればダウンロードできることがわかりました。

口座を開設し、ログインすると「ツール」→「ヒストリカルデータ」からダウンロードできます。2007年から現在までの1分足データなので、かなり膨大です。
データのフォーマットはCSV形式で、始値、高値、安値、終値が売り(BID)と買い(ASK)で並んでいます。シミュレーション計算には十分なデータです。

このデータを使えば自由自在にシミュレーション計算ができるので、 GMOクリック証券の口座は必ず作っておくことをおすすめします。
ただし、このデータを使う上での注意点があります。それは、GMOクリック証券はスプレッドがかなり狭い証券会社であるということです。スプレッドとは「買い値」と「売り値」の差のことで、一般的に日本の証券会社は狭く、海外の業者(XM や GemForex など)は広くなっています。
このため、スプレッドがGMOクリック証券と同じくらい狭い証券会社で実践運用しないと、シミュレーション結果通りの成績が期待できないことには注意が必要です。
プログラミング言語
前述の通り、過去データはGMOクリック証券からCSVファイルでダウンロードできるため、エクセルを使えばそのまま表示できます。また、エクセルであればシミュレーション結果をグラフ化したり合計値や平均値を求めることも容易です。
このため、私は Excel VBA を使ってプログラミングを行いました。もともと Excel VBA のプログラミングスキルは持っていたので、新たに習得する必要がなかったという理由もあります。(参考までに、私が習得している言語は他に VB.Net, C#, Fortran など)

入手した過去データを使って自分で自由にシミュレーション計算をやってみたいという人は、この機会に Excel VBA のプログラミング学習を始めてみてはいかがでしょうか。
会社から言われてプログラミングを嫌々始める人もいるでしょうけど、FXの場合は何しろ金儲けがかかっていますから(笑)、勉強に対して気合の入り方が違います。
それに Excel VBA であれば日々の業務でも大いに役立つでしょうから、この機会にスキルを身に付けるのもおすすめです。Amazon 等で書籍はたくさん見つかりますし、もしも独学がつらいならプログラミングスクールに通うのもありだと思います。
シミュレーション条件
2007年1月から2021年12月までの15年間の1分足データを使って、仲値手法で利益を出すことができるかどうかシミュレーション計算を行ってみました。
通貨ペアとしては、まずは米ドル円を使用しました。これは金融機関が扱っている取引量から考えて仲値の影響は米ドル円に最も強く現れることが予想されるためです。米ドル円で何らかの傾向が見つかれば、さらにユーロ円など他の通貨に関しても検証を行うことにしました。
次にトレードを行う時刻ですが、ここでは以下の時間でシミュレーションしてみました。
- 指定時刻(深夜1時から朝9時まで1分ごと)に買って、9時55分に決済
- 9時55分に売って、指定時刻(朝10時から翌日朝6時まで1分ごと)に決済
ただし土日をまたぎたくはないので、月曜に関しては金曜深夜1時ではなく当日朝7時を開始時刻としました。
上記の設定で1分ごとにシミュレーション計算を行い、長期的にプラス収支になる時刻がないか検証しました。
シミュレーション結果
はたして、結果はどうなったでしょうか。
米ドル円
下は買いトレードのグラフで、シミュレーション計算は各曜日ごとに行っています。横軸がエントリー時刻、縦軸が「獲得pips/100」の累積値(したがって単位は円)です。朝6時と7時に段差が見られるのは、この時刻に窓が開くことがあるためです。
グラフを見ると、金曜日が大きくプラス収支になっていることがわかります。他の曜日は、ちょっと使えそうにありません。

そこで、金曜日だけを採用することにして、もっとも期待値が高い時刻は夜1時11分(グラフの丸印)になります。この時刻にエントリーし9時55分に決済したときの獲得利益は4,387pipsです。15年間の累計ですから、1年あたりの平均値は292.5pips、月あたりの平均値は24.4pipsになります。
次に、売りトレードの結果は以下の通りです。こちらも金曜日が好調で、結局のところ仲値手法は金曜日しか使えそうにありません。

もっとも期待値の高い時刻は夜8時16分です。累計の獲得利益は4970.0pipsで、1年あたりの平均値331.3pips、月あたりの平均値27.6pipsでした。
買いと売りを合計すると、獲得利益は9357.3pips、1年あたりの平均値623.8pips、月あたりの平均値52.0pipsになります。
次に、時系列で計算してみました。下のグラフは、金曜日の夜1時11分(木曜日の25時11分と言うほうがイメージしやすいかもしれません)に買い、9時55分に決済したときの利益の変化です。

見事に右上がりですね。続いて金曜日の9時55分に売り、夜8時16分に決済したときの利益の変化です。

こちらも波はありますが右上がりです。買いと売りを合計し、1年ごとの収支をまとめると以下の通りになります。

変動はあるものの、すべての年でプラス収支でした。ネット上では「損失を出すだけ」などと散々な評価だった仲値手法ですが、実は意外と使えるのではないでしょうか。
ユーロ円
ただし、月あたりの平均獲得利益が52pipsでは、ちょっと物足りません。そこで、米ドル円と同様のシミュレーション計算をユーロ円に対しても行ってみました。
買いトレードの結果は以下の通りで、米ドル円と同じく使えそうなのは金曜日のみ、午前1時11分の期待値が高くなりました。

売りトレードに関しても使えそうなのは金曜日のみ、もっとも期待値が高いのは日付が変わって夜1時5分です。

金曜日の夜1時11分に買い、9時55分に決済したときの時系列グラフは下の通りで、2011年からは右上がりが続いています。トータルの獲得利益は5586.5pips。

金曜日の9時55分に売り、1時5分に決済したときの時系列グラフ。波はありますが右上がりです。トータルの獲得利益は6999.8pips。

買いと売りを合計し、1年ごとにまとめた結果がこちら。

2007年だけ少しマイナスですが、それ以降はプラス収支が続いています。トータルの利益は12,586.3pipsで、1年あたりの平均値839.1pips、月あたりの平均値69.9pipsでした。仲値といえば普通は米ドル円をイメージするでしょうけど、ユーロ円でも意外と使えそうです。
ポンド円
ユーロ円でも使える手法ということがわかったため、ポンド円でもシミュレーション計算を行ってみました。
買いトレードの結果は以下の通りで、やはり使えるのは金曜日のみ、ここでも午前1時11分の期待値が高くなりました。

売りトレードに関しても金曜日のみで、もっとも期待値が高いのは夜9時1分です。

金曜日の夜1時11分に買い、9時55分に決済したときの時系列グラフは下の通りで、2011年からは右上がりが続いています。トータルの獲得利益は5433.0pips。

金曜日の9時55分に売り、夜9時1分に決済したときの時系列グラフ。トータルの獲得利益は10692.0pips。

買いと売りを合計し、1年ごとにまとめた結果がこちら。見事に毎年プラス。

トータルの利益は16,125.0pipsで、1年あたりの平均値1075.0pips、月あたりの平均値89.6pipsでした。さすがにボラティリティの大きな通貨ペアだけあって、利益も大きくなっています。
豪ドル円
ここまで来たら、最後に豪ドル円でも確認してみます。
買いトレードの結果は以下の通りで、他の通貨と同様に使えるのは金曜日のみ、ここでも午前1時11分の期待値が高くなりました。

それにしても、4通貨ペア揃って午前1時11分に期待値が高くなるのはどうしてなんでしょうね。何か原因となるような事象が存在しているんでしょうけど、それが何かはわかりません。重要なのは原因を突き止めることではなく、うまく利用することです。
売りトレードに関しても金曜日のみで、もっとも期待値が高いのは夜7時59分です。

金曜日の夜1時11分に買い、9時55分に決済したときの時系列グラフは下の通り。トータルの獲得利益は2263.1.0pipsで、2011年から右上がりでしたが2017年から停滞しています。

金曜日の9時55分に売り、夜7時59分に決済したときの時系列グラフ。トータルの獲得利益は4,864.2pips。

買いと売りを合計し、1年ごとにまとめた結果がこちら。

トータルの利益は7,127.3pipsで、1年あたりの平均値475.2pips、月あたりの平均値39.6pipsでした。
利益もそれほど大きくはなく、マイナス収支の年も見られるので、今までの3通貨ペアと比較すると見劣りします。
3通貨で運用
以上の4通貨ペアでの結果をまとめると以下の通りです。グラフは買いと売りの合計を示しています。

ボラティリティの大きなポンド円が、やはり利益は大きくなることがわかります。豪ドル円は利益も小さく、2017年ごろから横ばい状態が続いていることもあり、あまり期待できない感じです。
このため、豪ドル円を除いた「米ドル円+ユーロ円+ポンド円」の3通貨で運用を行った場合の時系列を求めてみました。

見事な右上がりですね。総トレード日数770日に対して、利益と損失は下表の通りです。プロフィットファクターは1.88になっています。
利益 | 損失 | |
トレード日数 | 468日 | 302日 |
平均値 | 174.8pips | -143.8pips |
最大値 | 2343.2pips | -1169.8pips |
最大利益2343.2pipsと最大損失1169.8pipsが発生したのは、どちらも2008年10月ごろ。つまりリーマンショックで為替が乱高下していた時期です。この手法は買いと売りの両方を行うので、利益と損失がどちらも大きくなったようです。
では最大ドローダウンはどのくらいかというと、発生したのはリーマンショックの時期ではなく2009年11月から2010年5月までのマイナス2,737pipsです。

したがって、このくらいの損失に耐えられるだけの資金があれば運用できそうと言えます。
1年あたりの収支は下のグラフの通りとなります。

年によってばらつきが大きく、2021年は不調だったものの、しかしすべての年で利益が出ています。各年の利益は下表の通りです。
年 | 累積 pips / 100 |
2007 | 17.222 |
2008 | 51.873 |
2009 | 17.543 |
2010 | 17.179 |
2011 | 52.640 |
2012 | 19.108 |
2013 | 53.990 |
2014 | 11.782 |
2015 | 27.374 |
2016 | 36.047 |
2017 | 21.267 |
2018 | 23.118 |
2019 | 8.830 |
2020 | 15.563 |
2021 | 7.186 |
合計 | 380.686 |
1年あたりの平均値は2,538pips、月あたりの平均値は211pipsになります。1ヶ月に200pips程度が期待できるのであれば、十分に実用的ではないでしょうか。
15年間で合計38,068.6pips(380.686円)なので、単純に計算して1万通貨単位で運用していれば380万円、10万通貨単位だったら3,800万円になっていたことになります。
もちろん、10万通貨単位で運用するにはそれなりの証拠金が必要ですが、しかしそこまで資金がなくても実践してみる価値がある手法と言えるはずです。
実践方法
実際に使えそうな手法ということがわかったので実践してみます。
時間指定注文ができるFX業者
仲値での取引を行う場合、時間指定注文ができるFX業者を利用することが不可欠です。なぜかというと、平日の9時55分は会社員にとって仕事の最中だからです。仕事中にこっそりとスマホで取引できますか?
私は今はフリーランスなのでトレードできなくはありませんが、それでも毎週金曜日の9時55分きっかりにトレードを行うのは大変です。気が付いたらとっくに過ぎていたということもあるはず。それに、木曜日と金曜日は深夜1時過ぎまで起きていないといけません。
このため、時間を指定して成行注文を出すことができる業者を利用することになります。該当する業者は以下の3社です(2022年時点)。



上記の業者に口座を開設して取引を行うことになります。私はメインとしてトレイダーズ証券の「みんなのFX」を使っていますが、「みんなのFX」ならスプレッドもGMOクリック証券とほぼ同じなので、シミュレーション計算通りの実践結果が期待できます。
上に載せている各証券会社へのリンクですが、URLを見てもらえばわかる通りアフィリエイトです。上のリンクを通して口座開設してもらうと、私にアフィリエイト報酬が入ります。
もちろん「アフィリエイトなんて癪だ」という人は、各証券会社の公式サイトを探して直接申し込んでもらっても構いません。もし、このページの内容が役に立ったと思ってくれたら、上のリンクから申し込んでもらえると私が喜びます。そのあたりはご自由にどうぞ。
トレード方法
この手法によるトレードの流れは、以下の通りです。
毎週、この作業を行うだけです。労力がほとんど発生しないので、この手法で得た利益は実質不労所得になります。
注意点
もちろん、この手法を実践する際には注意点もあります。絶対に守ってほしいことを以下にまとめました。
リスク管理はしっかりと
まずは基本的なことですが、リスク管理は徹底して下さい。

この手法は過去データのシミュレーションによれば長期的に見てプラスになっています。15年間の傾向なので、今後もこの傾向は続くだろうと予測されるものの、しかし為替相場に絶対はありません。
また、シミュレーション結果のグラフを見ればわかる通り、一時的にはマイナス収支が続くこともあります。このため、レバレッジを高めてしまうとロスカットになってしまう可能性があります。
例えば、2021年の成績は以下の通りです。

年初から低空飛行が続き、7月にいったんプラスに転じるものの、再び低迷。11月から再上昇して最終的にはプラス収支で終えています。このように、年間の収支ではプラスになることは期待できるものの、一時的にマイナスが続くことは考慮しておく必要があります。
ロスカットを避けるために、以下の2点は必ず守って下さい。
指定した時刻に必ず決済する
たとえ損失が出ていても、決められた時刻に必ず決済すること。「このままポジションを持ち続けたらプラス転換するかも」などと思ってしまったら地獄行き。
レバレッジを高めない
一時的にマイナス収支が続くこともあるので、レバレッジは最大でも10倍以内に収める。
あと、言うまでもありませんがFXは余裕資金で行うのが大原則です。なくなったら困る金でFXを始めるのはやめましょう。その上で、月単位ではなく年単位などの長期的な視点で収支を見ていく必要があります。
国内の業者を利用する
この手法はGMOクリック証券からダウンロードしたデータを元に開発しています。GMOクリック証券はスプレッドがかなり狭いFX業者であり、同じようにスプレッドが狭い業者で実践しないと期待したような結果が得られません。
このため、スプレッドが広い海外の業者(XM や GemForex など)での運用はおすすめしません。完全無裁量手法なのでEAを作成すれば自動売買が可能にはなりますが、スプレッドの影響が大きく現れてしまうことが予想されるため、このページからリンクした「みんなのFX」などを利用するようにして下さい。
ここで紹介した手法自体が実質は自動売買みたいなものですし、海外FX業者の特徴であるハイレバレッジをこの手法で使うのは危険すぎます。さらに税金のことを考えても、あえて海外業者を利用するメリットはないと言えるでしょう。
あくまで副収入や小遣い稼ぎ感覚で
以前、ネット上で「月に200pips安定して稼ぐことができれば、専業トレーダーになれる」という話を読んだことがあります。ここで紹介した手法の月間の平均期待値は211pipsですから、つまり「専業になれるレベルの手法」と言えなくもありません。
しかしながら、この手法は「毎月、安定して収益が得られる」というものではありません。年単位ではプラスが期待できるものの、月単位では大きなマイナスになることも十分あり得る手法です。前述の通り、年の途中ではマイナスが続き、年末に帳尻が合ってプラスになるという年もあります。
したがって、くれぐれも「これはすごい手法を知ることができた。これを使って FIRE 実現だ!」などとは考えないようにしてください。私は淡々と1年間運用し、その年の利益を翌年の旅行費として使うという生活をしていますが、このように副収入や小遣い稼ぎという感覚で実践するのがおすすめです。
この手法のメリット
「何も考えずに楽して儲けたい」と考えて考案したトレード手法ですが、この手法を実践してみた上で強く感じているメリットが4点あります。
為替の急激な変動が気にならない
FXをやっている人で、次のような経験をしたことのある人は多いのではないでしょうか。
- ポジションの含み損が増えている
- あと何円の変動でロスカットか気になる
- 一日中不安で仕事や家事に集中できない
- 寝ても覚めても考えるのは含み損のこと
- お願いだから何とか耐えてくれ!
- もういい加減に反転して!!!
私もかつてこういう状況に陥ったことがあるのでわかりますが、これでは夜も眠れなくなってしまい、精神衛生上よくありません。
ここで紹介した手法は、こういう恐怖を感じることはほとんどありません。なぜなら、ポジションを持つ時間が金曜日の特定の時間内だけだからです。スイングトレードのようにポジションを持ち続けることはありません。
このため、それ以外の時間では為替レートがどれだけ急激に変動しようと気にすることはなく、昼は仕事に集中し夜はゆっくり眠れます。これが最大のメリットだといえます。
チキン利確対策になる
利確のタイミングを自分の裁量で決めていると、どうしても利益が出ているうちに決済したいという気持ちになるものです。その結果、ポジションを持ち続けていれば利益を伸ばせたのに小さな利確を続けてしまい、損大利小のトレードに悩んでいる人もいるはず。
この手法は時間指定で決済注文を出した後はチャートを見なくていいので、自動的に期待値の高い時刻での決済になり、いわゆるチキン利確対策になります。
スワップポイントが得られる
スワップポイントは「金利差調整分」とも呼ばれ、2ヶ国間の金利差によって発生する収益または支払いのことです。今は日本は超低金利なので、日本円を売って外貨を買っておけば基本的に収益になると思ってもらって構いません。このスワップポイントは、日付をまたいでポジションを保持したときに発生します。
ここで紹介した手法は、木曜日から金曜日に買いポジションを持ち越すことになります。したがって、スワップポイントによる収益が得られるわけです。といってもトレードによる収益の1%ほどですが、それでも積み上げていけば年間ではそれなりの金額になります。
特に私が利用している「みんなのFX」はスワップポイントが高いので、意外と見逃せない利益になっています。
不労所得が実現できる
この手法は完全に無裁量なので、自分で何か考える必要がありません。ただ機械的にトレードを行えばいいので、収益はほぼ不労所得化します。毎週木曜日と金曜日に少しだけ作業し、年末にはまとまったお金を引き出せるという生活が実現できました。
この手法のデメリット
この手法にはもちろんデメリットもあります。
チャート分析のスキルが身に付かない
おそらく、これが最大のデメリットです。この手法はチャートをまったく見ないため、チャートのテクニカル分析に関するスキルが身に付きません。(その代わり、プログラミングのスキルは身に付きますが)
プロのトレーダーは移動平均線などのインジケーターを使ったりチャートに水平線やトレンドラインを引いたりして、様々な分析を行うはず。そうやって未来を予測するスキルを高めていると思います。
したがって、ここで紹介した手法ではプロのトレーダーにはなれませんが、そこは副業や小遣い稼ぎとして割り切るしかありません。
収益が安定しない
注意点にも記載した通り、この手法は安定して収益が得られるものではありません。とにかく長い目で見る必要があり、1日の利益や損失に一喜一憂しないことです。このため、短気な人には向かない手法かもしれません。
まとめ
過去データをもとにシミュレーション計算を行ってみてわかったのは、FXにおいてプログラミングスキルは非常に強力な武器になるということ。すでにスキルを身に付けている人は、これを使わない手はありません。
また、これからFXを始める人は絶対にプログラミングを学習するべきです。何しろ金儲けがかかっていますから、単なる勉強とはモチベーションが違います。様々に条件を変えてシミュレーション計算を繰り返し、手法を改良していく作業は本当に楽しいものです。それに、ここで身に付けたスキルは仕事でも使えます。
FXで勝ち組になりたい人は、もちろんチャート分析やテクニカル分析を一生懸命勉強するというのが王道の方法ではあるのですが、人がやらない手法も試してみる価値はあるということは知っておいてください。
最後に、各証券会社へのリンクを再度載せておきます。繰り返しますが、アフィリエイトが癪な人は直接申し込んでもらっても構いません。ご自由にどうぞ。



自分でも有料級の情報と自負しているので、このページが勝ち組になりたい人の役に立てば嬉しく思います。一緒に旅行費用を稼いでいきましょう。
上記の仲値手法の他に、ポンド円とユーロポンドに特化した小ネタも紹介しているので、興味があればこちらもどうぞ。
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投資はあくまで自己責任ですから、大人の対応をして下さいね。
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